銀行業界

銀行業界の世界シェア、市場規模、再編についての情報を分析しています。バンカメ、HSBC、シティ、JPモルガン、中国の銀行4強、中国工商銀行、中国銀行、中国農業銀行、中国建設銀行や三菱UFJ等の主要銀行の一覧も掲載しています。

市場シェア

「銀行業界の世界売上高ランキングの分析(2020年版)」に記載されている各行の売上高を分子に、市場規模を分母にして、2019年の銀行業界の世界市場シェアを簡易に算出すると、1位は中国工商銀行の3.43%、2位は中国建設銀行の2.90%、3位は中国農業銀行の2.83%となります。

3位以下のシェアは以下の通りです。

1位 Industrial & Commercial Bank of China(中国工商銀行) 3.43%
2位 China Construction Bank Corp(中国建設銀行) 2.90%
3位 Agricultural Bank of China(中国農業銀行) 2.83%
4位 Bank of China(中国銀行) 2.59%
5位 三菱UFJフィナンシャルグループ 2.35%
6位 HSBC Holdings(香港上海銀行) 2.21%
7位 JPMorgan Chase(JPモルガンチェース) 2.18%
8位 Bank of America(バンクオブアメリカ) 1.98%
9位 BNP Paribas(BNPパリバ) 1.92%
10位 China Development Bank(国家開発銀行) 1.84%
11位 Credit Agricole(クレディアグリゴール) 1.68%
12位 Citigroup(シティグループ) 1.59%
13位 ゆうちょ銀行 1.58%
14位 Wells Fargo(ウェルスファーゴ) 1.56%
15位 三井住友フィナンシャルグループ 1.54%
16位 みずほフィナンシャルグループ 1.52%
17位 Banco Santander(バンコサンタンデール) 1.35%
18位 Societe Generale(ソシエテジェネラル) 1.18%
19位 Barclays(バークレイズ) 1.17%
20位 Deutsche Bank(ドイツ銀行) 1.15%

世界1位は中国工商銀行(ICBC)となります。しかし世界市場シェアでは、中国工商銀行でも約3%と、今後更なる規模拡大の可能性はあります。
世界2位には中国建設銀行、世界3位には中国農業銀行、4位は中国銀行となっています。業務収入ベースのランキングとも一致しており、中国のGDPの成長とともに、中国の銀行の存在感もますます増しています。世界5位には、日本の最大手である、三菱UFJフィナンシャルグループが入っています。

世界6位には、英国のHSBC、7位は米国のJPモルガンチェース銀行、世界8位はバンクオブアメリカ銀行となっております。欧米の銀行は、自国のマーケットに加え、グローバルネットワークを活かした成長戦略を描きます。世界9位はフランスのビーエヌピーパリバ銀行となっています。世界10位は再び中国の国家開発銀行です。

11位には、フランスの農業金融大手の、クレディアグリゴールとなっています。日本の農林中央金庫は、今回は資産規模の20位にはランクインしませんでしたが、中国農業銀行、クレディアグリゴールとならび、農業金融大手です。
12位は、米国のシティバンクです。リーマンショック前は、時価総額や資産規模でも世界トップファイブの常連でしたが、資産規模を縮小した結果、トップテン落ちとなっています。

13位はゆうちょ銀行が入っています。ゆうちょ銀行は、銀行単体の資産規模では、三菱UFJ銀行を上回っています。
14位は米銀のウェルスファーゴです。

15位と16位は、日本のみずほと三井住友フィナンシャルグループです。みずほと三井住友が、仮に経営統合すると、中国工商銀行と同規模の銀行になります。
17位は、南米にも強いスペイン最大手のバンコサンタンデール、18位は、フランスの3大銀行の一角であるソシエテジェネラル、19位はイギリスの4大銀行の一角であるバークレーズ銀行です。競合のロイヤルバンク・オブ・スコットランドが国有化され、規模を縮小した際に、英国1位の座を揺るぎのないものにしました。リーマンブラザーズの米国拠点も買収しています。
20位は、ドイツの名門銀行である、ドイツ銀行となっています。シティバンクと同様に、リーマンショックの影響が大きく、現在は、資産拡大よりも、自己資本の拡充を目指していると言われています。

市場規模

ビジネス誌のThe Bankerによれば、2018年の銀行1000行の総資産は123兆ドルです。
当サイトでは123兆ドルを市場シェアの計算に用いています。

世界の主要な銀行の動向

Bank of America(バンク・オブ・アメリカ)

当時の米大手地銀であるネーションズ・バンクとバンク・オブ・アメリカが合併し誕生しました。リーマンショックのタイミングで米大手投資銀行のメリルリンチを買収しています。通称は「バンカメ」です。

HSBC Holdings(香港上海銀行)

英国を代表する商業銀行です。世界的なリテールネットワークを構築しています。歴史的な経緯から香港における発券銀行という側面も持ちます。

Citigroup(シティグループ)

当時米国最大手であったシティコープとクレジットカードや保険に強みを持つトラベラーズグループが合併して誕生しました。投資銀行部門強化のためにソロモンブラザーズ等を買収しました。

JPMorgan Chase(JPモルガン・チェース)

当時の米国を代表する銀行であったJPモルガンとチェースマンハッタンが合併して誕生しました。その後、ベアスターンズ、ワシントン・ミューチュアル等を買収しています。

Wells Fargo(ウェルズ・ファーゴ)

米国を代表する銀行です。堅実経営で定評があります。バフェット氏が大株主となっています。

Deutsche Bank(ドイツ銀行)

ドイツを代表する銀行グループです。ドイツ産業の生みの親とも称されています。米国のバンカース・トラストを買収して、投資銀行部門の強化を図ろうとしましたが、リーマンショック以降は事業規模の縮小を続けています。

BNP Paribas(BNPパリバ)


フランスを代表する銀行グループです。商業銀行に強いBNPと投資銀行に強みを持つパリバが合併して誕生しました。

UBS


スイスを代表する銀行グループです。プライベートバンクが有名です。スイス三大銀行のスイス・ユニオン銀行とスイス銀行が合併して誕生しました。英国のSGウォーバーグを買収し投資銀行業務も強化しています。プライベートバンクや投資銀行業務に注力し、銀行の資産規模では、トップ20圏外となりました。

Barclays(バークレイズ)


英国4大銀行の一角です。リーマンブラザーズが破たんした際に、同社の米国のオペレーションを買収しています。

日本の銀行


三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループの3大メガバンクが上位を競っています。民営化されたゆうちょ銀行や農業金融の雄である農林中央金庫も大手金融機関です。

中国の銀行


The Industrial And Commercial Bank Of China(中国工商銀行、ICBC)、Bank of China(中国銀行、BOC)、China Construction Bank(中国建設銀行、CCB)、Agricultural Bank of China(中国農業銀行、ABC)の国有4大銀行が上位を独占しています。

再編

リーマンショック前後で数多くの再編がありました。

1988年 クレディスイスによるファーストボストンの買収
1989年 ドイツ銀行による英モルガン・グレンフェル買収
1997年 トラベラーズグループによるソロモンブラザーズの買収
1997年 モルガンスタンレーによるディーンウィッターの買収
1997年 スイス・ユニオン銀行とスイス銀行が経営統合しUBSが誕生
1998年 バンク・オブ・アメリカがネーションズバンクを買収
1998年 ドイツ銀行によるバンカース・トラストの買収
1998年 シティグループとトラベラーズグループが経営統合
2000年 クレディスイスによるDLJの買収
2000年 BNPとパリバが経営統合
2001年 住友銀行と三井銀行が経営統合(現三井住友フィナンシャルグループ)
2002年 第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行が経営統合(現みずほフィナンシャルグループ)
2006年 東京三菱銀行とUFJ銀行が経営統合(現三菱東京UFJフィナンシャルグループ)
2008年 JPモルガンによるベアスターンズの買収
2008年 バンク・オブ・アメリカによるメリルリンチの買収
2009年 ウェルスファーゴによるワコビアの買収

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