Solvay（ソルベイ）は、1863年にエルネスト・ソルベイ氏によって設立されたベルギーに本拠を置く化学メーカーです。ソルベイ法を用いた炭酸ナトリウムやソーダ灰の製造で有名です。2011年にフランスの特殊化学メーカーであるローディアを買収し事業領域を拡大、現在は特殊ポリマー、炭素繊維、過酸化物、シリカ、特殊化学、アロマパフォーマンスといった分野を手掛けています。
2018年度
売上高は102.5億ユーロで、前年度比1.3%増となりました。営業利益は9.8億ユーロになりました。営業利益率は10%になりました。
2019年度
売上高は102.4億ユーロで、前年度とほぼ同じです。営業利益は3.1億ユーロになりました。営業利益率は3%でした。
2020年度
売上高は89.6億ユーロで、前年度比12%減となりました。Covid-19の影響で販売量が減少したことが理由です。営業利益は6.6億ユーロの赤字になりました。売上が減少し、固定費が利益を圧迫したことが理由です。
2021年度
売上高は101億ユーロで、前年度比12.7%増となりました。これは販売価格の上昇と販売量の増加によるものです。営業利益は11.9億ユーロになりました。営業利益率は12%でした。
2022年度
売上高は134.2億ユーロで、前年度比32.8%増となりました。これは販売価格の上昇と販売量の増加によるものです。営業利益は22.2億ユーロになりました。営業利益率は17%で、前年度の12%を上回りました。これは販売価格上昇が理由です。
ソルベイの業績推移
2022年第2四半期（04ー06月）
売上高は34.7億ユーロになりました。営業利益は8.6億ユーロ、営業利益率は25%になりました。
2022年第3四半期（07ー09月）
売上高は36億ユーロになりました。営業利益は9.1億ユーロ、営業利益率は25%になりました。
2022年第4四半期（10ー12月）
売上高は32.8億ユーロになりました。営業利益は7.3億ユーロ、営業利益率は22%になりました。
2022年第1四半期（01ー03月）
売上高は31.6億ユーロになりました。営業利益は8.3億ユーロ、営業利益率は26%になりました。
2023年第2四半期（04ー06月）
売上高は30.8億ユーロになりました。営業利益は7.9億ユーロ、営業利益率は26%になりました。
ソルベイの業績推移（四半期）
希薄化後EPSは前年度比2倍の18.30ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度比5%増の4.05ユーロになりました。配当性向は22%になりました。
ソルベイのEPS・配当額・配当性向の推移
2023年07月
今期の売上高は126.7億万ユーロ、EBITDAは29.9億万ユーロ、営業利益率は23.5%を予定しています。
セグメントは、マテリアル、ケミカル、ソリューションに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
ソルベイの売上構成（2022年度）
マテリアル
高性能ポリマーとコンポジット技術（異なる素材を組み合わせて新たな素材を作る技術）を提供。地球環境に優しい輸送機器への材料開発に力を入れています。具体的には、軽量材、バッテリー素材、二酸化炭素やエネルギー効率化に関係する素材等です。エレクトロニクスやヘルスケアにも力を入れています。金属代替を狙っています。
ケミカル
洗剤・塗料・接着剤・医薬品・農薬など、日常生活に欠かせない化学製品を提供。同社が製造する界面活性剤は化粧品や洗剤、食品添加物などに使用されている。
ソリューション
水処理やエネルギー効率、環境保護などに対し、独自の製法や専門知識を活かして顧客の課題を解決する。同社の製品を適切に活用して、排出される有害物質を減らすためのソリューションを提供。
Solvac（ソルバック）がソルベイの発行済み株式の30.81％を保有し筆頭株主となっています。ソルバックはソルベイの創業者一族が保有する資産管理会社です。
2009年 ソルベイ製薬をAbbottラボラトリーズへ売却
2011年 Rhodiaを買収
2013年 Chemlogics Groupを買収
2015年 Cytec Industriesを買収
2016年 タバコフィルター用の酢酸セルローストウを製造するAcetowをブラックストーンへ売却
2017年 ソーダ灰事業であるビニタイを合弁先であるAGCへ売却
2020年 ポリアミド事業をBASFなどへ売却
