Baidu(百度、バイドゥ)は、2000年に李彦宏(Yanhong Li)氏によって中国で設立された検索サービスです。中国政府のグーグルへのメディア規制もあり、中国の検索の最大手となりました。動画サイト(iQ1Y1、愛奇芸)、モバイル検索、音声アシスタント、ネット旅行代理店、自動運転技術(アポロ計画)など、数百万人規模の利用者を基盤として独自のエコシステムを構築しています。
2018年度
売上高は前年度比20.6%増の1022億7700万元になりました。営業利益は1.03%減の155億3000万元になりました。営業利益率は5.87%になりました。
2019年度
売上高は前年度比5.02%増の1074億1300万元になりました。営業利益は59.39%減の63億7000万元になりました。営業利益率は5.87%になりました。iQIYI会員の増加、クラウドサービス、スマート機器の大幅な成長によるものです。
2020年度
売上高は前年度比0.32% 減の1070億7400万元になりました。営業利益は127.37%増の143億4000万元になりました。営業利益率は13.39%になりました。コロナウイルスの拡大によりオンラインマーケティングへの需要が減少したことが主要因です。
2021年度
売上高は前年度比16.27%増の1244億9300万元になりました。営業利益は26.65%減の105億1800万元になりました。営業利益率は8.45%になりました。コロナウイルス拡大が落ち着き需要が高まったことが主要因です。
2022年度
売上高は前年度比0.66% 減の1236億7500万元になりました。営業利益は51.27%増の159億1100万元になりました。営業利益率は12.87%になりました。クラウドやAIを活用した業務で収益を伸ばしました。
2022年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比0.98%増の280億4110万元になりました。営業利益は26億100万元、営業利益率は9.15%になりました。クラウドやAIを活用した業務で収益を伸ばしました。
2022年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比4.35%増 の296億4700万元になりました。営業利益は34億元、営業利益率は11.47%になりました。コロナウイルス再拡大により、オンラインサービスの収益が減少しました。
2022年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比9.76%増の325億4000万元になりました。営業利益は53億1700万元、営業利益率は16.34%になりました。徐々にマクロが改善したためオンラインマーケティングの収益が伸びました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比1.65%増の330億7700万元になりました。営業利益は45億9300万元、営業利益率は13.89%になりました。中国一部都市でのコロナウイルス再拡大によりオンラインマーケティングの収益が減少しました。
2023年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比5.84%減の311億4400万元になりました。営業利益は49億8000万元、営業利益率は15.99%になりました。主要因はAIの活用です。
希薄化後EPSは前年度比29.34%減の2.48元になりました。
オンライン広告、クラウド、有料会員サービスとコンテンツ配信が主な事業となります。
オンラインマーケティング
百度のプラットフォーム上に掲載する広告からの収入です。
クラウドサービス
コンピューティング、データベース、ストレージ、その他のサービスを含むパブリッククラウドサービスを提供しています。
会員サービス(iQIYI)
広告なしでプレミアムコンテンツ1080P/4K高精細映像、ドルビーオーディオ、高速ダウンロードなどのストリーミングやパーソナルクラウドサービスを利用できるなどの特典を契約会員に付与しています。
コンテンツ配信(iQIYI)
他社コンテンツの配信をサブライセンスするサービスを提供しています。
オンライン広告配信(iQIYI)
視聴者に対して広告を配信しています。
海外事業の強化、モバイルやクラウドサービスの強化と視点から大型M&Aを積極的に行っています。
2013年 モバイルアプリストアの91Wirelessを買収
2017年 チャットボットエンジン大手のKitt.aiを買収
2017年 ロボットやドローン向けの空間認識モジュール開発のxPerceptionを買収
2018年 Du Xiaoman FinancialをTPGとカーライルに売却
2018年 Joyyが中国で提供しているライブストリーミングサービスYY Liveを36百万ドルで買収
2020年 JOYY Inc.と一部関連会社、およびYY Liveを買収
創業者の李彦宏氏が筆頭株主となっています。