外航海運会社の業績進捗率の定期レビュー

外航海運会社といわれる日本郵船、商船三井、川崎汽船の四半期決算毎の業績進捗率をレビューし、業績の上方修正や下方修正の可能性について分析をしています。

川崎汽船には、旧村上ファンドの流れを継ぐアクティビストであるエフィッシモキャピタルマネジメントが投資を行っており、社外役員が就任するなどして積極的な株主対話を図っています。

2022年度第一四半期(2022年3~6月)

日本郵船、商船三井、川崎汽船ともに、2022年度第一四半期の決算発表に先立ち業績の上方修正をしております。上方修正後の業績進捗率では商船三井が約41%と最も高くなっています。

外航海運のFY22Q1業績と通期予想に対する進捗率
外航海運のFY22Q1業績と通期予想に対する進捗率
  • 商船三井:FY22当期利益予想(上方修正後)に対する進捗率は40.83%
  • 川崎汽船:FY22当期利益予想(上方修正後)に対する進捗率は38.64%
  • 日本郵船:FY22当期利益予想(上方修正後)に対する進捗率は35.77%

2022年7月21日の業績予想の上方修正

2022年7月21日に外航海運3社が同時に業績の上方修正を発表しました。川崎汽船の当期利益の上方修正率は50%と大幅な上方修正になりました。

当期利益予想の上方修正
当期利益予想の上方修正
  • 川崎汽船は460,000百万円から690,000百万円へと当期利益を50.0%上方修正
  • 商船三井は500,000百万円から700,000百万円へと当期利益を40.0%上方修正
  • 日本郵船は720,000百万円から960,000百万円へと当期利益を33.3%上方修正

外航海運会社の概要

日本郵船

日本郵船は、1885年に岩崎弥太郎氏が設立した郵便汽船三菱会社と渋沢栄一が設立した共同運輸会社の合併により誕生した海運会社です。コンテナ船、LNG船、ドライバルク輸送、自動車輸送、フォワーディング、港湾運営や物流事業まで手がけています。日本の海運大手の一角で、グローバルではザ・アライアンスの一員です。さらに詳しく

商船三井

商船三井は、三井物産の船舶部出自の三井船舶と1884年に設立された大阪商船とが1964年に経営統合して誕生した日本の海運会社です。1999年にナビックスラインと合併し現在の社名になりました。ドライバルク、LNG、コンテナ分野に強みを持ちます。ザ・アライアンスのメンバーです。さらに詳しく

川崎汽船

川崎汽船は、1919年に設立された川崎重工業の船舶部を起源にもつ日本の大手海運会社です。ザ・アライアンスの一員です。Oneを通じたコンテナ輸送事業に加えて、ドライバルク、自動車船輸送、エネルギー輸送(ドリルシップやFPSOなど)も手掛けています。2022年に川崎近海汽船を株式交換で子会社化しました。さらに詳しく