川崎汽船の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

川崎汽船は、1919年に設立された川崎重工業の船舶部を起源にもつ日本の大手海運会社です。ザ・アライアンスの一員です。Oneを通じたコンテナ輸送事業に加えて、ドライバルク、自動車船輸送、エネルギー輸送(ドリルシップやFPSOなど)も手掛けています。2022年に川崎近海汽船を株式交換で子会社化しました。

業績(年次)

2018年度
売上高は836,731百万円で、前年度比28%減となりました。これは、製品物流セグメントで前年度比357,590百万円の減益となったことが要因です。営業利益は24,736百万円の赤字になりました。

2019年度
売上高は735,284百万円で、前年度比12%減となりました。営業利益は68,40百万円になりました。営業利益率は1%になりました。

2020年度
売上高は625,486百万円で、前年度比15%減となりました。新型コロナウイルス感染症拡大による経済活動の停滞により、前セグメントで減収となりました。営業利益は21,286百万円の赤字になりました。

2021年度
売上高は756,983百万円で、前年度比21%増となりました。ドライバルクセグメントで前年比94,495百万円の増収となり、全体の売上を押し上げました。営業利益は17,663百万円になりました。営業利益率は2%になり前年度の赤字から回復しました。これは、製品物流セグメントで536,269百万円の増益となったことが要因です。

2022年度
売上高は942,606百万円で、前年度比25%増となりました。これは、製品物流セグメントで前年比36.7%の増収となったことが要因です。営業利益は78,857百万円になりました。営業利益率は8%になりました。ドライバルクセグメントでは減益となりましたが、製品物流セグメントでの増益により、営業利益率は前年度比で6ポイント増となりました。

川崎汽船の業績推移
川崎汽船の業績推移

業績推移(四半期)

2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は254,399百万円になりました。営業利益は34,120百万円、営業利益率は13%になりました。

2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は245,894百万円になりました。営業利益は27,595百万円、営業利益率は11%になりました。

2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は213,815百万円になりました。営業利益は1,736百万円の赤字になりました。

2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は222,205百万円になりました。営業利益は19,637百万円、営業利益率は9%になりました。

2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は236,768百万円になりました。営業利益は25,018百万円、営業利益率は11%になりました。

川崎汽船の四半期業績推移

川崎汽船の四半期業績推移

EPS・配当額・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比12%増の2571.02円になりました。1株当たりの配当は前年度と同額の600円になりました。配当性向は23%になりました。

川崎汽船のEPS・配当額・配当性向の推移

川崎汽船のEPS・配当額・配当性向の推移

業績予想

2023年11月
2023年度第二四半期の決算短信で、2023年度通期の売上高は930,000百万円、営業利益は92,000百万円、経常利益は135,000百万円との業績予想が掲載されています。

売上構成

セグメントは、ドライバルク、エネルギー資源、製品物流、その他に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

川崎汽船のセグメント別売上構成(2022年度)
川崎汽船のセグメント別売上構成(2022年度)

ドライバルク
ドライバルクを輸送しています。50隻(総積載量:6,119,663 キロトン)を所有しています。また、129隻(総積載量:16,509,739 キロトン)と傭船契約しています。

エネルギー資源
液化天然ガス輸送船事業、電力事業、油槽船事業及び海洋事業が、このセグメントに含まれています。21隻(総積載量:2,912,212 キロトン)を所有しています。また、24隻(総積載量:2,293,757 キロトン)と傭船契約しています。

製品物流
自動車船事業、物流事業、近海・内航事業及びコンテナ船事業が含まれています。64隻(総積載量:1,510,368 キロトン)を所有しています。また、102隻(総積載量:4,115,957 キロトン)と傭船契約しています。

その他
報告セグメントに含まれない船舶管理業、旅行代理店業及び不動産賃貸・管理業等が含まれています。

M&A情報

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