日本郵船の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

日本郵船は、1885年に岩崎弥太郎氏が設立した郵便汽船三菱会社と渋沢栄一が設立した共同運輸会社の合併により誕生した海運会社です。コンテナ船、LNG船、ドライバルク輸送、自動車輸送、フォワーディング、港湾運営や物流事業まで手がけています。日本の海運大手の一角で、グローバルではザ・アライアンスの一員です。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比41.80%増の2,280,775百万円になりました。当期利益は595.63%増の1,017,817百万円になりました。当期利益率は44.63%になりました。コンテナ価格が歴史的な高値で推移し、大幅な増収増益になりました。

2020年度
前年度比減収増益となりました。新型コロナウィルスの影響で物流量は減りましたが、人手不足や港湾の混乱から輸送料金が増加し増収となりました。

日本郵船の業績推移

日本郵船の業績推移

業績推移(四半期)

2022年度第2四半期(7~9月)
売上高は前年同期比26.71%増の692,828百万円になりました。当期利益は39.37%増の362,681百万円になりました。当期利益率は52.35%になりました。長期契約分のコンテナ運賃が下支えとなり、増収増益になりました。

2022年度第1四半期(4~6月)
売上高は前年同期比33.38%増の673,050百万円になりました。当期利益は127.26%増の343,377百万円になりました。当期利益率は51.02%になりました。コンテナ料金の高止まりが続きます。

2021年度第4四半期(1~3月)
売上高は前年同期比30.78%増の604,817百万円になりました。当期利益は192.74%増の309,127百万円になりました。当期利益率は51.11%になりました。コンテナ価格が高値圏で推移した結果、前年同期比増収増益になりました。

2021年度第3四半期(10~12月)
前年同期比増収増益となりました。北米を中心に貨物需要が増加し、貨物用や運賃ともに高水準で推移したことが主因です。

日本郵船の四半期業績推移

日本郵船の四半期業績推移

業績予想と進捗度合

2022年度第2四半期(7~9月)
売上高の業績予想に対するの進捗率は50.59%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は68.55%です。営業利益率は予想より137.22%上回っています。

2022年業績予想の上方修正(2022年11月4日時点)
売上高は2,500,000百万円から2,700,000百万円へと8.0%上方修正です。当期利益は960,000百万円から1,030,000百万円へと7.3%上方修正です。

日本郵船の上方修正(2022年11月4日発表)

日本郵船の上方修正(2022年11月4日発表)

EPS・1株配当・配当性向の推移

2021年度
希薄化後EPSは前年度比624.49%増の5,973.76円になりました。1株当たりの配当は前年度比625.00%増の1,450.00円になりました。配当性向は24.27%になりました。

日本郵船のEPS・1株配当・配当性向の推移

日本郵船のEPS・1株配当・配当性向の推移

売上構成

不定期船やONEを通じたコンテナ船運航事業が主軸となります。

日本郵船の売上構成(2021年度)

日本郵船の売上構成(2021年度)

不定期専用船
自動車輸送、ドライバルク輸送、エネルギー輸送/原油・石油製品・ケミカル・LPG・LNG、海洋/資源開発などの分野で運航サービスを提供しています。

定期船
コンテナ船/Ocean Network Express 、海上貨物輸送、コンテナターミナル運営、荷役サービスなどを提供しています。

航空運送
貨物航空サービスを提供しています。

物流
郵船ロジスティクスを通じてフォワーディンサービスを提供しています。

不動産
丸の内にある郵船ビルディングを活用した不動産事業を行っています。

その他
日本船「飛鳥」を通じて客船を運航しています。

直近のM&A(合併買収)

コンテナ船やロジスティクス分野の強化を目指したM&Aを行っています。

2014年 デンマークの海運大手ジェイ・ローリッツェンから深海原油輸送事業を買収
2017年 川崎汽船、商船三井とコンテナ船事業を統合し、Ocean Network Expressを設立
2018年 郵船ロジスティクスを子会社化
2019年 三菱倉庫と共同持株会社設立

市場シェア

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