商船三井の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

商船三井は、三井物産の船舶部出自の三井船舶と1884年に設立された大阪商船とが1964年に経営統合して誕生した日本の海運会社です。1999年にナビックスラインと合併し現在の社名になりました。ドライバルク、LNG、コンテナ分野に強みを持ちます。ザ・アライアンスのメンバーです。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比28.03%増の1,269,310百万円になりました。当期純利益は666.27%増の714,154百万円になりました。当期利益率は56.26%になりました。物流の混乱もありコンテナ運賃が高止まりした結果、前年度比大幅な増収増益になりました。

2020年度
前年度比減収増益となりました。新型コロナウィルスの影響で物流量は減りましたが、人手不足や港湾の混乱から輸送料金が増加し増収となりました。

商船三井の業績推移

商船三井の業績推移

業績推移(四半期)

2022年度第1四半期(4~6月)
売上高は前年同期比29.74%増の374,783百万円になりました。当期純利益は174.40%増の285,779百万円になりました。当期利益率は76.25%になりました。運賃が高止まりするコンテナに加えて、バルクやタンカー事業も増益になりました。

2021年度第4四半期(1~3月)
売上高は前年同期比31.21%増の340,810百万円になりました。当期純利益は779.17%増の221,965百万円になりました。当期利益率は65.13%になりました。

2021年度第3四半期(10~12月)
前年同期比増収減益となりました。ドライバルク船市況の影響や自動車船の荷量の回復傾向で、運賃は高騰しています。

商船三井の四半期業績推移

商船三井の四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比683.70%増の1,960.97円になりました。1株当たりの配当は前年度比700.00%増の400.00円(分割調整後)になりました。配当性向は20.40%になりました。

商船三井のEPS・1株配当・配当性向の推移

商船三井のEPS・1株配当・配当性向の推移

業績予想

2022年度第1四半期(4~6月)
売上高の業績予想に対するの進捗率は25.50%です。当期利益の業績予想に対する進捗率は40.83%です。当期利益率は予想より28.63%上回っています。配当の当初予想の350円から500円に大幅に引き上げました。

2022年7月21日時点(上方修正発表)
売上高は1,353,000百万円から1,470,000百万円へと8.6%上方修正です。当期利益は500,000百万円から700,000百万円へと40.0%上方修正です。コンテナ船の好調と円安で上方修正となりました。

商船三井の上方修正(2022年7月21日発表)

商船三井の上方修正(2022年7月21日発表)

2022年4月28日時点
売上高は1,353,000百万円、当期利益500,000百万円、当期利益率36.95%、1株配当は350円を見込みます。

売上構成

ドライバルク船、エネルギー輸送船、コンテナ船の運航が主軸となります。

商船三井の売上構成(2021年度)

商船三井の売上構成(2021年度)

ドライバルク事業
ドライバルク船を保有、運航しています。

エネルギー輸送事業
火力発電用の石炭を輸送する石炭船、油送船、海洋事業・LNG船等の不定期専用船を保有、運航しています。

コンテナ事業
コンテナ船の保有、運航を行っています。

製品輸送事業
自動車専用船の保有、運航やフォワーディング、フェリーの運航を行っています。

関連事業
ダイビルを中心に不動産事業を行っています。

その他
日本船「飛鳥」を通じて客船を運航しています。

直近のM&A(合併買収)

コンテナ船やロジスティクス分野の強化を目指したM&Aを行っています。

1999年 大阪商船三井船舶とナビックスが経営統合
2019年 化学品船団の拡充のためノルディックタンカーズの買収
2021年 ダイビルと宇徳の買収
2021年 メタネックスの子会社(Waterfront Shipping)の取得の検討

市場シェア

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