免税店・トラベルリテーラー業界の世界市場シェアの分析

免税店・トラベルリテーラー業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。
海外旅行をするとファッションや・リカーを販売している免税店。全体としての市場は2023年に約560億ドルにものぼります。
デュフリー、DFS、LSトラベル・リテール、中免集団といった免税店の概要や動向も掲載しています。

【免税店・トラベルリテーラー業界とは】

国際空港などでみかける免税店は、消費税、関税、酒税等を免税として、小売りを行っている店舗になります。ファッションや小物、酒類を販売していますので、ブランドイメージの強い店舗になります。出国する人を対象に販売し、空港以外では、旅行中の方が量販店等の免税コーナーで購入します。ブランドを安く購入できる点が、海外旅行者にとってのメリットです。百貨店やファッションブランドが免税店を保有することがあります。

【免税店・トラベルリテーラー業界の世界市場シェア+ランキング】

免税店・トラベルリテーラー業界の2024年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2024年の免税店・トラベルリテーラー業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はアボルタ、2位は中免集団、3位はLSトラベル・リテールとなります。

免税店・トラベルリテーラー業界の市場シェア(2024年) ©2026 Deallab

免税店・トラベルリテーラー業界の世界市場シェアと業界ランキング(2023年)

順位 Company name
(English)
企業名(日本語) 市場シェア
1位 Avolta アボルタ 19.22%
2位 China Duty Free 中免集団 10.53%
3位 LS travel retail LSトラベル・リテール 8.20%
4位 Gebr Heinemann ハイネマン 4.37%
5位 Shilla Duty Free 新羅免税店 3.43%
6位 Dubai Duty Free ドバイデューティーフリー 2.88%
7位 DFS DFS 1.89%
免税店・トラベルリテーラーの世界市場シェアと業界ランキング(2024年) ©2026 Deallab

1位はスイスに本拠を置くアボルタです。2023年にデュフリーからアボルタに社名を変更しています。2位は 中免集団 (チャイナ・デューティー・フリー・グループ)となっています。中国の購買力の向上によって急速に売上を伸ばしています。空港外での免税店の売上高に占める割合が高いことも特徴です。じわじわと売上高を伸ばしています。3位はフランスのラガルデール社が展開するトラベル・リテールです。キングパワーとロッテ免税店については売上高の情報が入手できないため、今回のランキングの対象から外しています。

【免税店・トラベルリテーラー業界の世界市場規模】

当データベースでは、2024年の免税店・トラベルリテーラー業界の市場規模を751億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。

調査会社グランドビューリサーチによると、2024年の同業界の市場規模は751億ドルです。2030年にかけて年平均9.5%で成長し、規模は1,289億ドルへと拡大することを見込んでいます。

市場規模 年平均成長率
2024 751億ドル
2030 1,289億ドル 9.5%
免税店・トラベルリテーラー業界の世界市場規模の年平均成長率見込み(2024年) ©2026
 Deallab

免税店・トラベルリテーラー業界の市場規模の予想成長推移 ©2026 Deallab

【M&Aの動向】

2013年 LS トラベル リテールが Charles F. Gerzon Holding B.V を買収し、スキポール空港 (アムステルダム) に就航し、ファッション トラベル リテールにおけるヨーロッパのリーダー的地位を強化。
2021年 中国免税グループが中国CTS資産運用公司の株式100%を取得。
2023年 デュフリーAGはイタリアを拠点とするレストランチェーンのオートグリルを買収し、社名をアボルタAGに変更。
2023年 ハイネマン、チェコの陸国境小売業者トラベルフリーの完全支配権を取得。
2024年 アボルタは地域経済の減速を利用してアジア太平洋戦略を加速し、フリーデューティを買収する契約を締結

【会社の概要】

DFS(LVMH)

DFS Group Limitedは、世界的に有名な免税店の運営会社です。
1960年に設立され、旅行者向けに高級品やブランド品を提供しています。DFSは、空港や市内の主要な観光地に店舗を展開しており、特にアジア太平洋地域での存在感が強いです。取り扱う商品には、ファッション、化粧品、香水、酒類、タバコ、時計、ジュエリーなどがあり、優れた顧客サービスと幅広い商品ラインナップで知られています。
DFSグループの主要株主は、ラグジュアリーコングロマリットであるLVMH及びDFS共同創業者のロバート・ミラーであり、株式非公開です。さらに詳しく

Avolta AG (アボルタAG、旧Dufry AG)

スイスに本拠を置く免税店大手です。2004年に投資ファンドが創業家より買収し、現在はスイス証券取引所に上場しています。2014年にスイスの同業のニュアンス・グループ、2015年にWorld Duty Freeの買収を行いました。2017年に中国のHNA(海航集団)が筆頭株主となりました。その後HNAは経営再建のため持分を売却し、カタール投資庁やアリババグループが大株主となっています。
DufryからAvoltaに社名変更しております。

China Duty Free Group (中免集団、CDFG)

1984年に設立された中国政府系の免税店です。急成長を遂げていて、中国国内の免税市場では8割から9割程度の市場シェアを占めているガリバー企業です。

LS travel retail(LSトラベル・リテール)

フランスの出版・メディアコングロマリットであるラガルデール(Lagardère)傘下の免税店です。

Gebr Heinemann(ハイネマン)

ドイツに本拠を置く免税店大手です。ハイネマン家によって創業されました。

Shilla Duty Free(新羅免税店)

韓国のサムスングループ系列の新羅ホテルグループが運営する免税店です。

Dubai Duty Free(ドバイデューティーフリー)

ドバイに本拠を置く政府系ファンドのInvestment Corporation of Dubai(ドバイ投資公社)傘下の免税店です。ドバイ国際空港等で店舗展開をしています。

イタリアのベネトン家の資産会社であるEDIZIONE(エディツィオーネ)傘下の世界的免税店グループでしたが、2015年デュフリー傘下に入りました。

海航集団(海南航空、HNA Group)は2000年に中国の海南省に設立された非公開のコングロマリットです。コングロマリットの中核の企業は前身が海南省航空公司である1993年に陳峰(Chen Feng、チェン・フェン)氏によって設立された海南航空(ハイナン・エアライン)となります。2000年に経営難となった長安航空を買収し、中国トップ5の規模の航空会社となりました。ホテル、不動産、航空機リース等の分野で積極的な投資を行いました。2017年末の時点で負債が12兆円となり、2018年には共同創業者である王健氏が死亡しています。2021年に破産プロセスに入りました。さらに詳しく

Lotte Duty Free(ロッテ免税店)

日本・韓国のコングロマリット企業であるロッテが運営する免税店チェーンです。

King Power (キングパワー)

タイに本拠を置く免税店大手です。創業家であるシーワタナプラパー(Vichai Srivaddhanaprabha)家が運営を行っています。1989年に創業以降、バンコク・スワンナプーム国際空港(スワンナプーム、Suvarnabhumi International Airport)、ドンムアン空港(Don Mueang International Airport)を核として世界に展開しています。2018年に創業者のウィチャイ・シーワタナプラパー(Vichai Srivaddhanaprabha)氏が事故死した。英国プレミアリーグのレスター・シティ(Leicester City)のオーナーでもあります。

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