イースト菌・パン酵母大手メーカーの世界シェアや市場規模ついて分析をしております。ルサッフル、ABマウリ、ラレマンド、エンジェル、オリエンタル酵母といった大手イースト菌・酵母メーカーの概要や動向も掲載しています。
【イースト菌とは】
イースト菌とは酵母菌の中でも、特に発酵力が強い菌の総称です。酵母菌は、アルコール発酵をすることで、ビール、ワイン等の醸造酒、しょうゆ、みそ、蒸留酒、パン等の製造には欠かせません。天然に存在する菌であり、人工培養等していない酵母菌は、天然酵母と呼ばれる場合もあります。ドライイーストは、パンを作る際の酵母菌の呼称です。
【市場シェア】
イースト菌・パン向け食品成分メーカー各社の2021年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2021年のイースト菌業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はルサッフルとなります。⇒参照したデータの詳細情報
イースト菌・パン向け食品成分メーカーの市場シェアと業界ランキング(2021年)
順位 | 会社名 | 市場シェア |
---|---|---|
1位 | ルサッフル | 31.5% |
2位 | エンジェルイースト | 21.5% |
3位 | A Bマウリ | 20.3% |
参考 | オリエンタル酵母 | 7.2% |
イースト菌の世界市場シェアの世界1位は、フランスのLesaffre(ルサッフル)となっています。
世界2位は、中国のエンジェルイーストです。
世界3位は、イギリスのAB Mauri(ABマウリ)です。
売上高は開示されていませんがトルコのマヤやカナダのLallemand(ラレマンド)も大手と言われています。
【市場規模】
当データベースではイースト菌業界の市場シェア算定にあたり、100億ドルを市場規模として用いています。
調査会社のトランスペアレンシーマーケットリサーチによれば、2021年の同業界の市場規模は79億ドルです。2031年に向けて年平均5.3%で成長し、同年には133億ドルへと規模が拡大する見込みです。
さらに業界に詳しくなるためのお薦め書籍と関連サイト
酵母のすべて (系統,細胞から分子まで)
発酵文化人類学 微生物から見た社会のカタチ
食品添加物・食品成分業界の世界市場シェアの分析
パン・ベーカリー業界の世界シェアの分析
【会社の概要】
Lesaffre(ルサッフル)
フランスに本拠を置くイースト菌・酵母メーカーです。1853年の創業以来、イースト菌やパン酵母の生産を手掛けています。
AB Mauri(ABマウリ)
英国に本拠を置く砂糖や紅茶大手のアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(ABF)傘下の会社です。元々は豪州のBurns PhilpとABFの合弁企業として設立されました。
Pakmaya(マヤ)
トルコに本拠を置くコングロマリットのパクホールディング傘下の企業です。
Angel(エンジェル)
1998年に設立され、フーベイに本拠を置きます。酵母エキス、健康食品、添加剤も手掛けます。
Lallemand(ラレマンド)
カナダに本拠を置き1915年に設立されています。 Chagnon家によって所有されています。
オリエンタル酵母
日清製粉グループ本社傘下のイースト菌や飼料向け酵母の開発製造会社です。
参照したデータの詳細情報について
参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。