シンジェンタの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

シンジェンタは、スイスに本拠を置く世界的な農薬・種子メーカーです。2000年にノバルティスとゼネカのアグリ事業が統合して誕生しました。農薬や種苗に強みを持ちます。2016年に中国の国有化学メーカーの中国化工集団(ケムチャイナ)が買収しました。

業績推移(年次)

2018年度
売上高は13569百万ドルで、前年度比7%増となりました。営業利益は2130百万ドルになりました。営業利益率は16%になりました。

2019年度
売上高は13582百万ドルで、前年度とほぼ同額となりました。営業利益は1927百万ドルになりました。営業利益率は14%になりました。

2020年度
売上高は14287百万ドルで、前年度比5%増となりました。営業利益は2107百万ドルになりました。営業利益率は15%になりました。

2021年度
売上高は16733百万ドルで、前年度比17%増となりました。全てのセグメントで販売量が増加したことが、この成長の要因です。営業利益は2128百万ドルになりました。営業利益率は13%になりました。

2022年度
売上高は19963百万ドルで、前年度比19%増で、為替変動の影響を取り除くと22%の成長でした。約3000百万ドル成長した売上のうち、約1200百万ドルは非選択性除草剤の売上成長です。ブラジルとアメリカで商品価格を上昇させたことがこの成長の要因です。営業利益は2850百万ドルになりました。営業利益率は14%になりました。

シンジェンタの業績推移
シンジェンタの業績推移

業績推移(四半期)

2021年上半期(01ー06月)
売上高は8398百万ドルになりました。営業利益は1329百万ドル、営業利益率は16%になりました。

2021年下半期(07ー12月)
売上高は8335百万ドルになりました。営業利益は799百万ドル、営業利益率は10%になりました。

2022年上半期(01ー06月)
売上高は10377百万ドルになりました。営業利益は1985百万ドル、営業利益率は19%になりました。

2022年下半期(07ー12月)
売上高は9586百万ドルになりました。営業利益は865百万ドル、営業利益率は9%になりました。

2023年上半期(01ー06月)
売上高は10121百万ドルになりました。営業利益は2061百万ドル、営業利益率は20%になりました。

シンジェンタの四半期業績推移

シンジェンタの四半期業績推移

EPS・配当額・配当性向の推移


希薄化後EPSは決算報告書に記載されていません。1株当たりの配当は前年度比43%減の4.32ドルになりました。

シンジェンタのEPS・配当額・配当性向の推移
シンジェンタのEPS・配当額・配当性向の推移

売上構成


セグメントは、農作物保護、種子開発に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

シンジェンタのセグメント別売上構成(2022年度)

シンジェンタのセグメント別売上構成(2022年度)

農作物保護
農作物の病気、害虫、雑草から守るための製品とサービスを提供しています。具体的には、除草剤、殺菌・殺虫剤、シードケアなどを製造・販売しています。

種子開発
農作物の収量と品質を向上させるための種子を提供しています。具体的には、トウモロコシ、大豆をはじめとする様々な農作物、野菜、花などの種子です。

M&A情報

2018年 遺伝子組み換え技術などを利用してハイブリッドシードを開発するベルギー企業Devgenを買収
2020年 小麦の種子を開発する南アフリカ企業Sensakoを買収
2021年 穀物に関するバイオソリューションを提供するValagroを買収
2022年 種子や肥料を生産・販売するブラジル企業Grupo Jangadaを買収
2023年 林業や道路管理などに必要な植生管理を手掛けるオーストラリアのMacspredを買収

EN