杉杉集団の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

杉杉集団(シャンシャン)は、1992年に設立された繊維を発祥とする中国のコングロマリットです。2009年に伊藤忠商事と提携を行いました。正極材については戸田工業との合弁事業で展開しています。電池材料分野では、正極材以外にも負極材、電解液を手掛けています。2020年にLGから偏光板事業を買収しました。アウトレット、太陽光や病院事業も展開しています。

業績推移

2019年度
売上高は8497百万人民元となりました。営業利益は373百万人民元になりました。営業利益率は4%になりました。

2020年度
売上高は8107百万人民元で、前年度比5%減となりました。営業利益は309百万人民元になりました。営業利益率は4%になりました。

2021年度
売上高は20363百万人民元で、前年度比151%増となりました。この売上増の理由は決算書に明記されておりませんが、LG Chem の偏光板事業を買収した影響と推察します。営業利益は4699百万人民元になりました。営業利益率は23%になりました。

2022年度
売上高は21348百万人民元で、前年度比5%増となりました。これは、2021年の決算書にカソード材料ビジネスが09月以降含まれていなかった影響です。営業利益は3397百万人民元になりました。営業利益率は16%になりました。

杉杉集団の業績推移

杉杉集団の業績推移

業績推移(四半期)

2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は5742百万人民元になりました。営業利益は1054百万人民元、営業利益率は18%になりました。

2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は5069百万人民元になりました。営業利益は723百万人民元、営業利益率は14%になりました。

2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は5508百万人民元になりました。営業利益は634百万人民元、営業利益率は12%になりました。

2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は4449百万人民元になりました。営業利益は828百万人民元、営業利益率は19%になりました。

2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は5018百万人民元になりました。営業利益は548百万人民元、営業利益率は11%になりました。

杉杉集団の業績推移(四半期)

杉杉集団の業績推移(四半期)

EPS・配当額・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比40%減の1.23人民元になりました。1株当たりの配当は前年度比9%減の0.3人民元になりました。配当性向は24%になりました。

杉杉集団のEPS・配当額・配当性向の推移

杉杉集団のEPS・配当額・配当性向の推移

売上構成

セグメントは、偏光板事業、リチウム電池材事業、新エネルギー自動車事業、エネルギー管理事業に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

杉杉集団の売上構成(2022年)

杉杉集団の売上構成(2022年)

偏光板事業
液晶をはじめとする電子機器に使用される偏光板の研究・開発・製造・販売を行っています。

リチウム電池材事業
リチウムイオン電池の研究・開発・製造を行っています。

新エネルギー自動車事業
詳細情報はありませんが、他の事業セグメントの内容から電気自動車に関する事業だと推測します。

エネルギー管理事業
電気自動車用充電スタンドに関する事業。

M&A情報

2020年 韓国の LG Chem の偏光板事業を買収

株主構成

杉杉集団の創業者のYong Gang Zheng(鄭永剛)氏が、上場後も大株主となっています。

杉杉集団の株主構成(直前期末時点)

杉杉集団の株主構成(直前期末時点) 出所:マーケットスクリーナー

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