投資ファンドのAEA Investors (AEAインベスターズ)が、2014年1月に Siemens Water Technologies(シーメンス・ウォーター・テクノロジーズ)から640百万ユーロで買収し、Evoqua Water Technologies(エヴォクア・ウォーター・テクノロジーズ)が設立されました。同社は北米を中心とした地方自治体や工場向けに上水及び廃水処理サービスを提供する会社です。産業廃水への嫌気性・好気性・バイオガス処理、水再利用、農業向け灌漑サービス、ろ過フィルターの提供等を行っております。Evoquaは「発展する」のevokeと「水」のAquaの合成語です。2017年11月にニューヨーク証券取引所に上場を果たしました。英国に本拠をおく紫外線消毒システム大手であるATG UV Technologyを買収しました。2023年に Xylem によって買収されました。
2018年度
売上高は1,340百万ドルで、前年度比7%増となりました。営業利益は67百万ドルになりました。営業利益率は5%になりました。製品販売による売上は12%増加しました。これは主に企業買収によるものです。サービスでの売上は2%増加しました。営業費用は4%増加しました。これは主に会社間融資に関連する外貨の影響の変化によるものです。
2019年度
売上高は1,444百万ドルで、前年度比8%増となりました。営業利益は60百万ドルになりました。営業利益率は4%になりました。製品販売による売上の増加は、主にアフターマーケット製品売上の増加により牽引されました。サービスでの売上は、企業買収により39.1百万ドル増加、本業のサービス強化により17.0百万ドル増加しました。営業費用の増加は、主に企業買収費用の増加によるものです。
2020年度
売上高は1,430百万ドルで、前年度比1%減となりました。営業利益は168百万ドルになりました。営業利益率は12%になりました。売上の減少は主に、Memcor 製品ラインの売却によるものです。営業費用は減少しましたが、これは主に為替の変動によるものです。
2021年度
売上高は1,464百万ドルで、前年度比2%増となりました。営業利益は99百万ドルになりました。営業利益率は7%になりました。売上の増加は、前年の経済閉鎖後に需要が改善したことと、アジア太平洋地域では複数の製品ラインにわたる製品販売、およびEMEA地域での電気塩素化製品ラインにおける製品販売量の増加によって牽引されました。営業費用の増加は、従業員関連費用の増加、企業買収による償却費の増加、 対外弁護士費用の増加によるものです。
2022年度
売上高は1,737百万ドルで、前年度比19%増となりました。営業利益は104百万ドルになりました。営業利益率は6%になりました。売上の増加は、ほとんどの製品ラインおよびすべての地域における製品およびサービスの価格上昇と販売量の増加に関連しています。 北米およびアジア太平洋地域は、最終市場におけるサービスおよびアフターマーケットにおける大幅な売上成長に貢献しました。営業費用の増加は主に、企業買収、株式報酬、賃金インフレに伴う従業員関連費用の増加によるものです。
2022年第2四半期(1ー3月)
売上高は427百万ドルになりました。営業利益は20百万ドル、営業利益率は5%になりました。
2022年第3四半期(4ー6月)
売上高は439百万ドルになりました。営業利益は31百万ドル、営業利益率は7%になりました。
2022年第4四半期(7ー9月)
売上高は505百万ドルになりました。営業利益は39百万ドル、営業利益率は8%になりました。
2023年第1四半期(10ー12月)
売上高は436百万ドルになりました。営業利益は23百万ドル、営業利益率は5%になりました。
2023年第2四半期(1ー3月)
売上高は478百万ドルになりました。営業利益は23百万ドル、営業利益率は5%になりました。
希薄化後EPSは前年度比38%増の0.58ドルになりました。Evoqua のポリシーにより、配当はありません。
2023年5月
最終の四半期レポートは2023年度第二四半期のものであり、2024年度通期の業績予定は不明です。
セグメントは、ソリューション&サービスセグメント、製品セグメントに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
ソリューション&サービスセグメント
主に北米の上下水に対し、ライフサイクルサービスを提供します。 環境コンプライアンスを促進しながら運用の信頼性とパフォーマンスを向上させるための外部委託の水道サービスと関連サービスおよびアフターマーケット消耗品がこのセグメントに含まれます。
製品セグメント
世界中の多様な水処理システム設計者、インテグレーター、エンドユーザーに製品を提供しています。 これらの製品は、ソリューション&サービスセグメントによって販売されることもあります。 このセグメントの製品の主な機能には、ろ過と分離、消毒、廃水処理などが含まれます。
2017年 産業および製造用途向けの廃水ソリューションの世界的リーダーである ADI Systems、Lange Containment、Geomembrane Technologies を ADI Group から買収
2018年 農業および工業市場向けのフィルターおよび灌漑コンポーネントの大手設計・製造会社である Olson Irrigation Systems の買収を発表
2018年 全米 50 州すべてで汚染水のオンサイト処理サービスを提供する ProAct Services の買収完了を発表
2018年 高純度水処理装置およびシステム、装置保守サービス、脱イオンサービスを提供する IsH20Top の買収を発表
2020年 水道サービスおよび設備会社 Aquapure Technologies of Cincinnati の買収を発表
2020年 Driessen Water の子会社である Ultrapure & Industrial Services の工業用水事業を買収を発表
2021年 工業用水処理ソリューションの設計、製造、サービスを実施する Water Consulting Specialists の買収を発表
2022年 北米における医療用水、商業および産業用ソリューションの大手メーカーおよびサービス業者である Mar Cor と Cantel Medical が運営する一部事業を、STERIS Plc から買収
2022年 水および廃水中のセレン、硝酸塩、金属を高速処理するためのエンジニアリング機器パッケージの大手サプライヤーである Frontier Water Systems の買収を発表
2022年 Smith Engineering の買収を完了し、高純度水処理システムのポートフォリオを強化
2022年 高品質の粉末イオン交換樹脂および樹脂/繊維混合物の大手メーカーである EPICOR の買収を発表
2023年 工業用水処理サービス事業を Kemco Systems から買収したことを発表
2023年 上水の配送、廃水の輸送と処理、脱水、分析機器などの水インフラサービスを提供する Xylem により買収される