万年筆・筆記具・文房具業界の世界市場シェアの分析

万年筆・筆記具・文房具業界の世界市場シェアや市場規模について分析をしています。ニューウェル・ブランズ、ビック、ファーバー・カステル、パイロット、三菱鉛筆といった世界の主要な筆記具メーカーの概要や動向も掲載しています。

市場シェア

筆記具メーカーの2020年度の売上高(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2020年の市場シェアを簡易に試算しますと、世界1位はニューウェル・ブランズの13%、2位はパイロットの11%、3位はBICの6%となります。

筆記具メーカーの市場シェアと業界ランキング(2020年)

  • 1位 ニューウェル・ブランズ 7.0%
  • 2位 パイロット 3.9%
  • 3位 BIC 3.4%
  • 4位 ファーバーカステル 3.3%
  • 5位 三菱鉛筆 2.6%
  • 6位 晨光文具 1.7%
  • 7位 ペリカン 1.2%

筆記具メーカーの世界市場シェア(2020年)
筆記具メーカーの世界市場シェア(2020年)

世界1位は米国のニューウェル・ブランズです。高級万年筆のパーカー、ウォーターマンを擁してプレミアム筆記具にフォーカスしています。2位は日本のパイロットです。消えるボールペンのフリクションペンなど機能性に優れた筆記具の開発を行っています。3位はフランスのBICとなります。ライターやシェーバー事業と並び筆記具への集中投資を行っています。6位は、中国の晨光文具です。1996年以降、M&Gブランドで急速成長してきました。

市場規模

当サイトでは筆記具業界の2020年の世界市場規模を200億ドルとして市場シェアを計算しております。参考にした統計データは次の通りです。調査会社のグランビューリサーチによれば、2020年の筆記具の市場規模は158.9億ドルです。2025年にかけて年平均7.4%の成長を見込みます。テクノナビによれば、2021〜2025年の年平均市場成長率は7.05%と見込まれます。BICによれば、2019年の筆記具市場の市場規模は190億ユーロです。2025年には250億ユーロに拡大すると見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

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世界の主要な万年筆・筆記具メーカー

ニューウェル・ブランズ(Newell Brands)

ニューウェル・ブランズは2015年にNewell Rubbermaid(ニューウェル・ラバーメイド)とジャーデングループが経営統合をして誕生しました。ニューウェルラバーメイドは1903年に設立されたニューウェルと1920年に設立されたウォーターラバーカンパニーの流れを汲みます。1998年にニューウェルとラバーメイドが経営統合をして誕生しました。日用雑貨、家庭用品、室内装飾品、筆記具等の消費者向けブランドに強みを持っています。ジャーデングループは、1993年に製罐大手のBall Corporation(ボール・コーポレーション)より分社化して誕生しました。分社化後にアウトドア、家電関連等の各種ブランド製品を買収して成長しています。さらに詳しく

BIC(ビック)

BIC(ビック)は1945年に創業されたフランスを代表する筆記具メーカーです。BIC ブランドにて筆記具を世界展開しています。他の事業としては、ライター及びシェーバーとなります。同社アニュアルレポートから事業別売上高比率(2019年)は以下の通りとなります。
文房具40%
使い捨てライター35%
使い捨てシェーバー(髭剃り)24%
ライターは、電子タバコや加熱式タバコが増加傾向になるため、今後需要が減少していく可能性があります。
上場していますが、創業家のBich一族が議決権ベースで約過半を保有しております。
文房具ではニューウェルズブランドと競合しています。使い捨てライターでは高い市場シェアを維持しています。髭剃りではジレットと競合しています。

2019年 ケニアの文房具メーカーであるHaco Industriesの買収
2019年 ナイジェリアの文房具メーカーであるLucky stationeryの買収
2020年 フランスのライターメーカーであるDjeepを買収
2020年 北米の文房具メーカーであるRocketBookを買収

 

Faber-Castell(ファーバー・カステル)

1761年に創業されたドイツの筆記具メーカーです。元々は鉛筆メーカーとして誕生。画材向けの色鉛筆に強みを持ちます。

STAEDTLER(ステッドラー)

フリードリッヒ・ステッドラーが創業したドイツ最古と言われる筆記具メーカーです。機能美のステッドラーと高級感のファーバーカステルと言われ、ファーバー・カステルと比較されることが多いです。非公開会社です。

Shanghai M&G Stationery(晨光文具)

1997年に設立された上海に本拠をおく筆記具・文房具メーカーです。M&Gブランドで、筆記用具を含む文房具を展開しています。2015年に上海証券取引所に上場をしています。

Pelikan(ペリカン)

スイスに本拠を置く筆記具メーカーです。発祥はドイツ。ペリカンブランドの万年筆に強みを持ちます。

A.T. Cross(クロス)

1846年に創業の文房具メーカーです。Crossブランドの筆記具を展開しています。現在は投資ファンドのTransom Capital傘下にあります。2014年に仏BICより高級万年筆ブランドのSheaffer(シェーファー)を買収しました。

Richemont(リシュモン)

リシュモン(フランス語:Compagnie Financière Richemont SA)は、スイスを本拠地とする企業グループです。南アフリカのレンブラントグループより高級ブランド事業が分社化され誕生しました。ジュエリー、時計、筆記具に強みを持ちます。主要ブランドとしては、Cartier (カルティエ)、Piaget (ピアジェ)、世界三大高級時計のVacheron & Constantin(ヴァシュロン・コンスタンタン)、IWC 、Jaeger Lecoultre(ジャガー・ルクルト)、ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)、万年筆のモンブラン(MONTBLANC)、ダンヒル(dunhill)、クロエ (Chloé)などがあります。ユークス・ネッタポルテ・グループを通じて宝石や時計をオンラインで販売しています。

Crayola(クレオラ)

米国に本拠を置く文房具メーカー。クレヨンに強み。

Pilot(パイロット)

日本を代表する筆記具メーカーです。フリクションペンなど機能性に優れた筆記具を開発しています。

Stabilo(スタビロ)

1865年に創業されたドイツの大手筆記具メーカーです。元々は鉛筆メーカーとして誕生しました。蛍光ペンに強みを持ちます。

CARAN d’ACHE(カランダッシュ)

1924年に創業したスイスの大手筆記具メーカーです。

LAMY(ラミー)

ドイツに本拠を置く筆記具メーカーです。

S.T. Dupont(エス・テー・デュポン)

フランスに本拠を置く万年筆・ライターメーカーです。

三菱鉛筆株式会社

三菱グループの鉛筆会社と思われる場合が多いですが、三菱グループとは関係はありません。ユニ鉛筆はロングセラーです。

トンボ鉛筆

日本の鉛筆メーカーの老舗です。MONOの消しゴムでも有名です。

参照したデータの詳細情報について


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