ホームセキュリティや警備会社の世界市場シェアの分析

ホームセキュリティや警備業界の世界シェア、業界ランキングや市場規模について分析をしています。アライドユニバーサル、セキュリタ、ADT、セコム、プロセグルといった主要警備会社の概要や動向も掲載しています。

【ホームセキュリティ・警備会社とは】

ホームセキュリティとは、住宅や家族の安全を守るために導入される警備システムや関連サービスを指します。主な内容としては、防犯カメラ、侵入検知センサー、アラームシステム、スマートロックなどの機器の設置に加え、異常発生時に通報・駆け付けを行う監視サービスなどが挙げられます。従来は警備会社による有人対応や駆け付けサービスが中心でしたが、近年はテクノロジーの進展により提供形態が多様化しています。

その中でも本記事で対象とするのは、電子機器や通信技術を活用した「スマートホームセキュリティ市場(Smart Home Security Market)」です。これは、防犯カメラやスマートドアベル、モーションセンサーなどのIoT機器をインターネットやクラウドと連携させ、スマートフォンアプリを通じて遠隔監視やリアルタイム通知を可能にする仕組みを含みます。多くの場合、ハードウェア販売に加えて月額課金型のモニタリングサービスが提供される点も特徴です。

近年では、防犯用途にとどまらず、火災検知、水漏れ検知、高齢者見守りなど、安全・安心を包括的に支えるサービスへと進化しており、テクノロジー企業や通信事業者の参入も進んでいます。本記事では、この電子セキュリティ中心の住宅向け市場に焦点を当て、世界市場シェアや主要企業の動向を分析します。

【ホームセキュリティや警備業界の世界市場シェア+ランキング】

ホームセキュリティ・警備業界の2024年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2024年のホームセキュリティ・警備業界業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はADT、2位はセコム、3位はベリシュアとなります。

ホームセキュリティ・警備業界の市場シェア(2024年)

ホームセキュリティ・警備業界の市場シェア(2024年) ©2026 Deallab

順位 会社名(英文表記) 社名 市場シェア
1位 ADT Corporation ADT 13.71%
2位 Secom セコム 13.01%
3位 Verisure ベリシュア 10.96%
4位 ALSOK  ALSOK 8.04%
5位 NRG Smart Home NRGスマートホーム 5.69%
6位 Ring* リング 3.54%
ホームセキュリティ・警備業界の世界市場シェアと業界ランキング(2024年) ©2026 Deallab
*推定値

本ランキングではADTが首位となり、北米市場で築いてきた幅広い顧客基盤と、プロによる監視サービスを中心としたビジネスモデルの強みがうかがえます。続くセコムは日本を中心に高いシェアを維持し、安定した契約型ビジネスを展開しています。ベリシュアは欧州での圧倒的な存在感を背景に上位に位置しています。

また、ALSOKは日本国内の基盤からランキング上位に入っており、NRGスマートホームやリングは、IoTやスマートデバイスを活用してシェアを拡大しています。全体として、従来型の警備会社とテクノロジー企業がそれぞれの強みを活かしながら競争している様子が見て取れます。

【ホームセキュリティや警備業界の世界市場規模】

当データベースでは、2024年のホームセキュリティ・警備業界の市場規模を339億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。

調査会社グランドビューリサーチによると、2024年の同業界の市場規模は339億ドルです。2030年にかけて年平均15.2%で成長し、規模は821億ドルへと拡大することを見込んでいます。

市場規模 成長率見込み
2024 329億ドル
2030 821億ドル 15.2%
ホームセキュリティ・警備業界の世界市場規模の年平均成長率見込み(2024年) ©2026 Deallab

ホームセキュリティ・警備業界の市場規模の予想成長推移 ©2026 Deallab

【M&Aの動向】

投資ファンドが警備会社大手を買収する動きが続きます。2021年にはファンド傘下にある業界3位のアライドユニバーサルが業界1位のG4Sを買収し、業界の断トツの1位となりました。売上マルチプルは0.8~8倍とバラツキが大きいのも特徴です。

2016年に投資会社アポロ・グローバル・マネジメントがADTを約69億ドルで買収した後、2018年にはアマゾンがスマートホームセキュリティのRingを買収し市場勢力を拡大しました。その後も企業規模の拡大と地域・サービス領域の拡充を目的とした戦略的な買収がおこなわれています。

2016年 アポログローバルマネジメントがADTを69億ドルで買収
2018年 アマゾンがリングを買収
2022年 NRGがVivint Smart Homeを買収
2023年 GTCRがADTの商業セキュリティ部門を買収
2025年 ベリシュアがADT Mexicoを買収

【会社の概要】

ADT Corporation

ADT社は北米及びカナダにおける民間警備会社最大手です。1997年にTyco International(タイコ)に買収されますが、ホームセキュリティ大手のBroadview Securityを防弾装甲車メーカー大手のBrink’s Companyを買収し、2012年NYSEに上場を果たしました。35ヶ国でサービスを展開しています。2016年にアポログローバルマネジメントが買収し、同ファンドのポートフォリオカンパニーである米大手民間セキュリティ会社のProtection One(プロテクションワン)と統合しました。さらに詳しく

Secom(セコム)

1962年に飯田亮氏によって設立された日本におけるホームセキュリティ・警備保障のガリバーです。海外にSECOM方式が根付くか挑戦しております。集配金・現金警備に強いアサヒセキュリティを豊田自動織機から買収しています。さらに詳しく

Verisure(ベリシュア)

投資会社Hellman & Friedman傘下にあるスイスのホームセキュリティ大手です。侵入検知や監視カメラ、24時間遠隔監視を組み合わせた、住宅向けサブスクリプション型サービスを提供しています。スペイン・フランス・英国など欧州を中心に事業を展開しており、顧客数は数百万件規模で、個人住宅向けが主力となっています。さらに詳しく

ALSOK(アルソック)

1965年に設立された警備会社です。金融機関の警備に強みがあります。綜合警備保障株式会社としてALSOKブランドで展開してきましたが、2025年7月に創業60周年を機にALSOK株式会社へと社名を変更しました。さらに詳しく

NRG Smart Home(NRGスマートホーム)

居住者向けのセキュリティカメラ、スマートドアベル、各種センサー、スマートロックなどの機器と、プロによる24時間監視・インストールサービスを統合したプラットフォームを提供しています。2022年スマートホームセキュリティのVivintを買収し、本市場に参入しました。さらに詳しく

Ring(リング)

Ring は、米国発のスマートホームセキュリティブランドで、Amazon の子会社として展開されています。屋内外用のセキュリティカメラ、モーションセンサー、映像録画・通知機能付きドアベルなど幅広いセキュリティ機器を揃えており、スマートフォンアプリと連携し、遠隔地からの映像確認や通知機能を提供する点が特徴です。Ring は有料のサブスクリプションプラン「Ring Home」を通じて、録画保存や追加機能を提供し、家庭の防犯・見守りニーズに応えています。さらに詳しく

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

シェアをする

  • facebook
  • hatebu
  • linkedin
  • line
EN