輸送機器業界でM&Aや再編対象となる会社の分析

衛星・航空機部品やメンテナンス分野で今後M&Aが予想される会社

社名:Inmarsat(インマルサット)
本社所在地:イギリス
買収を発表した年:
現在の株主:CPPI、オンタリオティーチャーズ、ウォバーグピンカス、Apaxパートナーズ
1979年に設立された国際海事衛星機構を前身とします。元々は海上通信用でした。移動体通信(携帯等)への通信を提供する移動衛星を主軸とします。2005年にロンドン証券取引所に上場しました。設立の経緯から、KDDIが大株主でもあります。2019年にApaxとWarburg Pincusによって非上場化されました。2021年に同業のViasatとの経営統合を発表しました。

社名:ITP Aero(ITPエアロ)
本社所在地:スペイン
買収を発表した年:2021年9月
現在の株主:ベインキャピタル
ITP Aero(ITPエアロ)はジェットエンジンのタービンブレードなど航空機エンジン関連部品の開発製造や修理メンテナンスといったMROサービスなどを行っています。商業航空および防衛用途で、ロールスロイスに加え、Pratt & Whitney、General Electric、Honeywellなどにも提供をしています。ベインキャピタルが2021年9月にロールスロイスから買収しました。

社名: Unical Aviation(ユニカルアビエーション)
本社所在地: 米国
買収した年: 2021年
現在の株主: プラチナエクイティ
Unical Aviation(ユニカルアビエーション)は民間機や軍用機の駐機、保管、メンテナンス、分解、解体(MRO)サービスを提供しています。
※LCC等の勃興もあり、エアライン各社が積極的に航空機を購入もしくはリースすることが予想されます。航空機向けMROサービスも同様に成長が期待できます。

社名:Ascent
本社所在地:米国
買収した年:2012年
現在の株主:アメリカン・インダストリアル・パートナーズ
Ascent Aerospace(アセント・エアロスペース)は、米国に本拠を置く航空機のパーツ関連のメーカーです。アメリカン・インダストリアル・パートナーズが2012年にHampson Industries(ハンプソンインダストリーズ)から買収しました。買収時点での売上高は2億ドルです。軍用機の風防・キャノピーの製造に加え、航空機のパーツ製造におけるオートメーション化(リベット打ち機、ロボット、組み立て装置)等のターンキー設備や金型、治具、固定用及び切断機器を提供しています。

社名:Cobham
本社所在地:イギリス
買収した年:2019年
現在の株主:アドベントインターナショナル
Cobham(コブハム)は、1934年に設立された、防衛・商業航空宇宙・宇宙市場にRF、マイクロ波、ミリ波マイクロエレクトロニクス製品を提供している会社です。 Cobham Advanced Electronic Solutions、Cobham Aviation Services、Cobham Communications and Connectivity、Cobham Mission Systemsの4つのセクターを持ちます。アドベントインターナショナルが2019年に買収しました。推定企業価値は5127 億ドルです。2021年にスリップリングと回転システム事業をNaxicap Partnersへ売却しました。

社名:CobhamのSlip Rings and Rotating Systems事業
本社所在地:イギリス
買収した年:2021年
現在の株主:Naxicap Partners
Naxicap PartnersがCobhamよりスリップリングと回転システム事業を買収しました。スリップリングとは、回転体に対して、電気や電気信号を伝達することができるコネクタです。

社名:iNRCORE
本社所在地:米国
買収した年:2020年
現在の株主:Jordan Company
航空機やヘリコプター向けのインダクタ、平面変圧器、巻線トランス、トランシーバモジュールなどを製造しています。Jordan Companyが買収しました。

社名:ACR Group
本社所在地:米国
買収した年:2013年
現在の株主:Jordan Company
ACRグループは追跡、通信、データ管理向け電子機器を製造し、航空機や船舶に販売しています。

社名:Innoflight
本社所在地:米国
買収した年:2020年
現在の株主:Jordan Company
衛星間や衛星と地上の間の通信を行うための通信機器を製造しています。Jordan Companyが買収しました。

社名:Revima
本社所在地:フランス
買収した年:2019年
現在の株主:アーディアン
Revima(レヴィーマ)は、1952年に設立された民間航空機機器のメンテナンス、修理、オーバーホールを手掛ける企業です。中距離、長距離の航空機の補助動力装置(APU)と着陸装置のメンテナンスに強みがあります。アーディアンが買収しました。

社名:ST Engineering
本社所在地:シンガポール
現在の株主:テマセク
ST Engineering(STエンジニアリング)は航空機、船、通信機器や防衛関連機器等の補修やメンテナンスを行います。テマセクが51%の株式を保有します。

社名:Rubix
本社所在地:イギリス
買収した年:2016年
現在の株主:アドベントインターナショナル
Rubix(ルービックス)は、欧州で航空エンジン等の産業用機器に対してメンテナンス、修理、オーバーホールといったMROサービスを提供しています。1920年に設立され、ロンドンに本社を置きます。アドベントインターナショナルが2016年に買収しました。 買収時点の推定企業価値は514億ドルです。

社名:AllClear
本社所在地:米国
買収した年:2016年
現在の株主:Odyssey Investment Partners
AllClearは軍用機のメンテナンス会社です。Odyssey Investment Partnersが買収しました。

農機やトラックなど輸送機卸ディストリビューターで今後M&Aが予想される会社

社名:Royal Reesink
本社所在地:オランダ
買収した年:2019年
現在の株主:Triton Partners
Royal Reesinkは、オランダに本拠をおくフォークリフト、倉庫物流システム、掘削機、ロードローラー、芝刈り機、トラクターやハーベスターなどの農業機械製品、パイプ、薄板などの鉄鋼部品等の販売会社です。ベネルクス諸国、英国、ドイツ、デンマーク、カナダ、南アフリカ、カザフスタン、トルコで事業を行っています。2019年にTriton Partnersが買収しました。2018年の売上高は約7億ユーロです。

社名:TruckPro
本社所在地:米国
買収した年:2019年
現在の株主:プラチナエクイティ
TruckPro(トラックプロ)は、大型トラックおよびトレーラー製品の大手ディストリビューターです。プラチナエクイティが2019年にHarvest Partnersから買収を行いました。