ロッキードマーチンの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

ロッキードマーチンは、1995年にロッキードとマーティン・マリエッタが合併し誕生した米国の宇宙防衛会社です。F35やF22といった戦闘機、ヘリコプター、ミサイルといった軍用装備品や宇宙衛星・ロケットも手掛けています。米国政府が最大の顧客となります。

業績推移(年次)


2019年度
売上高は59,812百万ドルで、前年度比11%増となりました。営業利益は8,545百万ドルになりました。営業利益率は14%になりました。航空分野で2,100百万ドル、MFC で1,500百万ドル、宇宙分野で965百万ドル、売上高が増加しました。

2020年度
売上高は65,398百万ドルで、前年度比9%増となりました。営業利益は8,644百万ドルになりました。営業利益率は13%になりました。航空分野で2,000百万ドル、MFCで1,400百万ドル、宇宙分野で945百万ドル、RMSで540百万ドル、売上高が増加しました。

2021年度
売上高は67,044百万ドルで、前年度比3%増となりました。営業利益は9,123百万ドルになりました。営業利益率は14%になりました。売上の増加は主に、ヘリコプタープログラムおよび物流ソリューションの生産量が増加したことによるものです。

2022年度
売上高は65,984百万ドルで、前年度比2%減となりました。営業利益は8,348百万ドルになりました。営業利益率は13%になりました。売上の減少は主にBlack Hawkの生産量の減少によるものです。

2023年度
売上高は67,571百万ドルで、前年度比2%増となりました。営業利益は8,507百万ドルになりました。営業利益率は13%になりました。売上の増加は、次世代迎撃機 (NGI) 開発プログラムの強化による関連製品の売上高増加と、艦隊弾道ミサイル (FBM) プログラムの販売量の増加、そして、F-35 の維持契約の量が増加したことによるものです。

ロッキードマーチンの業績推移
ロッキードマーチンの業績推移

業績推移(半期)

2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は18,991百万ドルになりました。営業利益は2,293百万ドル、営業利益率は12%になりました。

2023年第1四半期(1ー3月)
売上高は15,126百万ドルになりました。営業利益は2,037百万ドル、営業利益率は13%になりました。

2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は16,693百万ドルになりました。営業利益は2,135百万ドル、営業利益率は13%になりました。

2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は16,878百万ドルになりました。営業利益は2,042百万ドル、営業利益率は12%になりました。

2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は18,874百万ドルになりました。営業利益は2,293百万ドル、営業利益率は12%になりました。

ロッキードマーチンの四半期業績推移

ロッキードマーチンの四半期業績推移

EPS・配当額・配当性向の推移

希薄化後EPSは前年度比27%増の27.55ドルになりました。1株当たりの配当は前年度比7%増の12.15ドルになりました。配当性向は44%になりました。

ロッキードマーチンのEPS・配当額・配当性向の推移
ロッキードマーチンのEPS・配当額・配当性向の推移

業績予想

2023年1月
2023年第四四半期のレポートにて、2024年度通期の売上は68,500百万ドルから70,000百万ドル、営業利益は7,175百万ドルから7,375百万ドルを予定していると掲載されています。

売上構成

セグメントは、戦闘機、ミサイルと火器管制、ヘリコプターと戦闘艦、スペースに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

ロッキードマーチンの売上構成(2023年度)
ロッキードマーチンの売上構成(2023年度)

戦闘機
ステルス戦闘機F-35 ライトニングⅡ統合戦闘機、C-130 ハーキュリーズ、 F-16 ファイティング・ファルコン、F-22 ラプターなどの戦闘機、航空機、無人航空機の製造販売を行っています。

ミサイルと火器管制
PAC-3、THAAD、多連装ロケットシステム(MLRS)、Hellfire、統合空対地ミサイル(JASSM)、Apache火器管制システムといった航空・ミサイル防衛システム、戦術ミサイルおよび空対地精密攻撃兵器システム、ロジスティクス、火器管制などの製造販売を行っています。

ヘリコプターと戦闘艦
ヘリコプター事業においては、ブラックホーク®およびシーホーク®ヘリコプター、CH-53Kキングスタリオン大型ヘリコプター、戦闘救難ヘリコプター(CRH)、VH-92Aヘリコプターといった軍用および民間ヘリコプターを製造販売しています。戦闘艦事業においては、イージス戦闘システム、沿岸戦闘艦(LCS)、多用途水上戦闘艦(MMSC)といった水上艦、海上および陸上ミサイル防衛システム、レーダーなどの製造販売を行っています。

スペース
人工衛星、宇宙輸送システム、戦略物資の研究開発、設計、製造をしています。

M&A情報

防衛軍事というセンシビティの高い事業を行っていることから、M&Aには慎重です。

1995年 ロッキードとマーティン・マリエッタが合併
1996年 ロッキード・マーティンによるロラール社の衛星事業買収
2015年 ロッキード・マーティンによる Sikorsky Aircraft(シコルスキー・エアクラフト)のユナイテッド・テクノロジーズからの買収
2020年 ロケットエンジンをてがけるエアロジェットを買収
2020年 ソフトウェアおよびシステムエンジニアリング企業であるIntegration Innovationの一部事業を買収

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