Adidas（アディダス）はドイツに本拠を置くスポーツ用品世界大手です。スポーツシューズ大手のREEBOK（リーボック）を2006年に傘下に収め、ナイキと世界トップを競っています。ゴルフブランドのTAYLOR MADE(テーラーメイド) も傘下に置いていましたが、2017年に投資ファンドのKPSキャピタル・パートナーズに売却をしました。2021年にリーボックをオーセンティック・ブランズ・グループに売却しました。
2018年度
売上高は219億ユーロで、前年度比3%増となりました。営業利益は24億ユーロになりました。営業利益率は11%になりました。
2019年度
売上高は236億ユーロで、前年度比8%増となりました。営業利益は27億ユーロになりました。営業利益率は11%になりました。
2020年度
売上高は198億ユーロで、前年度比16%減となりました。リーボック売却の影響で14億ユーロの売上減となったことと、コロナウイルスの影響でアディダスの各セグメントで売上が減少したことが要因です。為替の影響を無視しても前年度比14%の減少でした。営業利益は8億ユーロになりました。営業利益率は4%で前年度の11%を下回りました。売上が減少して固定費が利益を圧迫しました。
2021年度
売上高は212億ユーロで、前年度比7%増となりました。営業利益は20億ユーロになりました。営業利益率は9%になりました。
2022年度
売上高は225億ユーロで、前年度比6%増となりました。これは為替変動の影響が大きく、為替変動を無視すれば前年度比売上成長率は1%でした。営業利益は7億ユーロになりました。営業利益率は3%で、前年度の9%を下回りました。世界的インフレに追従して商品価格を上昇させましたが、製造コストはそれを相殺できず、粗利率は3ポイントほど減少したことが要因の一つです。また、北京五輪などの大きなイベントにマーケティングコストをかけたことと、輸送コストが上昇して販管費が上昇したことも、営業利益率が減少した理由です。
アディダスの業績推移
2022年第2四半期（04ー06月）
売上高は56億ユーロになりました。営業利益は3.9億ユーロ、営業利益率は7%になりました。
2022年第3四半期（07ー09月）
売上高は64億ユーロになりました。営業利益は5.6億ユーロ、営業利益率は9%になりました。
2022年第4四半期（10ー12月）
売上高は52億ユーロになりました。営業利益は7億ユーロの赤字になりました。
2023年第1四半期（01ー03月）
売上高は53億ユーロになりました。営業利益は0.6億ユーロ、営業利益率は1%になりました。
2023年第2四半期（04ー06月）
売上高は53億ユーロになりました。営業利益は1.8億ユーロ、営業利益率は3%になりました。
アディダスの四半期業績推移
希薄化後EPSは前年度比83%減の1.25ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度比79%減の0.70ユーロになりました。配当性向は56%になりました。
アディダスのEPS・１株配当・配当性向の推移
2023年07月
同社は今期の売上高を前年度比で4%から6%減と予想しています（為替の影響を除いた場合）。前年期末には7%から9%の売上減を予想しておりましたが、Q1の結果を鑑み上方修正しました。営業利益は前年度と同程度を予定しています。
セグメントは、シューズ、アパレル、アクセサリー及び用具に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
アディダスの事業構成（2022年度）
シューズ
様々なスポーツの専用シューズやカジュアルシューズを製造し、世界中で直営店や小売店を通じて販売しています。また、オンラインでの販売にも力を入れています。
アパレル
アパレル製品の製造をし、世界中で直営店や小売店を通じて販売しています。また、オンラインでの販売にも力を入れています。
アクセサリー及び用具
スポーツ用品や雑貨などのアクセサリーを製造し、世界中で直営店や小売店を通じて販売しています。また、オンラインでの販売にも力を入れています。
2005年 アディダスによるリーボックの買収
2005年 アディダスによるサロモンのアメアスポーツへの売却
2015年 アディダスによる米国靴小売のRockportをバークシャーパートナーズ及びニューバランスへの売却
2015年 アディダスによるアクセススプリンガーからのランニングアプリruntasticの買収
2017年 テーラーメイドのKPSキャピタルへの売却
2021年 リーボックをオーセンティック・ブランズ・グループへ売却
