精密球・精密ボール業界の世界シェアや市場規模について分析しています。ツバキナカシマ、天辻鋼球、NN、JGBRやNHBといった精密球メーカー世界大手の動向も掲載しております。
【精密球・精密ボールとは】
精密球・精密ボールとはミリ単位でサイズを選べる鋼球のことです。
精密ボールは、ベアリング用、ボールペン用といった用途で使用されています。材質もスチール、ステンレス、カーボン、セラミック、タングステンカーバイドボールなど様々な種類があります。
【市場シェア】
精密球・精密ボール業界の2024年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2024年の精密球・精密ボール業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位は天辻鋼球製作所、2位はJGBR、3位はツバキナカシマとなります。
順位 | Company name (English) |
企業名(日本語) | 市場シェア |
1 | Amatsuji Steel Ball Mfg.Co.,Ltd. | 天辻鋼球製作所 | 18.39% |
2 | JGBR | JGBR | 8.90% |
3 | Tsubaki Nakashima Company Limited. | ツバキナカシマ | 3.93% |
4 | NHB Ball & Roller Ltd | NHBボール | 2.20% |
精密球・精密ボールの世界市場シェアと業界ランキング(2024年) ©2024 Deallab
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【市場規模】
当データベースでは、2024年の精密球・精密ボール業界の市場規模を16億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。
調査会社インターナショナルマーケットアナライシスリサーチアンドコンサルティンググループによると、2024年の同業界の市場規模は16億ドルです。2034年にかけて年平均4.3%で成長し、規模は24億ドルへと拡大することを見込んでいます。
年 | 市場規模 | 成長率見込み |
2024 | 16億ドル | – |
2033 | 24億ドル | 4.3% |

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【M&Aの動向】
・2017年 ツバキ・ナカシマはアメリカの精密金属部品などを製造・販売するNN, INC.の精密ベアリング部品事業を買収
【精密球・精密ボール業界の動向】
ツバキナカシマ
日本に本拠を置く精密球メーカーです。セラミック球や球軸受用鋼球を得意とします。自動車の車輪向けやベアリング用途向け精密球の需要が拡大しています。2017年に競合の米NN社の精密ベアリング事業を買収しました。
NN
1980年にDick Ennen氏によって設立された精密球メーカーです。精密ボール、円錐ころ等の製造に強みを持ちます。ナスダック証券取引所に上場しています。2017年にツバキナカシマに精密ベアリング球事業を売却しました。
天辻鋼球製作所(AKS)
1920年に設立された精密球・精密ボールメーカーの老舗です。2006年にベアリング大手の日本精工傘下となりました。
JGBR(Jiangsu General Ball & Roller Co., LTD.)
中国に本拠を置く精密球メーカーです。
NHB
1949年に設立されたインドに本拠を置く精密球メーカーです。
参照したデータの詳細情報について