クレジットカードや電子決済の加盟店向けに決済ソリューションや決済代行サービスを提供する会社の市場シェアと市場規模について分析しています。ファイサーブ、グローバルペイメンツ、USバンコープといった決済処理大手の概要や動向も掲載しています。
【決済代行・決済ソリューションとは】
クレジットカードなどで決済をおこないたい販売業社(EC、店舗、タクシー会社など)とクレジットカード会社の間に入り、さまざまな決済手段を提供する会社です。
一方、VISA、Master Card JCB、スイカ、ペイペイ、アップルペイやグーグルペイなどは「決済手段」提供会社です。決済代行・決済ソリューション会社は、こうした決済手段を提供する会社を束ねる存在と言えます。金融機関系、ITベンダー系、プラットフォーマー系そしてユニコーンと役者が勢ぞろいしています。
クレジットカード決済、電子マネー決済やQRコード決済は、イシュア―とよばれるカード発行会社や電子マネーやQRコード会社、マーチャント・決済ソリューション、国際ブランド、POS・決済端末会社、決済ネットワーク事業者、銀行などと複雑に繋がり合いサービスを提供しています。各社の役割をまとめると以下のようになります。

【決済代行・決済ソリューション業界の世界シェア+ランキング】
決済代行・決済ソリューション業界の2024年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2024年の決済代行・決済ソリューション業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はファイサーブ、2位はグローバルペイメンツ、3位はUSバンコープとなります。
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| 順位 | Company name (English) |
企業名(日本語) | 市場シェア |
|---|---|---|---|
| 1位 | Fiserv | ファイサーブ | 11.54% |
| 2位 | Globalpayments | グローバルペイメンツ | 5.33% |
| 3位 | US Bancorp | USバンコープ | 4.88% |
| 4位 | FIS | FIS | 4.76% |
| 5位 | Block | ブロック | 4.59% |
| 6位 | Worldline | ワールドライン | 2.49% |
| 7位 | Adyen | アディエン | 1.47% |
| 8位 | GMO Payment Gateway | GMOペイメントゲートウェイ | 0.29% |
1位のファイサーブは米国の銀行口座の決済処理という強い顧客基盤をベースに、成長を続けています。2位は米国のグローバルペイメンツです。3位はミネソタ州を拠点とする地方銀行、USバンコープです。4位は同じく米国のFISです。ファイサーブを追い上げます。5位はタブレットPOSでの決済ソリューションに強みを持つブロック(旧スクエア)です。6位のワールドラインはフランスの決済会社で、決済端末会社を買収し、欧州で1位となっています。
ランキング上位が米国企業で占められていることから、米国での決済代行の需要が高いことがわかります。米国ではクレジットカード決済に加えて、スマートフォンを利用した電子マネー決済やQRコード決済の需要も増加傾向にあり、ショッピング以外にも保険や公共料金の支払い、行政サービスへの支払い(税金など)でも利用されています。
【決済代行・決済ソリューション業界の世界市場規模】
当データベースでは、2024年の決済代行・決済ソリューション業界の市場規模を1,441億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。
調査会社プレスデンスリサーチによると、2024年の同業界の市場規模は1,441億ドルです。2034年にかけて年平均20.3%で成長し、規模は9,149億ドルへと拡大することを見込んでいます。
| 年 | 市場規模 | 年平均成長率 |
| 2024 | 1,441億ドル | – |
| 2034 | 9,149億ドル | 20.3% |

【M&Aの動向】
決済代行業界では同業同士のM&Aがさかんで、規模も億単位の大型案件が多いのが特徴です。
2001年 USバンコープがフランスの決済大手NOVA(Elavonの前身)を21億ドルで買収
2016年 グローバルペイメンツがHeartland Payment Systemsを43億ドルで買収
2019年 FISが決済代行大手のWorldpayを430億ドル買収2020年 ワールドラインが決済端末大手のIngenicoを86億ユーロで買収
2019年 グローバルペイメンツが同業のTSYSを215億ドルで買収 2022年 ブロックが決済大手のAfterpayを290億ドルで買収
2019年 ファイザーブが同業のFirst Dataを220億ドルで買収
2023年 ファイザーブが決済大手のNetpayを買収
2023年 グローバルペイメンツがEVO Paymentsを40億ドルで買収
2023年 MUFG、U.S.バンコープ普通株式の追加取得を発表
2025年 Fiserv、StoneCastleの買収を完了
2025年 グローバル・ペイメンツ、ワールドペイ買収およびイシュアー・ソリューションズ売却で合意を発表
2025年 FIS、統合デジタル口座開設サービス提供のためAmountを買収
【会社の概要】
Fiserv(ファイサーブ)
米国に本拠を置く加盟店契約・決済代行大手です。銀行口座のバックエンド処理で高いシェアを維持しています。イーコマースやP2P決済等の分野にも参入しています。2019年に同業のFirst Dataを買収しました。2025年にStoneCastleを買収しました。
Globalpayments(グローバルペイメンツ)
米国に本社をおく決済プロセス大手です。2019年に同業のTSYS(ティーシス)と経営統合を果たしました。カードの発行、決済端末、決済処理管理等のサービスをオンライン・オフライン問わず提供しています。
U.S.Bancorp(USバンコープ)
ミネソタ州ミネアポリスに本拠を置く、b米国最大規模の地方銀行の1つです。ミネソタ州やオレゴン州、カリフォルニア州などアメリカ西海岸や中西部を中心に展開しています。2021年には三菱UFJ銀行傘下のユニオン・バンクを買収しました。決済サービスは子会社化したElavon(エラボン)を中心に展開しています。エラボンは元々フランス企業です。
FIS(フィデリティナショナルサービス)
米国に本社をおく1968年に設立された金融機関の預金や貸付口座の取引管理や資産運用会社の売買管理といったオペレーションのバックエンドソフトウェアを提供する会社です。2019年に加盟店契や決済代行大手であるワールドペイ(Worldpay)を買収し、多様な決済手段を一元管理できるようにする決済処理ソリューションの分野を強化しております。
Block(ブロック)
ブロックは米国に本拠を置く決済ソリューションの提供会社です。以前はSquare(スクエア)という社名でしたが、ブロックに変更しました。スマホやタブレットをPOSや決済端末にするサービスを展開しています。
Worldline (ワールドライン)
フランス本社をおく決済プロセス大手です。クレディアグリゴールの決済部門に源流があり、現在はスイス証券取引所の運営会社であるSIXグループやBpifranceが大株主となっています。2018年にクライアントのカード発行をサポートするSix Paymentを、2020年2月に決済端末大手であるインジェニコを買収しました。
Adyen(アディエン)
アディエンは2006年に設立されたオランダに本拠を置く決済代行・決済ソリューション提供会社です。海外展開に積極的で、進出した先の独自の決済手段と接続することで、現地仕様の決済ソリューションを提供しています。
GMOペイメントゲートウエイ
GMOインターネットグループの関連会社です。クレジットカードのゲートウェイ事業から現在は各種決済手段を導入する際のソリューションを店舗やECに提供しています。
その他の主要決済代行企業には、ブラジルのCielo(シエロ)やスタートアップのStripe(ストライプ)などがあります。
参照したデータの詳細情報について
参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。
