フィットネス機器業界の世界シェアや市場規模について分析をしています。ペロトンインタラクティブ 、ライフフィットネス、iFITヘルス&フィットネス、テクノジム、ジョンソン・ヘルス・テック、ノーチラス、インパルスといったフィットネス機器大手の概要や動向も掲載しております。
【フィットネス機器業界とは】
フィットネス機器の種類は多岐にわたります。肺活量の強化のためのトレッドミル、エアロバイク、大胸筋を鍛えるためのチェストプレス、ペックデッキフライ、ベンチプレス、背筋強化のためのラットプルダウン、大腿筋強化のためのレッグカール、レッグプレス等があります。
また、フィットネス機器は、家庭用と業務用に分かれます。業務用はジム、教育機関、オフィス、ホテルなどに向けて取り扱っています。家庭用はコンパクトで低価格、業務用は丈夫で機能性が高いという特徴があります。当データベースでは、家庭用・業務用を含む全てのフィットネス機器の市場規模を採用し、主要企業の市場シェアを分析しています。
【市場シェア】
フィットネス機器業界の2024年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2024年のフィットネス機器業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はジョンソン・ヘルス・テック、2位はテクノジム、3位はペトロインタラクティブとなります。
※フィットネス機器業界の市場シェア(2024年)
.png)
| 順位 | Company name (English) |
企業名(日本語) | 市場シェア |
|---|---|---|---|
| 1位 | Johnson Health Tech* | ジョンソン・ヘルス・テック | 8.47% |
| 2位 | Technogym | テクノジム | 5.41% |
| 3位 | Peloton Interactive | ペロトンインタラクティブ | 4.49% |
| 4位 | Dyaco International Inc. | ダイヤコ | 1.28% |
| 5位 | BowFlex (旧Nautilus)* | ボウフレックス(旧ノーチラス) | 1.13% |
| 6位 | Impulse (Qingdao) Health Tech Ltd. Co.* | インパルス | 0.93% |
“推定値
2022年ランキングから、順位・市場シェアともに大きな変更がありました。かつて首位だったぺロトンインタラクティブは3位となり、代わりに4位だったジョンソン・ヘルス・テックが首位となっています。
2024年にランキングが大きく変動した背景には、コロナ特需の終了が大きく影響しています。2022年は在宅需要の拡大により、ペロトンインタラクティブやiFITなど家庭向けデジタル機器を強みとする企業が高いシェアを獲得していました。しかし、行動制限の解除に伴い在宅フィットネス需要が急速に減速し、多くの企業で売上が縮小しました。加えて、特需期に拡大した在庫の調整、物流費・原材料費の高騰、マーケティング費用の増加が収益を圧迫しています。その結果、2024年には業務用と家庭用の両市場を分散的に展開するジョンソン・ヘルス・テックやテクノジムが相対的に優位となり、市場は成長型から調整・再編局面へ移行しているといえます。
なお、その他のフィットネス機器大手としてライフフィットネスやiFitヘルス&フィットネスがありますが、財務データを公表していないため、今回のランキングから除外しています。
【市場規模】
当データベースでは、2024年のフィットネス機器業界の市場規模を182億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。
調査会社ビジネスカンパニーリサーチによると、2024年の同業界の市場規模は182億ドルです。2029年にかけて年平均11.2%で成長し、規模は302.7億ドルへと拡大することを見込んでいます。
| 年 | 市場規模 | 年平均成長率 |
|---|---|---|
| 2024 | 182億ドル | – |
| 2029 | 302.7億ドル | 11.2% |

【M&Aの動向】
近年のフィットネス機器業界では、市場環境の変化を背景に戦略的なM&Aや事業再編が進んでいます。
2019年 KPSキャピタルがLife FitnessブランドをBrunswickから買収
2021年 ペロトンインタラクティブがプリコーを買収
2024年 ボウフレックス(旧ノーチラス)がチャプター11を申請して経営再建手続きを開始し、ジョンソン・ヘルス・テックに主要ブランド・事業資産を譲渡
【会社の概要】
Johnson Health Tech(ジョンソン・ヘルス・テック)
1975年に設立された台湾に本拠を置くフィットネス機器メーカーです。トレッドミル、エアロバイク等のエクササイズマシンを手掛けています。さらに詳しく
Technogym(テクノジム)
1983年に設立された、イタリアに本拠を置くヨーロッパ最大のフィットネス機器メーカーです。ジムの受託管理やトレーナーの派遣などのサービスも展開しています。これまで8つのオリンピックでオフィシャルサプライヤー(公式に商品を提供する企業)を務めました。日本ではテクノジムジャパン株式会社が事業を担っています。さらに詳しく
Peloton Interactive(ペロトンインタラクティブ)
2012年に設立された米国に本拠を置くフィットネス機器メーカーです。トレッドミルやエアロバイクなどのホームフィットネス機器に強みを持っています。米国を中心にカナダやオーストラリア、英国でショールームを営業しています。さらに詳しく
Dyaco International Inc.(ダイヤコ)
Dyaco International Inc.(ダイヤコ)は、台湾台北に本拠を置くフィットネス機器の設計・製造・販売企業です。1990年に創業し、独自のR&D・生産設備を持ち、トレッドミル、エリプティカル、バイクなどの家庭用・業務用機器をグローバルに展開しています。また、医療・リハビリ市場向け製品も手掛けています。さらに詳しく
BowFlex(ボウフレックス)
BowFlex(ボウフレックス)は、米国ワシントン州バンクーバーを拠点とするフィットネス機器ブランドで、主に家庭用のカーディオ機器、ストレングス機器、調整式ダンベルなどを設計・販売しています。かつてはNautilus, Inc. として上場していましたが、2023年に社名を変更しブランド強化を図りました。2024年には主要資産をジョンソン・ヘルス・テックに譲渡する形で再編を進め、現在は同社のポートフォリオの一部として運営されています。さらに詳しく
Impulse (Qingdao) Health Tech Ltd. Co.(インパルス)
青島で設立された、中国で初めてのフィットネス機器メーカーです。ベンチやラックなど、ホームジムを作りたい人向けのマシンが揃っています。中国ではもちろん、北米や欧州など世界中で販路を拡大しています。さらに詳しく
参照したデータの詳細情報について
