フィットネス業界の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

当サイトでは、フィットネス関連業界を、フィットネス運営会社とフィットネス機器会社から分析しています。また投資ファンドも運営会社やフィットネステックの買収や出資を積極しており、今後の再編対象企業をリスト化しております。

フィットネスクラブの定義

フィットネスクラブの定義としては、経済産業省「特定サービス産業実態調査報告書 フィットネスクラブ編」によると、
(1)室内、プール、トレーニングジム、スタジオなどの運動施設を有し、(2)インストラクター、トレーナーなどの指導員を配置し、(3)会員にスポーツ、体力向上などの個人指導を行う事業所(ただしスイミングスクールのみの事業所を除く)
となります。

フィットネス運営会社の始め方

フィットネスクラブを始めるには、(1)フィットネススペースの賃借、(2)フィットネス機器の購入、(3)フィットネス会員の募集、(4)インストラクターの雇用が必要となります。
新規出店には、プール、ジム、スタジオの3施設を備えた標準的なクラブで6~8億円の初期投資を要するといわれています。出所:大阪府
新規参入が比較的容易で、また会員制ビジネスという業種であるため、スタートアップや多角化という側面から多くの企業が参入しています。日本の市場規模は4000億円~5000億円で横ばいですが、約40社弱の運営会社が存在します。
コナミスポーツクラブ、セントラルスポーツ、スポーツクラブルネサンス、ホリデイスポーツクラブ、メガロス、ティップネス、コ・ス・パ、スポーツクラブNAS、エニタイムフィットネス、JOY FIT24、ファストジム24、LAVA、CALDO、LOIVE、BIKRAM YOGA、ANGELヨガ、 FEELCYCLE、JUMP ONE、MITTNESS、b-monster、RIZAP、TOTAL Workout、CREBIQ、BOSTY、y4gym、Reborn myself、Apple GYM、BEARTS、BEYOND、FROZA、SHAREZ、Reebok(クロスフィット)、Dr.ストレッチ(ストレッチ)、FiNC、カーブス(シニア向け)、Orangetheory、R BODY、FLUX(コンディショニング)

フィットネス業界の新しいトレンド予測

今後はフィットネス運営の効率化(予約や会員管理アプリ)やコネクテッドフィットネス、オンラインフィットネスといた分野でフィットネステック系の企業の参入が続くと予想されます。特に、オンラインフィットネスは、かつてブートキャンプといった自宅でDVDを見ながらといった仕組みが、Zoom等を利用すれば、更にリアルタイムかつパーソナライズすることが可能になったので、今後一段の成長が見込めます。

M&Aの動向

発表年 買い手 売り手 対象会社 買収価格 通貨単位 マルチプル
2011 プラチナムエクイティ 個人 Palace Sports&Entertainment 3.25 億ドル 売上高倍率 1.5
2013 3i HealthCity International ベーシックフィット 4 億ドル 未公表 未公表
2013 TDRキャピタル Intermediate Capita等 デビッドロイドレジャー 12 億ドル 売上高倍率 3.49
2019 KPSキャピタルパートナーズ ブランズウィックコーポレーション サンディスク 4.9 億ドル 未公表 未公表
出所:会社情報
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