商船三井は、三井物産の船舶部出自の三井船舶と1884年に設立された大阪商船とが1964年に経営統合して誕生した日本の海運会社です。1999年にナビックスラインと合併し現在の社名になりました。ドライバルク、LNG、コンテナ分野に強みを持ちます。ザ・アライアンスのメンバーです。
2018年度
売上高は1,234,077百万円で、前年度比25%減となりました。営業利益は37,718百万円になりました。営業利益率は3%になりました。
2019年度
売上高は1,155,404百万円で、前年度比6%減となりました。営業利益は23,779百万円になりました。営業利益率は2%になりました。
2020年度
売上高は991,426百万円で、前年度比14%減となりました。⾃動⾞船の上期における⼤幅な輸送台数減少、ドライバルク船の前年度⽐市況悪化、等が売上減少の要因です。営業利益は5,303百万円の赤字になりました。
2021年度
売上高は1,269,310百万円で、前年度比28%増となりました。ドライバルク船の好市況、製品輸送事業の輸送・取り扱い量回復等が寄与しました。営業利益は55,005百万円になりました。営業利益率は4%になりました。
2022年度
売上高は1,611,984百万円で、前年度比27%増となりました。これは、ドライバルク、エネルギー、自動車船の好市況に加え、期中平均為替の円安効果があった為です。営業利益は1,08,709百万円になりました。営業利益率は7%になりました。主要3セグメントにおいて、好調な市況に加えて為替影響もあり、増益を達成しました。コンテナ船は夏場以降の運賃市況急下落により前年度比で減益となるも、 エネルギーや自動車船など他の事業が年度を通じて堅調に推移しました。
2022年度第1四半期(04ー06月)
売上高は374,783百万円になりました。営業利益は23,597百万円、営業利益率は6%になりました。
2022年度第2四半期(07ー09月)
売上高は446,554百万円になりました。営業利益は32,490百万円、営業利益率は7%になりました。
2022年度第3四半期(10ー12月)
売上高は436,631百万円になりました。営業利益は40,157百万円、営業利益率は9%になりました。
2022年度第4四半期(01ー03月)
売上高は354,016百万円になりました。営業利益は12,465百万円、営業利益率は4%になりました。
2023年度第1四半期(04ー06月)
売上高は385,183百万円になりました。営業利益は24,472百万円、営業利益率は6%になりました。
希薄化後EPSは前年度比12%増の2196.51円になりました。1株当たりの配当は前年度比53%減の560円になりました。配当性向は25%になりました。
2023年07月
2023年度第一四半期の報告書にて、2023年度通期の売上高は1,530,000百万円、営業利益は100,000百万円、経常利益は220,000百万円、一株当たり純利益は594.21円を予定しています。コンテナ船は昨年夏までの物流混乱が落ち着き大幅減益予想となる一方で、エネルギー事業や自動車船は増益。第1四半期の実績に加えて足元の円安傾向に鑑み、経常利益を上方修正しました。
セグメントは、ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業、不動産事業、関連事業に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
ドライバルク事業
当社並びに関係会社を通じて、ドライバルク船(火力発電用の石炭を輸送する石炭船を除く)を保有、運航し、世界的な規模で海上貨物輸送を行っております。商船三井ドライバルク㈱やMOL CAPE (SINGAPORE) PTE. LTD.などが代表ブランドです。
製品輸送事業
当社並びに関係会社を通じて、自動車専用船を保有、運航し、世界的な規模で海上貨物輸送を行っております。また、コンテナ船の保有、運航、コンテナターミナルの運営、航空・海上フォワーディング、陸上輸送、倉庫保管、重量物輸送等の「トータル・物流ソリューション」を提供しております。さらに、関係会社のフェリー各社が、主として太平洋沿海及び瀬戸内海でフェリーを運航し、旅客並びに貨物輸送を行っております。㈱宇徳、国際コンテナ輸送㈱、商船港運㈱、商船三井フェリー㈱、商船三井ロジスティクス㈱、日産専用船㈱等が代表ブランドです。
製品輸送事業
自動車専用船の保有、運航やフォワーディング、フェリーの運航を行っています。
関連事業
関係会社を通じて、客船事業、曳船業、商社事業(燃料・舶用資材・機械販売等)等を営んでおります。商船三井客船㈱、日本栄船㈱、
グリーン海事㈱、グリーンシッピング㈱等が代表ブランドです。
その他
日本船「飛鳥」を通じて客船を運航しています。
コンテナ船やロジスティクス分野の強化を目指したM&Aを行っています。
1999年 大阪商船三井船舶とナビックスが経営統合
2019年 化学品船団の拡充のためノルディックタンカーズの買収
2021年 ダイビルと宇徳の買収
2021年 メタネックスの子会社(Waterfront Shipping)の取得の検討
2022年 海運会社Waterfront Shipping Company(カナダ)の株式を40%取得
2023年 商船三井が100%出資するグループ会社のMOL Chemical Tankers(シンガポール)は、Fairfield-Maxwell(ニューヨーク)と、MOL Chemical TankersがFairfield-Maxwellのグループ会社であるFairfield Chemical Carriers(シンガポール)の全株式を取得し、36隻のケミカル船を運航しているFairfield Chemical Carriersを買収することに基本合意