水まわり・トイレ・衛生陶器業界の世界市場シェアの分析

水まわり・トイレ・衛生陶器業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。コーラー、リクシル、TOTO、マスコといった会社の概要や動向も掲載しています。

【水回り・トイレ・衛生陶器業界とは】

水まわり・トイレ・衛生陶器業界とは、主に住宅や商業施設、公共施設などに設置される洗面台・便器・浴槽・水栓金具・温水洗浄便座などの製造・販売を行う業界です。

【シェア+ランキング】

水回り・トイレ・衛生陶器業界の2024年度の売上高⇒参照したデータの詳細情報を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、2024年の水回り・トイレ・衛生陶器業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はリクシル、2位はTOTO、3位はマスコとなります。

参照したデータの詳細情報

水回り・トイレ・衛生陶器業界の市場シェア(2024年) ©2025 Deallab

順位Company name
(English)
企業名(日本語)市場シェア
1位KOHLER*コーラー18.90%
2位LIXILリクシル13.59%
3位TOTOTOTO10.61%
4位MASCOマスコ10.19%
5位Panasonicパナソニック7.02%
6位Fortune Brands Home & Securityフォーチュンブランズ5.39%
7位Rocaロカ4.47%
8位Geberitゲベリット2.83%
9位Villeroy & Bochビレロイ&ボッホ2.52%
10位Duravitデュラビット1.45%
11位Dexcoデクスコ0.74%

水回り・トイレ・衛生陶器業界の世界市場シェアと業界ランキング(2024年) ©2025 Deallab

*コーラーは推測値

1位はKOHLERで18.90%、2位はLIXIL(13.59%)、3位はTOTO(10.61%)と続き、上位3社で約43%のシェアを占めています。日本企業であるLIXILとTOTOがともに上位にランクインしています。日本の水回り・トイレ・衛生陶器業界は、製造技術や耐久性の高さ、使い勝手の良さを世界的に評価されているため、ランキング上位に位置していると考えられます。また、衛生意識が高く、高機能トイレや水まわり製品の技術革新を後押ししています。

また、上位5社で全体の約60%を占めており、寡占傾向が見られます。6位以下はシェアが分散しており、中堅企業の存在も市場に一定の影響を与えていると考えられます。さらに、アジア・北米・欧州といった多様な地域から企業がランクインしており、グローバルな競争構造が形成されていることがわかります。

【市場規模】

当データベースでは、2024年の水回り・トイレ・衛生陶器業界の市場規模を476億ドルとしております。参照した各種調査データは次の通りとなります。

調査会社プレセデンスリサーチによると、2024年の同業界の市場規模は476億ドルです。2025年から2034年にかけて年平均7.34%で成長し、規模は967億ドルへと拡大することを見込んでいます。

市場規模成長率見込み
2024476億ドル
2034967億ドル7.34%

水回り・トイレ・衛生陶器業界の世界市場規模の年平均成長率見込み(2024年) ©2025 Deallab

水回り・トイレ・衛生陶器業界の市場規模の予想成長推移 ©2025 Deallab

【M&Aの動向】

海外展開の加速や水回り領域の補完といった観点から同業間での買収が相次いでいます。

2003年 マスコによるドイツの水栓金具大手であるハンスグローエの買収

2007年 ロカによるスイスの水栓金具メーカーであるSimilorHoldingの買収

2013年 リクシルによるアメリカンスタンダードの北米事業の買収

2014年 ゲベリットによるフィンランドの浴室メーカーであるサニテックの買収

2015年 フォーチュンブランズによる浴室器具メーカーであるNorcraftの買収

2015年 ゲベリットによるイタリアのバスルームセラミック大手であるPozzi-Ginoriの買収

2016年 リクシルによるドイツの水栓金具大手であるグロエ買収

2016年 スイスの空気清浄機大手であるFrankeによるデュラビットの株式の一部買収

2018年 リクシルによるインドの衛生陶器メーカーであるSentini Sanitarywares Private Limitedの買収

2023年 ビレロイ&ボッホが衛生陶器メーカーのイデアル・スタンダードを買収

2024年 ロカによるドイツメーカーSysremelementeの買収

上記M&Aのうち、大型案件の企業価値に対する売上高の倍率(企業価値売上高マルチプル)は約1.6倍です。

【会社の概要】

KOHLER(コーラー)

米国に本社を置く1873年創業の非上場の水まわりメーカーです。衛生陶器、水洗金具、シャワーヘッド等の住設に加え、自動車エンジンや電力システムも手掛けています。さらに詳しく

Lixil(リクシル)

2011年にトステム(サッシ)、INAX(衛生陶器)、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアが統合合併して誕生した住設・建材メーカーです。American Standard(アメリカンスタンダード)や独Grohe(グロへ)と中国Joyou(ジョウヨウ)を買収し、世界展開を強化しています。Joyouの買収では不正会計があり、大きな損失を計上しています。2020年に外壁装飾を手掛けるイタリアのermasteelisa(ペルマストリーザ)を米国の投資会社のAtlasへ売却しました。さらに詳しく

TOTO

1917年に森村グループの衛生陶器部門が分社化して誕生した日本を代表する衛生陶器メーカーです。住設機器の中では、トイレの他に水栓金具と浴槽を主軸にしており、高品質のブランドとして定評があります。独自に海外展開をしています。さらに詳しく

MASCO(マスコ)

米NYSEに上場する内装製品や水まわり製品大手メーカーです。傘下に独Grohe(グロへ)の同根の独Hansgrohe(ハンスグロエ)社を所有しています。水回り製品のその他主要ブランドは、Axor、BrassCraft、BristanTM Brizo、Cadence、CalderaSpas、Cobra、Delta、Endless Pools、Fantasy Spas、Freeflow Spas、GingerHeritageTM HotSpring、Hüppe、Master Plumber、Mercury Plastics、Mirolin、Newport Brass、Peerless、Plumb Shop、VaporTech、Waltecなどが挙げられます。内装製品は、木製家具、ドア、アウトドア照明、窓枠などを取り扱っています。さらに詳しく

Panasonic(パナソニック)

パナソニックは、1917年に松下幸之助氏によって設立された日本を代表する電機メーカーです。松下電工や三洋電機と統合し、総合電機メーカーとして世界的なプレゼンスを有します。アプライアンス(家電、空調、AV機器、累計2000億個を売り上げた約90年の歴史を持つ電池等)、オートモーティブ(蓄電池、音響機器等)、インダストリアル(電池やモーター等)、ライフソリューション(照明や水まわり等)、コネクティッドソリューションズ(フライトエンターテイメント、航空機向け電子機器、監視カメラ等)といった事業部制に特徴がありましたが、2022年にパナソニックホールディングスを設立し、事業部はホールディング傘下の独立した子会社となりました。さらに詳しく

Fortune Brands Home & Security(フォーチューンブランズ)

米上場企業で水まわり、内装材の大手メーカーです。サントリーが買収した米Beam(ビーム)社も元々はFortune Brandsよりスピンオフして誕生しています。洗面化粧台はMasterBrand、水栓金具はMoen、玄関ドアはTherma-Tru、鍵やロックはMasterLockおよびSentrySafeブランドというように、商品構成毎に異なるブランド名で事業を展開しています。さらに詳しく

Roca(ロカ)

スペインを本拠とする衛生陶器メーカーです。衛生陶器以外に、配管や浴室付属品を製造しています。さらに詳しく

Geberit(ゲベリット)

1874年にAlbert Gebert氏によって設立されたスイスに本社を置く水まわりの配管や施工サービス会社大手です。インサイドウォールと言われるトイレのタンクやその水量をコントロールする技術(ダブルフラッシュトイレなど)で圧倒的な地位を築いています。1995年に創業一族は持分を英国系投資先ファンドであるDoughtly Hansonに売却し、1999年にスイス証券取引所に上場しています。2014年にフィンランドの衛生陶器大手のサニテック社を買収しています。さらに詳しく

Villeroy & Boch(ビレロイ&ボッホ)

独陶磁器メーカーです。陶磁器においてはMeissen(マイセン)、Royal Copenhagen(ロイヤルコペンハーゲン)と並ぶブランド力。水回りの衛生陶器も手掛けています。2023年にIdeal Standard(アイディアル・スタンダード)を買収しました。さらに詳しく

Duravit(デュラビット)

独に本社を置く衛生陶器大手メーカーです。ブランド力に優れています。スイスのキッチン関連メーカーのFranke(フランケ)の関連会社です。さらに詳しく

Dexco(デクスコ)

ブラジルを本拠とするウッドパネルメーカーです。旧社名はDuratex(デュラテックス)です。ブラジルのコングロマリット大手のItaúsa(イタウサ)傘下のグループ企業です。DECAブランドで水洗金具や衛生陶器事業を展開しています。他に展開するブランドとしては、Durafloor(ラミネート床)、Hydra(暖房システム)、Duratex(家具および住宅用の木製パネル)、Ceusa(セラミックタイル)があります。2019年には、セラミックタイル大手のブラジルのCecrisa Revestimentos Ceramicosを買収しました。サンパウロ証券取引所に上場しています。2021年にDexco(デクスコ)へと社名を変更しました。さらに詳しく

Dexco(デクスコ)

ブラジルを本拠とするウッドパネルメーカーです。旧社名はDuratex(デュラテックス)です。ブラジルのコングロマリット大手のItaúsa(イタウサ)傘下のグループ企業です。DECAブランドで水洗金具や衛生陶器事業を展開しています。他に展開するブランドとしては、Durafloor(ラミネート床)、Hydra(暖房システム)、Duratex(家具および住宅用の木製パネル)、Ceusa(セラミックタイル)があります。2019年には、セラミックタイル大手のブラジルのCecrisa Revestimentos Ceramicosを買収しました。サンパウロ証券取引所に上場しています。2021年にDexco(デクスコ)へと社名を変更しました。さらに詳しく

参照したデータの詳細情報について


参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。

水まわり・トイレ・衛生陶器業界の売上高ランキング

参照した市場規模の情報 ※以下のsourceは御覧いただきますタイミングにより上記市場規模と数値が異なる場合がございます。

Precedence Research

シェアをする

  • facebook
  • hatebu
  • linkedin
  • line
EN