任天堂は、1889年に花札メーカーとして設立されたゲーム会社です。ゲーム機のハードとゲームソフトの開発の両方を手掛ける垂直統合型のビジネスモデルが特徴です。1983年に発売されたファミコン、ニンテンドーDS、Wiiとゲーム機市場を切り開いてきました。現在は、コンソール型ゲーム機であるスイッチやマリオブラザーズ関連のゲームソフトが主軸です。総資産に占める現預金同等物の割合が高いことでも有名です。
2018年度
売上高は1,200,560百万円で、前年度比14%増となりました。営業利益は249,701百万円になりました。営業利益率は21%になりました。
2019年度
売上高は1,308,519百万円で、前年度比9%増となりました。新型コロナウイルス感染症の影響により、2月から3月にかけて、「Nintendo Switch」本体およびJoy-Conなどの周辺機器や、『リングフィット アドベンチャー』の生産および出荷の遅延が一部地域で生じたものの、当期販売への影響は限定的でした。営業利益は352,370百万円になりました。営業利益率は27%になりました。
2020年度
売上高は1,758,910百万円で、前年度比34%増となりました。自社タイトルに加えて、ソフトメーカー様のタイトルも同様に販売を伸ばしたことで、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカー様のタイトルも含めて36タイトルとなりました。これらの結果、ハードウェアの販売台数は2,883万台(前年同期比37.1%増)、ソフトウェアの販売本数は2億3,088万本(前年同期比36.8%増)となりました。営業利益は640,634百万円になりました。営業利益率は36%になりました。
2021年度
売上高は1,695,344百万円で、前年度比4%減となりました。売上総利益は前年同期比2.5%減となりました。また、研究開発費や広告宣伝費が増加したこと等により、販売費及び一般管理費は前年同期に比べて23,400百万円増加し、営業利益は592,760百万円になりました。営業利益率は35%になりました。
2022年度
売上高は1,601,677百万円で、前年度比6%減となりました。営業利益は504,375百万円になりました。営業利益率は31%になりました。ハードウェアに関しては、半導体部品等の供給不足によって夏の終わりごろまで生産が影響を受けたことに加え、主に年末商戦で前期ほどの販売の伸びが見られなかったことから、販売台数は前年同期比22.1%減の1,797万台となりました。ソフトウェアは安定した販売状況が続いたものの、ハードウェアの販売減の影響を一部受け、販売本数は前年同期比9.0%減の2億1,396万本となりました。これらの結果、売上高は、前年同期に比べて93,600百万円の減収となりました。売上総利益は前年同期に比べ60,600百万円減少し、885,400百万円となりました。また、研究開発費や広告宣伝費が増加したこと等により、販売費及び一般管理費は前年同期に比べて27,700百万円増加し、営業利益・営業利益率ともに前年度を下回りました。
2022年度第2四半期(07ー09月)
売上高は349,514百万円になりました。営業利益は118,740百万円、営業利益率は34%になりました。
2022年度第3四半期(10ー12月)
売上高は638,204百万円になりました。営業利益は190,154百万円、営業利益率は30%になりました。
2022年度第4四半期(01ー03月)
売上高は306,499百万円になりました。営業利益は93,834百万円、営業利益率は31%になりました。
2023年度第1四半期(04ー06月)
売上高は461,341百万円になりました。営業利益は185,441百万円、営業利益率は40%になりました。
2023年度第2四半期(07ー09月)
売上高は334,896百万円になりました。営業利益は94,469百万円、営業利益率は28%になりました。
希薄化後EPSは前年度比8%減の371.41円になりました。1株当たりの配当は前年度比63%減の753円になりました。配当性向は203%になりました。
任天堂はバランスシートの総資産に占める現預金同等物と投資有価証券の割合が70%を超えております。金額では約2兆円程度の現預金同等物と投資有価証券を保有しております。
2023年11月
2023年度第二四半期の決算短信において、2023年度通期の業績予想は、売上高:1,580,000百万円、営業利益:500,000百万円、経常利益:600,000と記載されています。
ホームエンターテインメントの分野で娯楽製品の開発、製造及び販売等を事業としています。主な製品は、コンピューターを利用した娯楽機器である「ゲーム専用機」とトランプ・かるた等に分類されます。「ゲーム専用機」とは、携帯ゲームやホームコンソールゲームのハードウェア及びソフトウェアであり、任天堂及び関係会社が開発し、任天堂において製造し、主に関係会社が国内外で販売しています。単一セグメントのため、セグメント情報に関連付けた記載は有価証券報告書に記載されていません。
ゲーム機
ニンテンドースイッチ、Nintendo Switch Lite、ニンテンドー3DSなど
ゲームソフト
スーパーマリオ、ポケットモンスター、スマッシュブラザーズ、どうぶつの森、星のカービィ、ゼルダの伝説、スプラトゥーンなど
自前主義に特徴があり過去M&Aは積極的に行っておりません。
2011年 映像圧縮技術を手掛けるフランスのモビクリップの買収
2020年 バリューアクトキャピタルが任天堂の株式約2%を購入
2021年 カナダのゲーム開発会社であるネクスト・レベル・ゲームズを買収
2022年 映像コンテンツの企画・制作会社、株式会社ダイナモピク チャーズ(本社:東京都)の株式のすべてを取得し子会社化するため、株主との間で株式譲渡に関する契約を締結
2022年 約40年にわたり当社のゲームソフトウェア開発に深く関わり続けている開発会社、株式会社 SRD(京都市)の株式のすべてを取得し子会社化するため、株主との間で株式譲渡に関する契約を締結
2024年 ゲームソフトウェアの移植および開発の実績が豊富な米国のソフトウェア開発会社Shiver Entertainmentを買収し子会社化