石油サービスセクターで、今後の再編の要となる投資ファンドが保有している会社についてロングリストを作成しています。探査サポート、産出量改善、サポート船、廃棄物処理 といった分野で、投資ファンドによるエグジットの動きが予想されます。
なお、本記事の作成日以降にM&Aによって下記会社が買収されている可能性もありますことを予めご了承下さい。
石油サービス分野で今後エグジットが予想される会社
探査調査・コンサルティング
Holland Servicesは、1985年に設立された米国に本拠をおく会社です。石油、ガス業界向けに適地の紹介、調査、取得&リース、管理を代行するサービスを提供しています。HIGキャピタルが2013年6月に買収をしました。
P2 Energy Solutions(P2エネルギーソリューション)は、石油およびガス産業の上流に特化したソフトウェア、地理空間データ、土地管理ツールの大手プロバイダーです。 探査から廃止措置までをカバーできるソリューションを提供しています。アドベントインターナショナルが2013 年に買収しました。
坑井改修
Altus Intervention(アルタス・インターベンション)は、油田の生産量もしくは採掘可能な埋蔵量を増加させるための坑井改修サービスを提供しています。主に北海を中心に事業を展開しています。EQTが2014年にエンジニアリング大手であるAker Solutionsから買収しました。
採掘量管理
Resmanは、ノルウェーに本拠をおく油井向けの原油採掘量の管理システムを提供する会社です。ノルディックキャピタルが買収しました。
断熱パイプ
Logstorは、デンマークに本拠を置く地域熱冷房供給のための石油・ガス輸送用の事前断熱パイプシステムメーカーです。 パイプシステムは、フレキシブルパイプ、リジッドパイプ、ジョイント、継手で構成されています。 同社が50年以上前に断熱パイプ技術を発明して以来、同社は200,000 km以上の断熱パイプを販売してきました。生産拠点は、デンマーク、ポーランド、フィンランド、スウェーデンに7か所あります。Triton Partnersが買収しました。
廃棄物処理
Cubility(キュービリティ)は、ノルウェーの会社で、掘削作業とそれに伴う廃棄物と固形物管理・処理会社です。 同社は、陸上および海上石油・ガス産業における掘削液の効果的かつ安全な処理のための独自の技術を石油ガスオペレーターや掘削会社に提供しています。Triton Partnersが買収しました。
設備施設オペレーター
サポート船運営
DeepOcean(ディープオーシャン)は、オランダに本拠を置く深海開発向けのサポート船運用会社です。18隻のサービス船を保有し、海上油田・洋上風力の開発会社に対して、大深度高機能無人探査機(Remotely operated vehicle、ROV)、溝堀機器(トレンチャー)、モジュール式ハンドリングシステム、ケーブルの敷設、浚渫(しゆんせつ)機、掘削機の設置やメンテナンスサービスを提供しています。Triton Partnersが買収しました。
リグ運営
Macro Offshoreは、ノルウェーに本拠をおく洋上での石油ガス掘削機器であるジャックアップリグの運営会社です。ノルディックキャピタルが買収しました。
砂防制御機器
RGL Reservoir Management(RGLリザーバーマネジメント)は、石油およびガス開発向けの砂防および蒸気分配製品メーカーです。 砂の制御と流量制御に関するソリューションに深い知見を有してています。 カナダのアルバータに本社を置き、北米、南米、英国、中東に製造施設を有しています。 アドベントインターナショナルが2014 年に買収しました。