フォックスコーポレーションの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

フォックスコーポレーションは、2013年にニューズコーポレーションから分社化した21世紀FOXが前身です。2017年にウォルト・ディズニーが21世紀フォックスの映画事業を買収し、現在はテレビやケーブルテレビ向けへのコンテンツ制作・配信事業を行っています。

業績推移（年次）

※既存記事の数字はロイターから抽出しています

2019年度
売上高は11,389百万ドルで、前年度比12%増となりました。これは、アフィリエイト報酬、広告およびその他の収入の増加によるものです。アフィリエイト手数料収入の増加は主に、既存のアフィリエイト契約およびアフィリエイト契約の更新による契約料金の引き上げにより、すべてのネットワークにわたる加入者あたりの平均料金が上昇したことによるものです。広告収入の増加は主に、FOX ネットワークでの NFL ポストシーズン試合の追加放送、FOX での米国中間選挙による周期的な政治広告収入の増加によるものでした。営業利益は2,643百万ドルになりました。営業利益率は23%になりました。営業費用は、2018年度と比較して13%増加しました。これは主に、追加のNFLゲームを含むスポーツ番組の放映権の償却費と制作費の増加によるものです。

2020年度
売上高は12,303百万ドルで、前年度比8%増となりました。これは、アフィリエイト報酬、広告収入、その他の収入の増加によるものです。アフィリエイト手数料収入の増加は主に、加入者あたりの平均料金の上昇と、FOX ネットワークに加盟するテレビ局から受け取る手数料の増加によるものです。広告収入の増加は主に、NFLのスーパーボウルLIVの放送、料金設定の値上げ、2020年に買収したTubiの統合の影響を含むデジタル広告収入の増加によるものです。営業利益は2,755百万ドルになりました。営業利益率は22%になりました。営業費用は、2019年度と比較して7%増加しました。これは主に、スーパーボウルLIV費用を含むテレビ部門でのスポーツ番組放映権の償却費と制作費の増加、Bento Box、Credible、Tubiの統合の影響によるものです。

2021年度
売上高は12,909百万ドルで、前年度比5%増となりました。この増収は、アフィリエイト報酬と広告収入の増加がその他の収入の減少を部分的に相殺したためです。アフィリエイト手数料収入の増加は主に、アフィリエイト契約の更新による料金値上げと既存のアフィリエイト契約の契約料金の値上げによる平均料金の上昇によるものです。広告収入の増加は主に、記録的な視聴者数と記録的な広告収入を記録したTubi(2020年に買収)の統合の影響、2020年の大統領選挙と議会選挙に関連したFOXテレビ局の政治広告収入の増加、デジタル広告収入の増加によるものです。営業利益は3,065百万ドルになりました。営業利益率は24%になりました。営業費用は、主にTubiの連結の影響により、2020年度と比較して3%増加しましたが、2021年度はスーパーボウルの放送がなかったことを含め、スポーツ番組の放映権の償却費と制作費の減少により部分的に相殺されました。

2022年度
売上高は13,974百万ドルで、前年度比8%増となりました。３つのセグメント全てで増収となりました。ケーブルネットワークセグメントでは414百万ドルの増収、テレビセグメントでは637百万ドルの増収、その他セグメントでは14百万ドルの増収でした。これら増収の主な要因は、アフィリエイト報酬、広告およびその他の収入の増加によるものです。アフィリエイト手数料収入の増加は主に、既存のアフィリエイト契約およびアフィリエイト契約の更新による契約料金の引き上げによる加入者あたりの平均料金の上昇によるものですが、平均加入者数の減少によって部分的に相殺されました。広告収入の増加は主に、FOXスポーツとFOXニュースメディアでの料金設定の値上げ、2020年に買収したTubiの成長、2021年度の新型コロナウイルス感染症の影響によるFOXスポーツでのライブイベント数の増加によるものです。営業利益は2,937百万ドルになりました。営業利益率は21%で、前年度の24%を下回りました。営業費用は、2021年度と比較して13%増加しました。これは主に、ライブイベントの数の増加を含む、NFL、メジャーリーグベースボール（「MLB」）、カレッジフットボールのコンテンツに関連するスポーツ番組の権利償却費と制作費の増加によるものです。

2023年度
売上高は14,913百万ドルで、前年度比7%増となりました。営業利益は3,175百万ドルになりました。ケーブルネットワーク番組セグメントで54百万ドルの減収、その他セグメントで32百万ドルの減収となりましたが、テレビ番組セグメントで1,025百万ドルの増収となり、全体の売上増に貢献しました。テレビ番組セグメント増収の内訳は、広告で764百万ドルの増収、アフィリエイトで203百万ドルの増収、その他で58百万ドルの増収でした。アフィリエイト手数料収入の増加は主に、FOX ネットワークに加盟するテレビ局から受け取る手数料の増加と、既存のアフィリエイト契約およびアフィリエイト契約の更新による契約料金の引き上げにより、加入者あたりの平均料金が上昇したことによるものです。広告収入の増加はの要因は主に、第 1 回スーパーボウルと FIFA 男子ワールドカップの放送による収入、2020年に買収したTubiの継続的な成長、 2022 年 11 月の米国中間選挙による FOX テレビ局の政治広告収入の増加、および NFLのポストシーズンゲームの追加です。営業利益率は21%になりました。営業経費は、2022年度と比較して6%増加しました。これは主に、スーパーボウルLVIIとFIFA男子ワールドカップの放送、および追加のポストシーズンNFLとメジャーリーグベースボールの放送によるスポーツ番組放映権の償却費と制作費の増加によるものです。