Deutsche Post(ドイツ郵政、ドイツ・ポスト)は、元々国営の郵便会社です。郵政民営化に伴い2002年にDHLを完全子会社化し、企業間物流、フォワーダー、個人向け配送、郵便サービスを手掛ける総合物流会社へと成長しました。Packstationの名称でドイツ国内を中心に宅配ロッカー事業を展開しています。
2018年度
売上高は616億ユーロで、前年度比2%増となりました。営業利益は32億ユーロになりました。営業利益率は5%になりました。
2019年度
売上高は633億ユーロで、前年度比3%増となりました。営業利益は41億ユーロになりました。営業利益率は7%になりました。
2020年度
売上高は667億ユーロで、前年度比5%増となりました。営業利益は48億ユーロになりました。営業利益率は7%になりました。
2021年度
売上高は817億ユーロで、前年度比22%増となりました。前年度より150億ユーロ売上を伸ばしました。このうち3億ユーロは為替変動によるものです。国外事業による売上割合は3.3ポイント増加しました。営業利益は80億ユーロになりました。営業利益率は10%になりました。売上に占める燃料費や材料費などのコスト割合は3.2ポイント上昇しましたが、売上に占める人件費を4.1ポイント下げるなどの対応をしたため、前年度より営業利益率は向上しました。
2022年度
売上高は944億ユーロで、前年度比16%増となりました。前年度より127億ユーロ売上を伸ばしました。このうち30億ユーロは為替変動によるもので、16億ユーロはドイツの物流企業Hillebrandを買収したことによるものです。営業利益は84億ユーロになりました。営業利益率は9%になりました。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は240億ユーロになりました。営業利益は23億ユーロ、営業利益率は10%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は240億ユーロになりました。営業利益は20億ユーロ、営業利益率は8%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は238億ユーロになりました。営業利益は19億ユーロ、営業利益率は8%になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は209億ユーロになりました。営業利益は16億ユーロ、営業利益率は8%になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は201億ユーロになりました。営業利益は17億ユーロ、営業利益率は8%になりました。
希薄化後EPSは前年度比8%増の4.33ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度比3%増の1.85ユーロになりました。配当性向は43%になりました。
2023年07月
今期の営業利益は62億から70億ユーロを予定しています。ドイツ国内物流に関しては8億から10億ユーロの営業利益を予定しています。
セグメントは、国際エクスプレス物流、国際物流、ロジスティクス技術、ドイツ国内物流に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
国際エクスプレス物流
国境をまたぐ迅速かつ正確な輸送サービスをDHLというブランドで提供。
国際物流
国境をまたぐ包括的な物流サービスを提供。
ロジスティクス技術
同社の技術を展開し、顧客のニーズに合わせた物流ソリューションを提供。
ドイツ国内物流
ドイツ国内での郵便・宅配・物流サービスを提供。
2002年 DHLを完全子会社化
2005年 3PL大手である英国Exelを買収
2016年 英国のUK Mail Groupを買収
2016年 イタリアの物流会社であるMITSafetransを買収
2022年 ドイツのフォワーダーであるHillebrandを買収
2022年 電気自動車(EV)の生産会社であるStreetScooterを売却