1982年に設立された米国に本拠を置くソフトウェア会社です。文書フォーマットとして幅広く使われているアドビPDF、画像作成・編集ファイルとして評判が高いPhotoshop等をSaaS型で展開しています。サイト構築からマーケティング管理までの行うデジタルエクスペリエンス事業も強化しています。
2019年度
売上高は11,171百万ドルで、前年度比24%増となりました。営業利益は3,268百万ドルになりました。営業利益率は29%になりました。
2020年度
売上高は12,868百万ドルで、前年度比15%増となりました。営業利益は4,237百万ドルになりました。営業利益率は33%になりました。デジタルメディアセグメントの売上は、在宅勤務環境における需要の増加とデジタルエンゲージメントによる Creative Cloud および Document Cloud 製品の売れ行きが好調で増加しました。デジタルエクスペリエンスセグメントの売上は、製品全体のサブスクリプション売上が好調で増加しました。特に、AEM および Marketo Engage 製品が好調でした。
2021年度
売上高は15,785百万ドルで、前年度比23%増となりました。営業利益は5,802百万ドルになりました。営業利益率は37%になりました。デジタルメディアセグメントの売上は、デジタル化が進む市場とCreativeおよびDocument Cloudサブスクリプションサービスが継続して良好であったため、25%増加しました。デジタルエクスペリエンスセグメントの売上は、Workfrontの買収や製品全体のサブスクリプション売上の増加により24%増加しました。
2022年度
売上高は17,606百万ドルで、前年度比12%増となりました。営業利益は6,098百万ドルになりました。営業利益率は35%になりました。デジタルメディアセグメントの売上の増加は、デジタル化が進む市場と新規顧客獲得、および顧客の継続的な需要によるCreativeおよびDocument Cloudサブスクリプションサービスが原動力となっています。デジタルエクスペリエンスセグメントでは、サブスクリプション製品全体の新規顧客獲得により売上が増加しました。
2023年度
売上高は19,409百万ドルで、前年度比10%増となりました。営業利益は6,650百万ドルになりました。営業利益率は34%になりました。売上の増加は、デジタルメディアセグメントとデジタルエクスペリエンスセグメントで売上が増加したためです。デジタルメディアセグメントの売上の増加は、デジタル化が進む市場と強力なエンゲージメント、および顧客の継続的な需要によるCreativeおよびDocument Cloudサブスクリプションサービスが原動力となっています。デジタルエクスペリエンスセグメントでは、サブスクリプション製品全体の新規顧客獲得により売上が増加しました。
2022年第4四半期(9ー11月)
売上高は4,525百万ドルになりました。営業利益は1,505百万ドル、営業利益率は33%になりました。
2023年第1四半期(12ー2月)
売上高は4,655百万ドルになりました。営業利益は1,586百万ドル、営業利益率は34%になりました。
2023年第2四半期(3ー5月)
売上高は4,816百万ドルになりました。営業利益は1,624百万ドル、営業利益率は34%になりました。
2023年第3四半期(6ー7月)
売上高は4,890百万ドルになりました。営業利益は1,697百万ドル、営業利益率は35%になりました。
2023年第4四半期(9ー11月)
売上高は5,048百万ドルになりました。営業利益は1,743百万ドル、営業利益率は35%になりました。
希薄化後EPSは前年度比17%増の11.82ドルになりました。アドビは無配当経営です。
セグメントは、デジタルメディア、デジタルエクスペリエンス、出版および広告に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
デジタルメディア
個人、チーム、企業、企業がどこでもコンテンツを作成、公開、宣伝できるようにし、ドキュメントやクリエイティブの表示、共有、操作、共同作業の方法を変革することで生産性を向上させる製品とサービスを提供します。写真家、ビデオ編集者、グラフィックおよびエクスペリエンス デザイナー、目次、ゲーム開発者などが顧客となります。
デジタルエクスペリエンス
企業が分析から販売に至る顧客エクスペリエンスの、管理、実行、測定、収益化、最適化できるようにする統合プラットフォームと一連の製品、サービス、ソリューションを提供します。マーケティング担当者、広告主、代理店、出版社、マーチャンダイザー、小売業者、ウェブ アナリスト、データ サイエンティスト、開発者、経営幹部が顧客となります。
出版および広告
eラーニングソリューション、技術文書発行、Web会議、文書およびフォーム プラットフォーム、Webアプリ開発、ハイエンド印刷、Adobe Advertising製品など、多様な市場機会に対応する従来の製品とサービスが含まれています。
機能補完的なM&Aを積極的に行っています。
2018年 マーケティングオートメーションに強いMarketoを買収
2019年 3DCGペイントソフトを提供するAllegorithmicを買収
2020年 プロジェクト管理ツールのWorkfrontの買収
2021年 動画編集ツールのFrame.ioを買収
2022年 UX/UI デザイン機能で知られる多用途のデザイン ツールを提供するFigmaを買収