代替肉業界の世界市場シェアの分析

代替肉業界の世界市場シェアと市場規模について分析をしています。代替肉メーカーで大手であるビヨンドミートとインポッシブルフーズについても動向を分析しています。

代替肉業界の世界市場シェア(2020年)

「最新業界別売上高世界ランキング第10巻」に記載の代替肉メーカー各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2020年の代替肉業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はビヨンドミート、2位はインポッシブルフーズとなります。

1位 ビヨンドミート 0.019%
2位 インポッシブルフーズ 0.006%

市場規模

当サイトでは、各調査会社等の公表データを参考にし、代替肉業界の2020年の世界市場規模を16億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。
調査会社のフォーチュンビジネスインサイツによると、2018年の同業界の市場規模は43億ドルです。2026年にかけて、年平均8.4%での成長を見込みます。調査会社のマーケッツアンドマーケッツによると、2019年の同市場規模は16億ドルです。2026年にかけて年平均12%での成長を見込みます。調査会社のマーケットデータフォーキャストによると、2020年の同市場規模は16億ドルです。2025年にかけて年平均12%での成長を見込みます。矢野経済研究所によると、2020年における代替肉の世界市場規模は、メーカー出荷金額ベースで2,572億6,300万円となります。⇒参照したデータの詳細情報

調査会社のリサーチアンドマーケッツによれば2019年の食肉加工業界の市場規模は6650億ドルなので、食肉市場に占める代替肉市場は1%未満です。

代替肉市場は、伝統的な食肉市場に比べると非常に小さくなっています。参入している企業は非公開のスタートアップが多く、市場シェアは今後大きく変動する可能性があります。CO2削減や倫理的な観点から成長が期待される業界です。

2021年1月に、日本の植物肉ベンチャーのネクストミーツ(Next Meats)が米国のSPACを買収し上場しました。同社は2020年の設立のため第1期の決算確定前の上場です。

代替肉の種類

植物からタンパク質成分を取り出して製造する植物肉と動物の細胞を培養した培養肉に大きく分けられます。

植物肉(Plant based meat)

大豆等の豆類、小麦等から肉と同等の食感や風味に仕立てています。大豆ハンバーグといった古くからある食材ですが、製造工程等に改良を加え、よりリアルの食肉に近いものを目指した技術革新が続いています。

培養肉 (Clean meat)

2013年にマーストリヒト大学のマーク・ポスト教授によって実用化されて以降急速に発展しています。採取する細胞の種類、幹細胞の採取方法、培養液の種類によって培養される肉質が異なるのが特徴です。

代替肉メーカーの動向

Beyond Meat(ビヨンドミート)

2011年に設立された植物肉メーカーです。豆由来のタンパク質と植物油からハンバーガーのパテやソーセージ向けの加工肉を提供しています。

Impossible Foods(インポッシブルフーズ)

スタンフォード大学のパトリック博士によって2011年に設立された植物肉メーカーです。タンパク質は大豆、ジャガイモから、油はひまわり油等を用いたインポッシブルバーガー等を販売しています。

大手食品メーカーの動向

ネスレ(Nestle)は、植物肉のインクレディブル・バーガー(Incredible Burger)やスイートアース(Sweet Earth)の販売を開始もしくは検討しています。

ユニリーバ(Unilever)は、植物肉ブランドのベジタリアンブッチャー(Vegetarian Butcher)や立ち上げました。

ミートパッカーのJBSやタイソン・フーズも参入を検討しています。
日本では、大塚食品、不二製油が大豆由来の植物肉で先行しています。

培養肉メーカー

オランダのモサ・ミート(Mosa Meat)、米国のメンフィス・ミーツ(Memphis Meats)、イスラエルのスーパーミート(Super Meat)等が培養肉の実用化を競っています。日本では日清食品HDが研究で先行しています。