ドイツに本拠を置く世界的な半導体用シリコンウェーハの製造企業です。シリコンウェーハは、半導体チップの基盤として重要な材料であり、スマートフォン、コンピュータ、車載電子機器など多くの電子デバイスに使われています。2020年に台湾のシリコンウエハーメーカーglobalwafersがシルトニックを買収すると発表しましたが、ドイツ当局の承認を得られず買収は不成立に終わりました。
2019年度
売上高は前年度比13%減の1,270百万ユーロになりました。営業利益は前年度比40%減の298百万ユーロになりました。営業利益率は23%となりました。売上は減少しましたが、過去10年間で2番目に高い売上高を記録しました。前年と比較して売上高が減少した主な理由は、販売されたウェハー面積の減少です。
2020年度
売上高は前年度比5%減の1,207百万ユーロになりました。営業利益は前年度比36%減の192百万ユーロになりました。営業利益率は16%となりました。売上高減少の主な理由は、ユーロ建てのウェハー面積あたりの平均販売価格が前年に比べて低下したことです。
2021年度
売上高は前年度比16%増の1,405百万ユーロになりました。営業利益は前年度比65%増の317百万ユーロになりました。営業利益率は23%となりました。売上の増加は、販売されたウェーハ面積の大幅な増加によるものです。販売ウェーハ面積の大幅な増加は、米ドルに対するユーロ高の負担を上回るものでした。
2022年度
売上高は前年度比28%増の1,805百万ユーロになりました。営業利益は前年度比56%増の496百万ユーロになりました。営業利益率は27%となりました。売上の増加は、高い需要による販売価格の上昇と米ドルに対するユーロ安によるものです。
2023年度
売上高は前年度比16%減の1,514百万ユーロになりました。営業利益は前年度比53%減の231百万ユーロになりました。営業利益率は15%となりました。売上高が前年比で減少したのは、販売されたウェーハ面積が減少したためです。
2023年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比9%減の404百万ユーロになりました。営業利益は70百万ユーロ、営業利益率は17%となりました。チップ メーカーとその顧客の在庫調整により、2023 年上半期のウェーハ需要は前年同期比で減少しました。これは、2023年3月にすでに予測されていました。
2023年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比26%減の349百万ユーロになりました。営業利益は46百万ユーロ、営業利益率は13%となりました。販売価格は前期と比較して安定していましたが、ウェハ販売面積が減少したため売上が減少しました。為替変動は売上に影響を与えませんでした。
2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比24%減の357百万ユーロになりました。営業利益は37百万ユーロ、営業利益率は10%となりました。販売価格は2022年と比較して安定していましたが、ウェハ販売面積が減少したため売上が減少しました。
2024年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比15%減の344百万ユーロになりました。営業利益は36百万ユーロ、営業利益率は10%となりました。前期からの売上減少は予定の範囲でした。販売されたウェハ面積と販売価格はほぼ安定していましたが、製品ミックスが若干マイナスの影響を与えました。
2024年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比13%減の351百万ユーロになりました。営業利益は33百万ユーロ、営業利益率は9%となりました。ウェーハマーケットの需要が低迷しているため、エンドマーケットの成長は受注状況に反映されませんでした。これは、チップ業界の在庫レベルの増加によるものです。その結果、上半期の受注は減少しました。
希薄化後EPSは前年度比53%減の6.15ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度と同額の3ユーロになりました。配当性向は49%になりました。
2024年7月
2024年度第二四半期のプレゼンテーションにて、2024年度通期の売上は7〜9%の減少、EBITは大きく減少すると発表されています。。
セグメント分けはしておらず、製品仕様を満たす多様な機能を備えた半導体ウェーハの開発・製造・販売を行う事業の単一セグメントです。地域別の売上構成は以下の通りです。
最近10年間の活動において、買収した企業はありません。