M&Aの対象となるリースやレンタル会社の分析

今後のM&Aや再編の対象となるリースやレンタル会社について一覧表を作成しています。投資ファンドが保有するレンタカー、航空機リース、自動車リース、コンテナボックスレンタルといった会社は、今後エグジットの動きが予想されます。
なお、本記事の作成日以降にM&Aによって下記会社が買収されている可能性もありますことを予めご了承下さい。

表の見方
対象会社の概略で掲載している情報は以下の通りです。もっと詳しい情報をご希望される場合は、お問い合わせのページからご連絡下さい。

対象会社製品サービス
本社所在地買収年
保有ファンド名
会社概略

リースやレンタル分野で今後エグジットが予想される会社

建材や輸送機

HBコンテナボックス
オランダ2014年メンタキャピタル
HB Returnable transport solutionsは、物流で用いられるコンテナボックスのレンタル会社です。Mentha Capital(メンタ・キャピタル)が買収しました。

KESリグ
米国プラチナム
Key Energy Services(キーエナジーサービシーズ)は、井戸掘削リグのレンタル会社です。チャプター11による債務整理を経て上場を果たしております。プラチナムエクイティが2016年に出資をしました。

Electro Rentパソコン
米国プラチナム
Electro Rent(エレクトロレント)は、米国に本拠をおく汎用の電子テスト機器、パーソナルコンピューター、およびサーバーのレンタルサービスを提供しています。プラチナムエクイティが2016年に約3.8億ドルで買収をしました。

USS建設資材
米国プラチナム
United Site Services(ユナイテッド・サイト・サービシーズ)は、建設現場等で使う仮設トイレ、フェンス、トレーラー住居等のレンタル会社です。プラチナムエクイティが2017年にCalera Capitalから買収を行いました。

Redfish建設資材
米国2006年HIG
Redfish Rentalsは、エアコンプレッサー、ブームリフト、リフティング、照明機器、スキッドローダー、トレンチャーといった産業機器をレンタルしています。HIGキャピタルが2006年8月 に買収をしました。

Cross Country建材レンタル
米国2013
Cross Country Pipeline Supplyはパイプライン建設のための建機や器具をレンタルする会社です。Odyssey Investment Partnersが買収を行いました。

Maxim Craneリフト機器レンタル
米国2016年アポロ
Maxim Crane(マキシムクレーン)は1966年に設立されたクローラクレーン、タワークレーン、ラフテレーンなどのリフト機器のレンタルを行う会社です。アポログローバルマネジメントが買収しました。

Accèsフォークリフト
フランス2020年エクイストーン
Accès Industrieは、フランスに本拠を置くフォークリフト等の運搬機のレンタル会社です。約8000台の運搬機を保有し、顧客のニーズに合わせて必要となる場所に運搬機を届けます。2020年にエクイストーンが買収をしました。

4Wall Entertainment照明機器レンタル
米国2015
4Wall Entertainmentは劇場やステージ向けの照明機器をレンタル・設置する会社です。Odyssey Investment Partnersが買収をしました。

MaaS

CarTrawlerMaaS
アイルランドBCパートナーズ
CarTrawler(カー・トローラー)は、アイルランドに本拠を置く、B2B向けのレンタカーや移動手段のアグリゲーションサービス提供会社です。主に100社超の会社や2千社超の旅行代理店向けにサービスを提供し、最適なレンタカーサービス、バス、電車、タクシー等の予約情報を、航空会社や旅行代理店の顧客向けに提供しています。同社の提供するシステムを通じて、年間10億人超の旅行者がサービスの提供を受けています。2014年にBCパートナーズが、Insight Venture Partnersとともに、創業者等から株式の過半を買収しました。買収価格は4.3億ユーロです。

航空機リース

航空機リースの分野は、今後もエアライン会社が財務負担を軽減するために保有航空機のリースを活用する流れは続きそうです。M&Aも活発に行われています。

市場規模

調査会社等の公表データを参考にして、航空機リース業界の2019年の世界市場規模を2900億ドルとしております。規模も大きく、成長が見込める業界です。
参考したデータは以下の通りです。調査会社のバリューマーケットリサーチによれば、2017年の市場規模は2665億ドルです。2024年までに年率4.7%の成長を見込みます。調査会社のポラリスマーケットリサーチによれば2019年の市場規模は2901億ドルと予測されています。2020~2026年までに年率6.8%での成長を見込みます。航空機リース会社がリースする機体数は概ね1万機程度となっており、年々増加しております。⇒参照したデータの詳細情報

潜在的な対象会社

NAC航空機リース
デンマークEQT
Nordic Aviation Capital(ノルディック・アビエーション・キャピタル)は、1990年にMartin Møller氏によってデンマークで設立された独立系の航空機リース会社です。リージョナルジェットやATRやボンバルディアのターボプロップのリースを強みとしています。70以上の航空会社に500機をリースしています。2015年にEQTが買収を行いました。2018年にシンガポールのGICが一部株式を買収しました。

Fly Team航空機リース
米国2021
Fly TeamはBBMAグループに属する航空機リース会社です。2021年にカーライルが買収しました。

自動車

LeasePlan自動車リース
オランダ2016年TDR
LeasePlan(リースプラン)は、自動車リース会社の世界最大手の一角です。1963年に創業しました。1985年にABN-Amro(ABNアムロ)が買収、2004年にABNアムロがフォルクス・ワーゲン(VW)グループとサウジアラビアの投資ファンドに同社を売却しました。2016年に、TDRキャピタル、オランダの年金ファンド、デンマークの年金ファンド、シンガポールの政府系ファンドのGIC、アブダビ投資庁が共同で買収しました。買収総額は約4千億ドルです。約170万台の車両を有しています。約7300人の従業員で33ヶ国に展開しています。

自転車

Hellorider自転車リース
オランダ2020
Hellorider(ハローライダー)は自転車のリースを行う会社です。NPMキャピタルが買収しました。

コンテナハウス

ALGECO簡易住宅リース
フランスALGECO
ALGECO(アルゲコ)は、フランスに拠点をおくコンテナハウス・モジュールスペースのリース会社です。2004年に、ALGECOキャピタルが、ドイツの旅行代理店大手であるTui(トゥイ)より同社株式の約67%を約320百万ユーロで買収しました。仮設住宅、工事現場の施設、オフィス内のモジュラースペース等の敷設やリースを行っています。約24万個、金額ベースでは約20億ユーロの簿価のコンテナユニットを保有し、大陸欧州、英国、オーストラリア、ニュージーランド等の約3万5千社への顧客に展開しています。同分野においては欧州では最大手、北米やアジアでも大手の一角です。2017年の売上高は約967百万ユーロ、EBITDAは230百万ユーロとなっています。2019年度には、北米のリモートアコモデーション運営事業をTarget Hospitality(ターゲット・ホスピタリティ)として分社化・上場を果たしました。

倉庫

WS倉庫リース
米国TDR
Williams Scotsman(ウィリアムス・スコットマン)は、米国に本拠を置くコンテナ型のスペース・倉庫のプロバイダーです。約10万のコンテナを保有し、米国、カナダ、メキシコで展開しています。TDRキャピタルが買収しました。

その他

Aramsco機器レンタル
米国2018
Aramscoは個人用防具や特殊化学品といったといった機器をレンタルする会社です。Odyssey Investment Partnersが買収をしました。

参照したデータの詳細情報について


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