現状投資ファンドが保有していて、今後M&Aの対象となる介護運営会社について一覧表を作成しています。
今後M&Aや再編の対象となる可能性がある介護会社
少子高齢化は日本だけの課題でなく、中国を含む先進国での大きな社会的な課題となっております。一方で投資という観点では、高齢化の進展に伴う介護関連事業は、今後成長ができる市場とみることができます。ザビジネスリサーチカンパニーによると、2019年の介護業界の世界市場規模は1兆100億ドルを超えており、2020年は1兆500億ドルと4.9%で成長しております。⇒参照したデータの詳細情報
地域毎に介護の関する異なる規制もあり、また介護から利益を出すということに対する倫理的な観点もあり、グローバルで介護事業を行う会社は未だ誕生しておりません。一方で、投資ファンドは地域毎に介護事業の規模拡大に向けて、数多くの投資を行っています。以下は、今後M&Aの対象となる可能性のある介護会社の一覧となります。
社名:Stockland Retirement Living(ストックランド・リタイヤメント・リビング)
本社所在地:オーストラリア
買収を発表した年:2022年2月
今後売却検討する可能性のある株主:EQT
Stockland Retirement Livingは、高齢者向けのリタイヤメント・ビレッジの開発運営会社です。オーストラリアでビレッジを展開し、高齢者向けの質の高いリタイアメント生活を提供しています。
社名: ツクイ
本社所在地 日本
買収年: 2021年
株主: MBK
ツクイは日本の介護会社です。MBKパートナーズが過半の株式を取得しています。
社名:Ambea
本社所在地:スウェーデン
株主:Triton Partners
Ambea(アンビア)は、スウェーデンの主要な高齢者および障害者介護会社です。 Rent-A-Doctor、Rent-A-Nurse、Careteamを通じて医療従事者の人員配置サービスも提供しています。Triton Partnersが買収しました。
社名:Colisee Patrimoine
本社所在地:フランス
買収年:2017年
株主:IKインベストメント
Colisee Patrimoine Group(コリシェ・パトリモワン・グループ)は、フランスの大手介護会社です。2017年にフランスの投資ファンドであるユーラゼオ(Eurazeo)社よりIKインベストメントが買収をしました。
社名:ALLOHEIM
本社所在地:ドイツ
買収年:2018年
株主:ノルディックキャピタル
ALLOHEIMは、ドイツに本拠をおく介護サービスを提供する会社です。ノルディックキャピタルが2018年に買収しました。
社名:Senior Home Care Holdings
本社所在地:米国
買収年:2020年
株主:Thomas H. Lee
Senior Home Care Holdingsは自宅介護をサポートするサービスを提供しています。2020年にThomas H. Leeが買収しました。
社名:Het Gastenhuis
本社所在地:オランダ
買収年:2014年
株主:NPMキャピタル
Het Gastenhuisはオランダの介護施設チェーンです。NPMキャピタルが買収しました。
社名:Emvia Living
本社所在地:ドイツ
買収年:2017年
株主:Chequers Capital
Emvia Livingはドイツの介護施設運営会社です。Chequers Capitalが買収をしました。
社名: Caring
本社所在地:米国
買収後の株主: Cove Hill Partners
Caringは、介護を必要とする高齢者と、彼らを介護できるコミュニティや事業者をマッチングします。
参照したデータの詳細情報について
参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。