オンライン講義(MOOC)プラットフォームのカオスマップと世界市場シェア

オンライン講義(MOOC)プラットフォームのカオスマップ、世界市場シェアと市場規模について分析しています。Coursera(コーセラ)、edX(エデックス)、智慧树(Zhihuishu、知恵樹、ジホイシュ)、XuetangX(学堂、シュウタン)、FutureLearn(フューチャーラーン)、Federica.eu(フェデリカ・ドット・イーユー)、Udacity(ユダシティ)といったの大手MOOCプラットフォームに関する情報も掲載しています。

カオスマップ

オンライン講義(MOOC)プラットフォーム分野での直近投資ラウンドでの資金調達額(縦軸)とシリーズラウンド(横軸)でマッピングした業界マップ(カオスマップ)を作成すると以下の通りとなります。円の大きさは資金調達累計額となります。またIPOをした会社の場合は、直近1年間の資本金及び資本準備金の増減と合計を直近の資金調達額と資金調達累計額とみなしております。

MOOC系オンライン学習プラットフォームのカオスマップ(2021年9月)
MOOC系オンライン学習プラットフォームのカオスマップ(2021年9月)
円の大きさは資金調達累計額となります。

コーセラが2021年に上場をしました。またコーセラのライバルであったedXは2Uと経営統合をしました。上記会社の資金調達累計額は、本ページの更新時点で約3142百万ドルとなっております。

世界市場シェア

オンライン講座プラットフォーム各社の2020年の講座会員数(⇒参照したデータの詳細情報)を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2020年のMOOC業界の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はコーセラとなります。

オンライン講義(MOOC)の世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

  • 1位 コーセラ 39%
  • 2位 エデックス 18%
  • 3位 知恵樹(ジホイシュ) 10%
  • 4位 スワヤン 8%
  • 5位 フューチャーラーン 7%
  • 6位 ユダシティ 6%
  • 7位 学堂(シュウタン) 3%

MOOC系オンライン講座業界の世界シェア(2020年)
MOOC系オンライン講座業界の世界シェア(2020年)

オンライン講義を展開するプラットフォームで、会員数の世界1位は、米国のコーセラです。2位エデックスの約2倍の会員数となっています。しかし、21歳以上の世界の総人口が約24億人程度であることを考えると、市場シェアはまだ小さく、会員数は更に増加するものと思われます。3位は中国のオンライン講義プレーヤーであるジホイシュ、4位はインドのスワヤンです。米中印がトップの座を争う構図は、2020年以降の世界のパワーポリティクスを象徴する可能性があります。5位は英国のフューチャーラーン、6位は、米国のユダシティです。

市場規模

当サイトでは、調査会社等の公表データを参考にし、オンライン講座プラットフォーム業界の2020年の世界市場規模を2億人として市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

コーセラによれば、世界のオンライン学位市場は2019年に360億ドルで、2025年までに740億ドルに成長する見込みです。調査会社のモードーインテリジェンスによると、同市場規模は2020年で68億ドルです。2026年にかけて18.13%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

統計サイトであるクラスセントラルのレポートによると、2020年の中国を除く同業界の登録者数は1億8千万人です。中国系最大手MOOCであるジホイシュとシュウタンの登録者数は合算で2千5百万人です

MOOCとは

大規模公開オンライン講座(MOOC=Massive Open Online Course)は、オンラインで誰でも無償で利用できるコースを提供するサービスで、希望する修了者は有料で修了証を取得できます。世界トップクラスの大学・機関によってさまざまなコースが提供されています。「Coursera(コーセラ)」「edX(エデックス)」への登録者数合計は3000万人以上に達しており、MOOCを利用した世界規模の高等教育プラットフォームが形成されています。(出所:東京大学)

業界のM&AやIPO

2021年 2UがedXを買収
2021年 コーセラがIPO

有力MOOCプラットフォームの動向

Coursera(コーセラ)

スタンフォード大学の教授(Andrew NgとDaphne Koller)によって2012年に設立されたオンライン講座です。ミシガン大学、プリンストン大学、 ペンシルバニア大学等150以上の大学が授業を配信しています。

【関連】
オンライ講座プラットフォーム大手Coursera(コーセラ)の収益構造と資金調達の推移

edX(エデックス)

コーセラと並ぶMOOC米2強の一角です。マサチューセッツ工科大学とハーバード大学によって2012年に設立されたオンライン講座です。カリフォルニア大学、ボストン大学、ジョージタウン大学等の120以上の大学が授業を配信しています。2021年に教育テクノロジー企業の2Uが8億ドルで買収をしました。

2Uとは
大学に対してSaaSプラットフォームを通じて講義などを配信し、オンラインでの学位取得プログラムを提供しています。

智慧树(Zhihuishu、知恵樹、ジホイシュ)

中国最大手のオンライン講座配信サイトです。2012年にサービスを開始しました。北京大学と復旦大学主導する形で200以上の中国の大学が参画しています。中国語のみの講座が特徴です。

XuetangX(学堂、シュウタン)

2013年に清華大学によって設立されたオンライン講座配信サイトです。edX(エデックス)と提携し、中国でedXの講座の配信も行っています。250以上の大学によって、1000以上の講座が配信されています。

FutureLearn(フューチャーラーン)

英国の最大手のオンライン講座配信プラットフォームです。オープン大学が主導する形で、英国の大学を中心に2013年からサービスを開始しています。オープン大学は英国の公立大学で入学試験等なく誰でも入学できる大学です。ブリティッシュ・カウンシル、大英図書館、大英博物館などとも提携をしています。

SWAYAM(スワヤン)

インド政府公認のオンライン講座配信サービスです。135のインドの大学から2150もの講座を受講することができます。スワヤンは、仏教用語で「自然(じねん)」という意味です。

Federica.eu(フェデリカ・ドット・イーユー)

イタリアのUniversity of Naplesを中心設立されたオンライン講座配信サービスです。400以上のコースを配信しています。

Udemy(ユーデミー)

2010年にEren BaliとOktay Caglarによって設立されたオンラインコースのマーケットプレイス提供会社です。

Udacity(ユダシティ)

ユダシティはDavid StavensやMike Sokolskyによって2011年に設立されました。主にソフトウェア開発に関する専門的なコースを中心に、オープンオンラインコースを提供するプラットフォーム会社です。

参照したデータの詳細情報について


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