ブレーキ摩擦材業界の世界市場シェアの分析
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ブレーキ摩擦材業界の世界市場シェアの分析

ブレーキ摩擦材業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。日清紡、フェデラル・モーグル、曙ブレーキ、ITT等の世界大手ブレーキ摩擦材メーカーの動向も掲載しています。

【ブレーキ摩擦材料とは】

ブレーキ摩擦材料は大別すると有機質系摩擦材と無機質系摩擦材に分類されます。有機系はアラミドファイバーや樹脂等をベースに、無機系はニッケル、スズ、銅等をベースに焼結され製造されています。

【市場シェア】

曙ブレーキによれば2014年のブレーキ摩擦材業界の世界市場シェアは、1位日清紡、2位ドライブ、3位曙ブレーキとなります。

1位 日清紡 20%
2位 ドライブ 20%
3位 曙ブレーキ18%
4位 ITT 16%

【市場規模】

調査会社のマーケッツアンドマーケッツによれば、2017年のブレーキ摩擦材の世界の市場規模は128億ドルです。2018年から2025年までに年平均1.03%での成長を見込みます。一方、調査会社のグローバルマーケッツインサイトによれば、同業界の2019年の市場規模(世界)は110億ドルです。2020年から2026年にかけて年平均7.6%での成長を見込みます。⇒参照したデータの詳細情報

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【会社の概要】

日清紡

1907年に設立され綿紡績を祖業とする芙蓉グループに所属する繊維・化学大手です。無線通信機器、マイクロデバイス、不動産、化学品、繊維等多角化した経営を行っています。ブレーキ摩擦材事業については、2011年にブレーキ摩擦材メーカー大手のTMD Friction Group を買収し業容を拡大しています。2019年度のブレーキ摩擦材事業の売上高は1313億円です。

フェデラル・モーグル(Federal Mogul)

米国に本拠を置く自動車部品大手メーカーです。パワートレイン系の部品に強みを持ちます。2014年にハネウェルよりブレーキ摩擦材事業を買収しましたが、その後Tenneco(テネコ)が買収を行い、フェデラル・モーグルとテネコの事業をクリーンエア&パワートレインとライドパフォーマンス&その他自動車部品事業に切り分けた上で、後者をDRiV Incorporated(ドライブ)として分社化しております。

ハネウェルとは

ハネウェル(Honeywell)は1886年に設立された米国に本拠を置く複合企業です。航空機エンジンや電子制御機器、自動化機器、特殊素材分野、自動車部品等幅広く展開しています。ビルディング・オートメーションやターボチャージャーの分野では世界大手の1社です。2017年にターボチャージャー事業と住宅向け空調機器、火災報知器事業を分社化しました。さらに詳しく

曙ブレーキ

日本を代表するブレーキメーカーです。自動車向けのディスク・ドラムブレーキや鉄道車両・航空機向けのブレーキに強みを持ちます。ブレーキ摩擦材の分野でも世界大手の一角です。2019年に事業再生ADRを申請し、現在は投資ファンド傘下となっています。

ITTモーションテクノロジーズ

元国際電話会社の米ITTが手掛けるブレーキ摩擦材事業です。ITTは数々の分社化を経て現在は輸送機、航空機等向けの特殊素材分野に注力をしています。

ITT事業構成
ITT事業構成 出所 ITT

参照したデータの詳細情報について


参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。

参照した情報

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