日本たばこ産業は、1985年に設立されたたばこ会社です。前身は1949年に日本専売公社です。1994年に上場しました。1999年にR.Jレイノルズの米国外のたばこ事業であるRJRインターナショナルや英ギャラハーを買収し、国際展開に積極的です。次世代たばことして加熱式たばこのブルーム・テックも積極展開しています。2017年にはフィリピンのたばこ大手マイティー・コーポレーションを買収しました。
業績推移(年次)
2021年度
売上高は前年度比11.10%増の2,324,838百万円になりました。営業利益は6.39%増の499,021百万円になりました。営業利益率は21.46%になりました。
2020年度
引続き国内たばこ市場が縮小し、減収減益となりました。

日本たばこ産業の業績推移
業績推移(四半期)
2022年7-9月
売上高は前年同期比19.34%増の741,720百万円になりました。営業利益は23.80%増の196,369百万円になりました。営業利益率は26.47%になりました。円安の恩恵も受け、前年同期比増収増益となりました。
2022年4-6月
売上高は前年同期比14.76%増の685,323百万円になりました。営業利益は26.33%増の204,604百万円になりました。営業利益率は29.86%になりました。たばこの販売数量は減少しましたが、為替の影響や販売価格の改定の効果もあり、前年同期比増収増益になりました。懸念のロシア事業については、分離も含めストラテジックレビュー中です。
2022年第1四半期(1-3月)
売上高は前年同期比10.62%増の621,536百万円になりました。営業利益は14.78%増の158,612百万円になりました。営業利益率は25.52%になりました。

日本たばこ産業の四半期業績推移
EPS・1株配当・配当性向の推移
2021年度
希薄化後EPSは前年度比9.08%増の190.68円になりました。1株当たりの配当は前年度比-9.09%の140.00円になりました。配当性向は73.42%になりました。

日本たばこ産業のEPS・1株配当・配当性向の推移
業績予想と進捗率
今期の売上高は2,486,000百万円、営業利益は649,000百万円、営業利益率は26.11%、1株配当は188円を見込みます。2022年7月に業績の上方修正を行いました。
2022年7-9月
売上高の業績予想に対するの進捗率は80.79%です。営業利益の業績予想に対する進捗率は89.27%です。営業利益率は予想より2.74%上回っています。
売上構成
主力事業はたばこ事業となります。
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日本たばこ産業の売上構成(2021年度)
たばこ事業
紙たばこと電気加熱型たばこを展開しています。紙たばこの主要ブランド「メビウス」「ウィンストン」「キャメル」「LD」「キャスター」「ピース」「ホープ」「セブンスター」、電気加熱型たばこは「プルーム」です。
食品事業
テーブルマーク(旧加ト吉)が主軸です。冷凍食品、常温食品、調味料・スープ、ベーカリーなどを展開しています。
医薬品事業
鳥居薬品が中核です。糖・脂質代謝、ウイルス、免疫・炎症領域の医薬品開発に強みを持ちます。
直近のM&A(合併買収)
たばこ事業の国際化を図るために積極的にM&Aを行っています。
1998年 鳥居薬品を子会社化
1999年 RJRナビスコからたばこ事業を買収
2007年 イギリスのギャラハーを買収
2008年 加ト吉(現テーブルマーク)を買収
2011年 スーダンのたばこ会社ハガーシガレット&タバコ ファクトリーを買収
2012年 ベルギーのたばこ会社グリソンを買収
2012年 エジプトの水たばこ会社ナハラを買収
2015年 イランのたばこ会社アリヤンタバコインダストリーを買収
2015年 レイノルズ・アメリカンの米国外のたばこ事業を買収
2016年 ブラジルのたばこ流通会社フラクソを買収
2016年 エチオピアのたばこ会社ナショナルタバコエンタープライズを買収
2017年 インドネシアのたばこ会社カリヤディビアマハディカを買収
2017年 フィリピンのマイティー・コーポレーションを買収
2018年 ロシアのJSC Donskoy Tabak(ドンスコイ・タバック)を買収
2018年 バングラデシュのたばこ会社アキジグループを買収