BOE(京東方科技集団)は、1951年に北京電子管廠として設立された、中国重慶に本拠を置く政府系の大手液晶・有機ELパネルメーカーです。サムスン電子との取引が多いです。モニターやノートパソコン、タブレット向けの液晶パネルに強みを持っています。第10.5世代の大型パネル工場(合肥)や武漢で工場を設立しました。有機ELにも注力しており、重慶に約8千億円の有機ELパネル工場の新設をしています。
2019年度
売上高は116060百万人民元となりました。営業利益は399百万人民元になりました。営業利益率はほぼ0%になりました。
2020年度
売上高は135553百万人民元で、前年度比17%増となりました。営業利益は6044百万人民元になりました。営業利益率は4%になりました。
2021年度
売上高は221036百万人民元で、前年度比63%増となりました。液晶ディスプレイ事業の売上増加が要因です。営業利益は35008百万人民元になりました。営業利益率は16%になりました。
2022年度
売上高は178414百万人民元で、前年度比19%減となりました。液晶ディスプレイ事業の売上減少が要因です。中国国内では22%、中国以外のアジア地域では35%売上が減少しましたが、アメリカでは52%売上が増加しました。営業利益は-25百万人民元の赤字になりました。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は41134百万人民元になりました。営業利益は561百万人民元、営業利益率は1%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は41134百万人民元になりました。営業利益は4464百万人民元の赤字になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は45669百万人民元になりました。営業利益は373百万人民元の赤字になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は37973百万人民元になりました。営業利益は1050百万人民元の赤字になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は42204百万人民元になりました。営業利益は39百万人民元、営業利益率はほぼ0%になりました。
希薄化後EPSは前年度比73%減の0.19人民元になりました。1株当たりの配当は前年度比71%減の0.061人民元になりました。配当性向は32%になりました。
セグメントは、液晶ディスプレイ事業、IoTイノベーション事業、スマート医療事業に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
液晶ディスプレイ事業
液晶パネル、有機ELパネル、そしてフレキシブルディスプレイの開発、製造、販売を行っているセグメントです。このセグメントの製品は、スマートフォン、タブレット、電子ノート、モニター、自動車用ディスプレイ、ウェアラブル機器など様々な分野で利用されています。
IoTイノベーション事業
スマートホーム製品、スマート都市ソリューション、金融、ウェアラブル機器など、様々な分野でIoT製品を開発・製造しています。
スマート医療事業
医療用ディスプレイ、医療用センサー等を開発・製造しています。ヘルスケアサービスや、IT技術を活用した病院経営も実施しています。
2010年 液晶やタッチパネルを製造する中国メーカK-Tronicsを買収
2015年 北京の市立病院OASIS International Hospitalを買収
2016年 小型から中型液晶ディスプレイメーカである香港のVaritronixを買収
2018年 小売り用電子タグ等を製造するフランスのSES-imagotagを買収
中国政府が筆頭株主なっています。