コクヨは1905年、大阪で和式帳簿の表紙店として創業しました。その後、洋式帳簿や伝票類の製造を開始し、紙製品メーカーとして成長しました。関東大震災後には関東進出を果たし、全国的なメーカーへと発展しました。1930年には国産の帳簿紙を開発し、商品開発にも注力しました。1960年代以降、オフィス家具事業や海外進出など事業を多角化し、現在ではアジア市場にも展開しています。
2020年度
売上高は前年度比6%減の300,644百万円になりました。営業利益は前年度比12%減の14,807百万円になりました。営業利益率は5%となりました。売上高の減少は、全ドメインにおいて売上が減少したことによるものです。売上総利益率は、高利益率商品の拡販や一部製品の値上 げにより、0.1ポイント向上の35.7%となりました。販売費及び一般管理費は、不要不急の経費の削減により、前年同期比4.7%減となり、売上高販管費率は30.8%となりました。
2021年度
売上高は前年度比6%増の320,170百万円になりました。営業利益は前年度比35%増の20,004百万円になりました。営業利益率は6%となりました。。販売費及び一般管理費は、前年同期比3.4%増となりました。グループ経営を推進し、販管費支出の効率化や人員等のリソース配分の見直しによる筋肉質化を推し進めた結果、売上高販管費率は29.9%となり前年同期比での改善が継続しております。
2022年度
売上高は前年度比6%減の300,929百万円になりました。営業利益は前年度比4%減の19,128百万円になりました。営業利益率は6%となりました。売上高の減少は、ファニチャー事業が期初目標未達となった影響及びステーショナリー事業における上海ロックダウン 影響によるものです。売上総利益は鋼材を中心とした原材料価格の高騰影響を受けたものの、商品価格改定の浸透等の取り組みにより前年同期比2.8%増となりました。売上総利益率は、38.8% と前年同期に引き続き高い水準を維持しました。販売費及び一般管理費は、前年同期比4.0%増加し、売上高販管費率は、前年同期比0.4ポイント上昇の32.3%となり、事業領域拡大に向けた積極的な戦略経費支出を推進す ることができました。
2023年度
売上高は前年度比9%増の328,753百万円になりました。営業利益は前年度比25%増の23,830百万円になりました。営業利益率は7%となりました。売上高の増加は、ファニチャー事業における旺盛なオフィス需要の獲得や昨年買収したKokuyo Hong Kong Limitedの連結子会社化等の影響によるものです。事業領域拡大のために積極的な戦略経費支出等を行った結果、販売費及び一般管理費は、前年同期比6.2%増加し、売上高販管費率は前年同期比0.9 ポイント低下の31.5%となりました。
2024年度
売上高は前年度比3%増の338,227百万円になりました。営業利益は前年度比8%減の22,028百万円になりました。営業利益率は7%となりました。売上高の増加は、ファニチャー事業においてオフィス移転案件やリニューアル案件の獲得が進捗したことによるものです。売上総利益は、原材料価格の高騰影響を受けたものの、売価改定の浸透等の取り組み により、前年同期比4.3%増加し、売上総利益率は、前年同期比0.5ポイント上昇の39.3%となりました。事業領 域拡大のために戦略的な経費支出や体制強化を行った結果、販売費及び一般管理費は、前年同期比7.1%増加し、 売上高販管費率は、前年同期比1.3ポイント上昇の32.8%となりました。
コクヨ具の業績推移
2023年第4半期(10ー12月)
売上高は前年同期比5%増の79,940百万円になりました。営業利益は4,153百万円、営業利益率は5%となりました。
2024年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比4%増の95,935百万円になりました。営業利益は11,665百万円、営業利益率は12%となりました。売上高の増加は、ファニチャー事業においてオフィス移転案件やリニューアル案件の獲得が進捗したことによるものです。売上総利益は、原材料価格の高騰影響を受けたものの、売価改定の浸透等の取り組み により、前年同期比6.1%増加し、売上総利益率は、前年同期比0.9ポイント上昇の41.0%となりました。事業領 域拡大のために積極的な戦略経費支出等を行った結果、販売費及び一般管理費は、前年同期比5.4%増加し、売上 高販管費率は、前年同期比0.5ポイント上昇の28.9%となりました。
2024年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比2%増の82,746百万円になりました。営業利益は4,011百万円、営業利益率は5%となりました。第二四半期までの累計売上高は、ファニチャー事業においてオフィス移転案件やリニューアル案件の獲得が進捗したことで、前年同期比 2.9%増加となりました。売上総利益は、原材料価格の高騰影響を受けたものの、売価改定の浸透等の取り 組みにより、前年同期比4.7%増加し、売上総利益率は、前年同期比0.7ポイント上昇の39.9%となりました。事 業領域拡大のために積極的な戦略経費支出等を行った結果、販売費及び一般管理費は、前年同期比6.3%増加し、売上高販管費率は、前年同期比1.0ポイント上昇の31.1%となりました。
2024年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比3%減の72,868百万円になりました。営業利益は1,834百万円、営業利益率は3%となりました。第三四半期までの累計売上高は、ファニチャー事業においてオフィス移転案件やリニューアル案件の獲得が進捗したことで、前年同期比 1.1%増加となりました。売上総利益は、原材料価格の高騰影響を受けたものの、売価改定の浸透等の取り 組みにより、前年同期比3.1%増加し、売上総利益率は、前年同期比0.8ポイント上昇の39.6%となりました。 事業領域拡大のために積極的な戦略経費支出等を行った結果、販売費及び一般管理費は、前年同期比6.7%増加し、売上高販管費率は、前年同期比1.7ポイント上昇の32.7%となりました。
2024年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比8%増の86,678百万円になりました。営業利益は4,518百万円、営業利益率は5%となりました。
コクヨの四半期業績推移
希薄化後EPSは前年度比16%増の192.15円になりました。1株当たりの配当は前年度比16%増の77円になりました。配当性向は40%になりました。
コクヨのEPS・1株配当・配当性向の推移
2024年度第四四半期の決算短信において、2025年度通期の売上は366,000百万円、営業利益は24,000百万円を予定していると掲載されています。
セグメントは、ファニチャー、ビジネスサプライ、ステーショナリー、インテリアリテールに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
コクヨの売上構成(2023年度)
ファニチャー
空間デザイン・コンサ ルテーション、オフィ ス家具の製造・仕入・ 販売、施工等を行っています。
ビジネスサプライ
オフィス用品の仕入、 物流、販売を行っています
ステーショナリー
文具の製造、仕入、 販売を行っています
インテリアリテール
インテリア・生活雑貨 の仕入、販売を行っています
2021年 国内外各国においてユーザー数最大級の中高生向け学習サービス「Clear」、 「Clear」を活用した学習塾・予備校への生徒募集サービス「MEETS」、高校生の進路決定に関わる進路情報を提供する「進路選び」事業の企画・開発・運営を行うCLEARの株式を取得し買収
2022年 Lamex ブランドでの中国香港におけるオフィス家具の製造・販売を専門とするHNI Hong Kongの株式を取得し子会社化
2022年 ソファ、ダイニングを中心に高品質なものづくりを追求してきた家具メーカーであるオリジンと株式譲渡契約を締結し買収へ
2022年 多様な流通チャネルを 通じて、カバーリングソファをはじめとする独創性の高い製品を数多く製造・販売するエステイツクと株式譲渡契約を締結し買収へ
2024年 富士通コワーコ株式会社との間で、富士通コワーコの事業の一部である「法人向けサプライ事業」を完全子会社である株式会社カウネ ットが譲り受けることについて合意
2024年 グラフェンユニファイ株式会社が保有する、シェアオフィス施設 向けの運用サービスの一部事業を譲り受けることについて合意