商用車および鉄道業界向けのブレーキ システムおよびその他のサブシステムの開発と製造を行うドイツメーカーです。1905年にドイツで創業され、鉄道車両向け空気ブレーキの開発からスタートしました。1920年代には欧州の鉄道市場でリーダーシップを確立し、1930年代には商用車向けブレーキ事業を開始しました。1985年にハインツ・ヘルマン・トリエットが買収し、グローバル展開を加速。1990年代にはアメリカ市場へ進出し、商用車部門を強化しました。2000年代以降、アジア市場にも進出し、買収を重ねながら鉄道・商用車両の制御システム分野で世界トップ企業へ成長しました。2018年にはフランクフルト証券取引所に上場し、事業拡大を続けています。
2020年度
売上高は前年度比11%減の6,222百万ユーロになりました。営業利益は前年度比17%減の1,107百万ユーロになりました。営業利益率は18%となりました。売上の減少は、新型コロナウイルス感染症による影響で鉄道車両市場と商用車市場の両方で需要が減少したためです。
2021年度
売上高は前年度比10%増の6,828百万ユーロになりました。営業利益は前年度比9%増の1,207百万ユーロになりました。営業利益率は18%となりました。売上の増加は、OE事業の著しい成長の結果として、商用車システム部門の売上が20.2%増加したことによるものです。
2022年度
売上高は前年度比7%増の7,285百万ユーロになりました。営業利益は前年度比13%減の1,046百万ユーロになりました。営業利益率は14.%となりました。売上の増加は、OEおよびアフターマーケット事業の著しい成長の結果として、商用車システム部門の売上が10.6%増加したことによるものです。
2023年度
売上高は前年度比10%増の8,029百万ユーロになりました。営業利益は前年度比17%増の1,221百万ユーロになりました。営業利益率は15%となりました。OEおよびアフターマーケット事業の大幅な成長の結果として、商用車システム部門の売上は11.5%増加しました。鉄道車両システム部門も10.2%の大幅増加となりました。グループ全体では、アフターマーケットの絶対収益が大幅に増加したため、総売上に占めるアフターマーケットのシェアは前年比37.6%から39.5%に上昇しました。
2024年度
売上高は前年度とほぼ同額の8,040百万ユーロになりました。営業利益は前年度比7%増の1,303百万ユーロになりました。営業利益率は16%となりました。商用車システム部門の売上高は8.1%の緩やかな減少となりました。一方、鉄道車両システム部門は、特にアフターマーケット事業の増加により前年比7.9%増となり、商用車システム部門の売上高減少をほぼ相殺することができました。
クノールブレムゼの業績推移
2023年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比9%増の2,068百万ユーロになりました。営業利益は341百万ユーロ、営業利益率は16%となりました。
2024年第1四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比6%増の2,059百万ユーロになりました。営業利益は322百万ユーロ、営業利益率は16%となりました。鉄道車両市場における需要増加が、商用車の受注額減少を部分的に相殺することができました。鉄道車両市場の増加は、欧州地域によるものでした。商用車部門では、特に欧州と北米で受注額が減少しました。
2024年第2四半期(4ー6月)
売上高は前年同期とほぼ同額の2,043百万ユーロになりました。営業利益は349百万ユーロ、営業利益率は17%となりました。累計連結売上高は、2.9%の増加となりました。これは、商用車システム部門の売上高減少を鉄道車両システム部門が相殺したためです。
2024年第3四半期(7ー9月)
売上高は前年同期とほぼ同額の1,968百万ユーロになりました。営業利益は307百万ユーロ、営業利益率は16%となりました。グループの総収益に占めるアフターマーケット収益の割合は、アフターマーケット事業が堅調に7.3%増加した一方で、OE収益がわずかに3.7%減少したため、前年比で39.5%から42.2%に増加しました。
2024年第4四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比5%減の1,970百万ユーロになりました。営業利益は325百万ユーロ、営業利益率は17%となりました。
クノールブレムゼの四半期業績推移
希薄化後EPSは前年度比20%減の2.76ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度比7%増の1.75ユーロになりました。配当性向は63%になりました。
クノールブレムゼの希薄化後EPSの推移
2025年3月
2024年度のアニュアルレポートにて、2025年度通期の売上は8,100百万から8,400百万ユーロ、EBIT率は12.5から13.5%を予定していると掲載されています。
セグメントは、鉄道車両システム、商用車システムに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
クノールブレムゼの売上構成
鉄道車両システム
通勤電車、地下鉄車両、ライトレール車両などの大量輸送車両のほか、貨車、機関車、高速列車に装備する高度に先進的で安全性が重要な製品とシステムを提供しています。製品ポートフォリオには、ブレーキ システム、エントランス システム、HVAC システム、衛生システム、連結システム、鉄道輸送を最適化するデジタル ソリューションとスマート サービスのポートフォリオ、電力電気、鉄道コンピューティングおよび通信システム、固定式および移動式試験装置、フロントガラスのワイパーおよび洗浄システム、信号技術 (制御、コマンド、および信号 [CCS]) などが含まれます。
商用車システム
トラック、バス、トレーラー、農業機械向けの製品とシステムを供給しています。製品ポートフォリオには、空気圧ブレーキ システム (ブレーキ制御システム、ディスク ブレーキ、ドラム ブレーキ、ブレーキ シリンダー、バルブ、ペダル ユニットなど)、ステアリング システム、車両ダイナミクス ソリューション (アンチロック ブレーキ システム、電子安定性プログラムなど)、運転者支援システム (緊急ブレーキ システムなど)、電子水平制御、コンプレッサーや空気処理を含むエネルギー供給と分配システムなどが含まれます。
2021年 旅客列車向けの完全統合衛生システムのメーカーであるEvacを買収
2022年 デンマーク国営鉄道会社 DSB から 列車、客車、機関車のサブシステムの部品およびコンポーネントのオーバーホール、修理、供給を専門とするDSB Component Workshops を買収
2024年 Alstom Signaling North America の鉄道信号事業の買収を完了。