Siiiboは2019年に設立された私募債発行支援プラットフォームを提供する会社です。株式型クラウドファンディングや商法の匿名出資を利用したソーシャルレンディングが、日本国内でも急速に拡大している中で、非上場企業の私募債をオンラインで仲介するプラットフォームは本邦初の試みとなります。
市場規模と成長性
当サイトでは、各種統計データをもとに、金銭対価を伴うクラウドファンディング業界の2020年の世界市場規模を700億ドルと推計しております。
調査会社のベリファイマーケットリサーチによると、2020年の同業界の市場規模は849億ドルです。2028年にかけて年平均28.2%で成長し、同年には5780億ドルへと拡大することを見込みます。
調査会社のアライドマーケットリサーチによると、2019年の同業界の市場規模は679億ドルです。2027年にかけて年平均29.7%での成長を見込んでいます。
調査会社のレポーツアンドデータによると、2018年の同市場規模は431億ドルです。2026年にかけて、年平均26.6%での成長を見込んでいます。⇒参照したデータの詳細
年 | 想定市場規模 | 成長率 |
---|---|---|
2020年 | 700億ドル | 26-30% |
2019年 | 679億ドル | |
2018年 | 431億ドル |
業界の動向
ソーシャルレンディング(海外ではP2P融資、もしくはクラウドファンディングと総称される場合もあります。)は、もともとは米国や英国で個人間の融資をインターネットで仲介するサービスから始まりました。米国ではレンディングクラブが株式を公開して1000億円近い資金調達を行い、英国のゾーパ、米国のプロスパーといった企業も大型の資金調達を成功させています。一方、クラウドファンディングは各国の規制もあり、地域をまたいでクロスボーダーでサービスを提供する会社は今のところありません。例えばレンディングクラブも口座開設を米国国内の居住者に限定しており、海外で事業展開をしておりません。
金融とITの融合(フィンテック)の有力分野として、今後数年間にわたり20%超の成長が見込める一方で、最大手と目される米国のレンディングクラブも市場シェアは1%となっており、数多くのスタートアップが参入しているフラグメンテッド(分散的)な市場構造が特徴と言えます。今後、地域をまたぎ、エクイティとデッドの両方を担うフィンテック版プラットフォーマーが生まれるかに注目が集まります。
資金調達額の推移
- 2019年私募債発行支援プラットフォームのSiiiboのローンチ
小村氏等によって設立されました。
- 2019年プレシリーズA
East Ventures等から3800万円を調達しました。
- 2020年シリーズA
千葉道場ファンド等から約2.2億円を調達しました。
- 2021年第一種金融商品取引業に登録
サービスが正式にローンチされました。定期換金オプションを組みこんだ私募債で商品面での差別化も図っています。
- 2021年12月シリーズB
DNX Venturesなどから5.5億円を調達しました。
参照したデータの詳細情報について
参照したデータは以下の通りです。リンク切れなどありましたら、お問い合わせのページからご連絡頂けますと大変有難く存じます。