Walgreens Boots Alliance(ウォルグリーンブーツアライアンス)は、1901年に設立された米国に本拠を置く薬局・ドラッグストアチェーンです。2014年に米国のウォルグリーンが、英・スイス系のアライアンス・ブーツを買収して誕生しました。米国以外にも英国、タイ、メキシコ、チリ、欧州にも進出しています。処方箋の調合や一般用医薬品、医薬品のメール・オーダー、化粧品などを取り扱っています。
2019年度
売上高は136,866百万ドルで、前年度比4%増となりました。営業利益は4,998百万ドルになりました。営業利益率は4%になりました。営業利益は前年度から減少しました。これは薬局事業の粗利率の減少によるものです。
2020年度
売上高は139,537百万ドルで、前年度比2%増となりました。営業利益は1,312百万ドルになりました。営業利益率は1%になりました。営業利益の減少は、第 3 四半期にキャッシュの流出を伴わない減損を計上したことと、新型コロナウイルス感染症の悪影響、米国の薬局粗利益の減少が要因です。
2021年度
売上高は132,509百万ドルで、前年度比5%減となりました。営業利益は2,342百万ドルになりました。営業利益率は2%になりました。営業利益の増加は、新型コロナウイルス感染症ワクチンと検査の収益によるものです。
2022年度
売上高は132,703百万ドルで、前年度とほぼ同額となりました。営業利益は1,387百万ドルになりました。営業利益率は1%になりました。営業利益の減少は、販売費用及び一般管理費の上昇に加え、オピオイド関連のクレーム及び保険請求処理費用が増加した為です。
2023年度
売上高は139,081百万ドルで、前年度比5%増となりました。利益は6,882百万ドルの赤字になりました。営業利益が大きく減少したのは、オピオイド関連のクレームおよび保険請求によるものです。
2024年第1四半期(9ー11月)
売上高は36,707百万ドルになりました。営業利益は39百万ドルの赤字になりました。
希薄化後EPSは前年度比171%減の-3.57ドルになりました。1株当たりの配当は前年度とほぼ同額の1.92ドルになりました。配当性向は-54%になりました。
セグメントは、調剤薬局事業、ドラッグストア事業、卸事業、ヘルスケアに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
調剤薬局事業
医療用医薬品の販売を行っています。
ドラッグストア事業
医薬品、健康・美容用品、消耗品・日用品などの販売を行っています。
卸事業
主にドイツで医療用医薬品の卸売り事業を行っています。
ヘルスケア
2022年度に設立された事業で、個人が経験する医療ケア全体にわたってパーソナライズされたヘルスケアを提供します。具体的には、医師と提携して診療所、自宅、ビデオチャットなどにより患者にプライマリケアを提供します。
地域や技術補完的なM&Aに加え、事業ポートフォリオの入れ替えも積極的に行っています。
2015年 英国を拠点とするメイクアップブランドである Sleek MakeUP の買収
2015年 プレミアムスキンケアブランドを保有する Liz Earle Beauty の買収
2015年 米国の小売薬局チェーンである Rite Aid の買収を合意。個人化が進む医療環境において、米国の消費者に高品質の小売薬局の選択肢を提供するさらなる機会が生まれます。
2017年 PharMericaを14億ドルで買収
2021年 iAを買収
2021年 合弁会社のGEHE Pharma Handelと Alliance Healthcare Deutschlandの持分取得
2021年 AmerisourceBergenが薬品卸売り事業を買収
2022年 患者と医療提供者向けに在宅ケアを調整する在宅プラットフォームを提供している CareCentrix の株式を過半数買収し、その後100%買収計画を発表
2022年 プライマリケア、専門医療、救急医療の大手プロバイダーである SUMMIT HEALTH-CITYMD を買収する最終契約を結んだことを発表