ユニバーサルミュージックは、米国に本拠を置く世界最大の音楽レコード会社です。日本のパナソニック傘下、シーグラムや仏コングロマリットのVivendi (ビベンディ)傘下を経て、2021年9月に上場をしました。2011年にEMI Groupのレコード事業を買収しました。2019年に中国のテンセント等のコンソーシアムが10%の株式を取得しています。
2018年度
売上高は60億ユーロとなりました。営業利益は8億ユーロになりました。営業利益率は14%になりました。
2019年度
売上高は72億ユーロとなりました。営業利益は10億ユーロになりました。営業利益率は15%になりました。
2020年度
売上高は74億ユーロとなりました。営業利益は12億ユーロになりました。営業利益率は16%になりました。
2021年度
売上高は85億ユーロで、前年度比14%増となりました。全てのセグメントで売上が増加しました。営業利益は14億ユーロになりました。営業利益率は16%になりました。
2022年度
売上高は103億ユーロで、前年度比22%増となりました。全てのセグメントで売上が増加しました。特に音楽制作セグメントのサブスクリプション収入とストリーミング収入が増加しました。営業利益は16億ユーロになりました。営業利益率は15%で、前年度を下回りました。これはアーティスト公式グッズなどの物販コストが上昇したためです。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は25億ユーロになりました。営業利益は5.1億ユーロ、営業利益率は20%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は27億ユーロになりました。営業利益は5.4億ユーロ、営業利益率は20%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は29億ユーロになりました。営業利益は5.3億ユーロ、営業利益率は18%になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は25億ユーロになりました。営業利益は2.6億ユーロ、営業利益率は11%になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は27億ユーロになりました。営業利益は5.1億ユーロ、営業利益率は19%になりました。
希薄化後EPSは前年度比12%減の0.43ユーロになりました。1株当たりの配当は前年度比28%増の0.51ユーロになりました。配当性向は119%になりました。
セグメントは、楽曲関連、音楽サービス関連に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
楽曲制作
楽曲の制作を行っています。アーティストの発掘や育成も行っています。サブスクリプション及びストリーミングの収入が、このセグメントの売上の67%を占めます。
楽曲出版
楽譜や歌詞などの出版や、著作権管理を行っています。
音楽サービス
アーティストの公式グッズやライブイベントの企画運営を行っています。
1995年 シーグラムがMCAレコードをパナソニックより買収
1996年 MCAレコードがユニバーサルミュージックへの社名変更
1998年 当時の6大メジャーの一角のポリグラムとユニバーサルミュージックが経営統合
2000年 ユニバーサルミュージックとビベンディが経営統合し、ヴィヴェンディ・ユニバーサルが誕生
2006年 ユニバーサルミュージックがBMGの音楽出版部門を買収
2019年 ビベンディがユニバーサルミュージックの持ち分の10%を中国のテンセントへ売却
2021年 ユニバーサルミュージックが株式を公開
2022年 インドのミュージックエンターテインメント企業であるTM Venturesを買収
2023年 イギリスのクラシックレーベルであるHyperion Recordsを買収
2023年 UAEの音楽出版社Chabakaを買収
ビベンディグループや同社オーナーが引続き大株主として残っています。