LIXIL Corporation(株式会社リクシル)の市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

LIXILは、世界中の誰もが描く住まいの夢を実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。
LIXILは、2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生しました。以後、GROHE、American Standardといった世界的ブランドを傘下に収め、日本のものづくりの伝統を礎に、世界をリードする技術やイノベーションで、日々の暮らしの課題を解決する高品質な製品をグローバルで幅広く提供しています。

業績推移(年次)

2019年度
売上高は前年度比0.12%増の1,694,439百万円になりました。営業利益は20.18%減の39,121百万円になりました。営業利益率は2%になりました。
住宅投資は、昨年度に引き続き貸家が大きく落ち込むとともに持家及び分譲住宅についても前年割れに転じた結果、中長期的にも減少傾向が見込まれました。
世界経済に関しては、米中貿易摩擦をはじめとする通商問題と中国の経済成長鈍化に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大が及ぼす影響により、連結会計年度の業績は、上半期は国内事業が旺盛な需要に支えられ回復をみせたものの、下半期に顕在化した消費税率引き上げ後の反動による需要減、及び海外事業における市場環境の変化やユーロ安に伴う為替換算の影響等に加え、年明け以降の新型コロナウイルス影響による経済活動の停止等もあり売上収益は若干の増収にとどまりました。

2020年度
売上高は前年度比19%減の1,378,255百万円になりました。営業利益は8.38%減の35,842百万円になりました。営業利益率は3%になりました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、当該グループ会社の当連結会計年度における業績は、経済活動の停止により上半期は大きな落ち込みとなった一方で、下半期は海外事業、特に米国、欧州を中心に需要の回復がみられた結果減収となりました。

2021年度
新型コロナウイルス感染症の影響で引き続き国内外の経済状況が落ち込んでいるものの、当該グループ会社は増収増益となりました。
国内事業における部品調達難や物流のひっ迫の影響に伴う供給の遅れなどがあったものの、海外事業においては特に欧州・中東・アフリカ地域及び北米地域で引き続き旺盛な需要に支えられ、加えてアジア太平洋地域も経済活動の回復がみられたことから、増収となりました。

2022年度
売上高は前年度比5%増の1,495,987百万円になりました。営業利益は64.15減の24,903百万円になりました。営業利益率は2%になりました。
当社グループにおける当連結会計年度の業績は、海外事業においてサプライチェーンの寸断や米国及び中国地域での需要減退の影響などを受けたものの、円安に伴う為替換算の影響に加え、国内事業における価格改定の浸透による増収効果やリフォーム向け製品の売上伸長などもあり増収となりました。

2023年度
売上高は前年度比1%減の1,483,224百万円になりました。営業利益は34.34%減の16,351百万円になりました。営業利益率は1%になりました。
国内事業において補助金制度に下支えされ断熱窓を中心とするリフォーム製品の売上伸長があったものの、引き続き新設住宅着工戸数の減少の影響を大きく受けたことに加え、海外事業、主に欧州及び米国地域において金利の高止まりやインフレーションの長期化に起因する大幅な需要減退の影響などもあり減収となりました。

株式会社リクシルの業績推移

株式会社リクシルの業績推移

業績推移(四半期)

2023年第2四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比0.20%増の373,092百万円になりました。営業利益は6,414百万円、営業利益率は2%になりました。
国内事業においては、円安進⾏による調達コスト等上昇が逆⾵となったものの、原材料価格、部品・資材費などの変動費の安定化、コスト上昇分の販売価格への転嫁により粗利率は、順次改善しました。

2023年第3四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比0.12%減の390,689百万円になりました。営業利益は16,620百万円、営業利益率は4%になりました。
国内事業は、上期に引き続き原材料価格、部品・資材費などの変動費の安定化、コスト上昇分の販売価格への転嫁、断熱リフォーム需要増により、収益性が⼤きく改善されました。海外事業は、欧州・⽶国共に⾦利引き下げへの期待感が⾼まっており、需要の発現に遅れが生じました。

2023年第4四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比147.19%減の360,286百万円になりました。営業利益は-9,108百万円、営業利益率は‐3%になりました。
国内は、LHTの窓リフォーム補助⾦が端境期となった影響と、新築着⼯数の更なる減少があり、予想以上に低調となりました。海外(LWT)での需要低迷は底打ちするも、業績低調は継続し、海外での構造改⾰は予想以上に早期に着⼿し「その他費⽤」としての計上が増加しました。

2024年第1四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比2.97%増の369,813百万円になりました。営業利益は-482百万円、営業利益率は-0.13%になりました。
国内事業は、新築向け売上減少をリフォーム向け売上にてカバーし、両事業とも想定通りの事業利益となりました。

2024年第2四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比0.84%減の369,962百万円になりました。営業利益は10,029百万円、営業利益率は3%になりました。
国内事業は、新築着⼯数が予想以上に低下したものの、LWTは新商品やリフォーム向け売上が堅調に推移しました。海外事業(LWT)は、欧⽶および中国の建材・住宅設備景気は低調なるも、構造改⾰効果や欧州での新商品効果もあり、前年同期⽐増収増益となりました。

株式会社リクシルの四半期業績推移

株式会社リクシルの四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移


希薄化後EPSは前年度比187%減の-48.43円になりました。1株当たりの配当は前年度比変わらずの90円になりました。配当性向は-186%になりました。

株式会社リクシルのEPS・1株配当・配当性向の推移

株式会社リクシルのEPS・1株配当・配当性向の推移

業績予想

2024年3月
今期の売上高は1,570,000百万円、営業利益は25,000百万円、営業利益率は1.5%、1株配当は90円を見込みます。

売上構成


セグメントは、2つに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

株式会社リクシルの売上構成(2023年度)

株式会社リクシルの売上構成(2023年度)


ウォーターテクノロジー事業
ウォーターテクノロジー事業は主に水まわり製品を手がけており、衛生設備、水栓金具、バスルーム、システムキッチン等を製造及び販売しています。

ハウジングテクノロジー事業
ハウジングテクノロジー事業は、サッシ、ドア、シャッター、内装建材類、カーテンウォール等の製造及び販売や、住宅ソリューションの提供、不動産の管理等を行っています。

M&A情報


2010年 新日軽株式会社を子会社化
2013年 米国のアメリカンスタンダード ブランズを子会社化
2015年 グローエを子会社化

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