ガンフォンリチウムの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

ガンフォンリチウム(江西贛鋒鋰業)は、2000年に設立された中国のリチウム採掘・生産会社です。炭酸リチウム、塩化リチウム、フッ化リチウムなどを手掛けています。中国以外でもリチウム権益保有会社への出資を通じ、オーストラリア、アルゼンチン、メキシコやアイルランドで事業を展開しています。2010年にシンセン証券取引所に上場をしました。2019年にドイツのVWと10年間にわたるリチウムの供給を合意しました。VW以外にもテスラ、パナソニック、LG化学、フォルクスワーゲン、サムスン、そして最近ではBMWにリチウムの供給をしています。ティアンキが筆頭株主となっています。

業績推移(年次)

2021年度
売上高は前年度比102.07%増の11,162百万元になりました。営業利益は前年度比406.08%増の5,711百万元になりました。リチウム価格の上昇を受けて増収増益となりました。

ガンフォンリチウムの業績推移

ガンフォンリチウムの業績推移

業績推移(四半期)

2022年7-9月
売上高は前年同期比340.48%増の13,168百万元になりました。営業利益は前年同期比140.93%増の4,352百万元になりました。営業利益率は33.05%になりました。

2022年4-6月
売上高は前年同期比269.42%増の9,078百万元になりました。営業利益は前年同期比247.15%増の4,688百万元になりました。営業利益率は51.64%になりました。リチウム価格の高止まりが続き、増収増益です。

ガンフォンリチウムの四半期業績推移

ガンフォンリチウムの四半期業績推移

EPS成長

2021年度は、リチウム価格の上昇を受け、希薄化後EPSも増加しました。

ガンフォンリチウムの希薄化後EPSの推移

ガンフォンリチウムの希薄化後EPSの推移

事業構成

リチウムの採掘、精製、加工をして炭酸リチウム、塩化リチウム、フッ化リチウムなどの製造を行っています。またリチウムイオンバッテリーの製造も行っています。

ガンフォンリチウムの売上構成

ガンフォンリチウムの売上構成

主な出資先

海外のリチウム採掘会社への出資を通じて、リチウムの権益を確保しています。ガンフォンリチウムが出資するリチウム採掘会社(リチウム採掘プロジェクト)は以下の通りです。

リチウムアメリカズ(カウチャ・オラリスプロジェクト)12.50%
ピルバラミネラルズ(マウントマリオン鉱山、ピルガングーラ鉱山プロジェクト) 5.82%
バカノラリチウム(ソノラ鉱山プロジェクト) 28.90%
コアリチウム 6.08%
アリーナミネラルズ 18.00%
インターナショナルリチウム 6.71%

株主構成

創業者である李良彬氏や王曉申氏が主要株主となっている民間企業です。

ガンフォンリチウムの株主構成

ガンフォンリチウムの株主構成 出所:マーケットスクリーナー

市場シェア

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