ガンフォンリチウム(江西贛鋒鋰業)は、2000年に設立された中国のリチウム採掘・生産会社です。炭酸リチウム、塩化リチウム、フッ化リチウムなどを手掛けています。中国以外でもリチウム権益保有会社への出資を通じ、オーストラリア、アルゼンチン、メキシコやアイルランドで事業を展開しています。2010年にシンセン証券取引所に上場をしました。2019年にドイツのVWと10年間にわたるリチウムの供給を合意しました。VW以外にもテスラ、パナソニック、LG化学、フォルクスワーゲン、サムスン、そして最近ではBMWにリチウムの供給をしています。ティアンキが筆頭株主となっています。
2018年度
売上高は4890百万人民元で、前年度比17%増となりました。営業利益は1382百万人民元になりました。営業利益率は28%になりました。
2019年度
売上高は5246百万人民元で、前年度比7%増となりました。営業利益は477百万人民元になりました。営業利益率は9%になりました。
2020年度
売上高は5489百万人民元で、前年度比5%増となりました。営業利益は1128百万人民元になりました。営業利益率は21%で、前年度の9%を大幅に上回りました。粗利率にそれほど大きな変化はありませんでしたが、他の費用を抑えられたことが理由です。
2021年度
売上高は11043百万人民元で、前年度比101%増となりました。これは製品販売価格の上昇と、水酸化リチウム・炭酸リチウム・バッテリーの販売量が増加したためです。営業利益は5771百万人民元になりました。営業利益率は52%で、前年度の21%を大幅に上回りました。粗利率が前年度比で18ポイント上昇したことが大きな要因です。
2022年度
売上高は41371百万人民元で、前年度比275%増となりました。これは製品販売価格の上昇と、水酸化リチウム・炭酸リチウム・バッテリーの販売量が増加したためです。営業利益は22779百万人民元になりました。営業利益率は55%になりました。
2022年第2四半期(04ー06月)
売上高は8956百万ユーロになりました。営業利益は4416百万ユーロ、営業利益率は49%になりました。
2022年第3四半期(07ー09月)
売上高は13291百万ユーロになりました。営業利益は8791百万ユーロ、営業利益率は66%になりました。
2022年第4四半期(10ー12月)
売上高は13759百万ユーロになりました。営業利益は5570百万ユーロ、営業利益率は40%になりました。
2023年第1四半期(01ー03月)
売上高は9438百万ユーロになりました。営業利益は2354百万ユーロ、営業利益率は25%になりました。
2023年第2四半期(04ー06月)
売上高は8673百万ユーロになりました。営業利益は3897百万ユーロ、営業利益率は45%になりました。
希薄化後EPSは前年度比282%増の10.17人民元になりました。1株当たりの配当は前年度比233%増の1人民元になりました。配当性向は10%になりました。
セグメントは、リチウム金属および化合物、リチウム電池、リチウム鉱石資源に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。
海外のリチウム採掘会社への出資を通じて、リチウムの権益を確保しています。ガンフォンリチウムが出資するリチウム採掘会社(リチウム採掘プロジェクト)は以下の通りです。
リチウムアメリカズ(カウチャ・オラリスプロジェクト)12.50%
ピルバラミネラルズ(マウントマリオン鉱山、ピルガングーラ鉱山プロジェクト) 5.82%
バカノラリチウム(ソノラ鉱山プロジェクト) 28.90%
コアリチウム 6.08%
アリーナミネラルズ 18.00%
インターナショナルリチウム 6.71%
創業者である李良彬氏や王曉申氏が主要株主となっている民間企業です。