エアープロダクツアンドケミカルズの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

Air Products&Chemicals(エアープロダクツアンドケミカルズ)は1940年に設立された米産業ガス・工業ガス大手です。工業ガス上位2社であるリンデやエア・リキードと規模では差が開いていますが、水素やヘリウムでは世界最大級です。サウジアラビアで再エネ由来のアンモニアを製造しています。ニューヨーク証券取引所に上場しています。

業績推移(年次)

2019年度
売上高は8,919百万ドル で、前年度とほぼ同額となりました。営業利益は2,144百万ドル になりました。営業利益率は24%になりました。粗利率は1%増加しました。これは主に、価格設定の見直しとエネルギー価格低下、そして前年の施設閉鎖によるものです。

2020年度
売上高は8,856百万ドル で、前年度比1%減となりました。営業利益は2,238百万ドル になりました。営業利益率は25%になりました。売上高は、価格設定の見直しにより 3% 増、販売量増加により 2% 増となりましたが、顧客へのエネルギーおよび天然ガスコストの転嫁のため 4% 減少し、為替変動の影響で 1% 減少しました。さらに、 インドの契約変更による影響で 1% 減少しました。粗利率は1%増加しました。これは主に、価格設定の見直しとエネルギー価格低下によるものです。

2021年度
売上高は10,323百万ドル で、前年度比17%増となりました。営業利益は2,281百万ドル になりました。営業利益率は22%になりました。売上高の増加の要因は、顧客へのエネルギーおよび天然ガスコストの転嫁が 6%、販売量の増加が 5%、為替の有利な影響が 4%、プラスの価格設定が 2% 増加した為です。

2022年度
売上高は12,699百万ドル で、前年度比23%増となりました。営業利益は2,339百万ドル になりました。営業利益率は18%になりました。売上高増加の理由は、顧客へのエネルギーコストの転嫁により 13% 増加し、販売量が 8% 増加し、プラス価格設定により 6% 増加したためです。営業利益の減少は、メンテナンス費用の増加やサプライチェーンの課題によって引き起こされました。

2023年度
売上高は12,600百万ドル で、前年度比1%減となりました。営業利益は2,495百万ドル になりました。営業利益率は20%になりました。売上高が減少したのは、5%の価格値上げと3%の販売量増加が、為替などの影響で相殺されたためです。営業利益の増加は、価格設定の見直しと生産量増加によるものです。 コストが増加しましたが、これはインフレ、計画的なメンテナンス、インセンティブ報酬に加え、プロジェクト開発や成長戦略の実行に関連するその他のコストによるものです。

エアープロダクツの業績推移
エアープロダクツアンドケミカルズの業績推移

業績推移(四半期)

2024年第1四半期(10ー12月)
売上高は2,997百万ドル になりました。営業利益は667百万ドル 、営業利益率は22%になりました。

エアープロダクツの四半期業績推移

エアープロダクツアンドケミカルズの四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移(年次)

希薄化後EPSは前年度比2%増の10.3ドル になりました。1株当たりの配当は前年度比8%増の6.87ドル になりました。配当性向は67%になりました。

エアープロダクツのEPS・1株配当・配当性向の推移

エアープロダクツアンドケミカルズのEPS・1株配当・配当性向の推移

売上構成

セグメントは、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、中東&インド、その他に分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

エアープロダクツの売上構成(2021年度)
エアープロダクツアンドケミカルズの売上構成(2023年度)

アメリカ
南北アメリカにある約 450 の生産施設および流通施設で運営されています。 これらの施設の約 25% は所有地です。米国の湾岸、カリフォルニア、アリゾナ、カナダのアルバータ、オンタリオでパイプライン システムを継続的に運営するための権利を保有しています。

アジア
地域内の約 300 か所の生産施設および流通施設で運営されており、そのうち約 35% は所有不動産または長期補助金によって運営されています。中国、韓国、台湾、マレーシア、シンガポール、インドネシアでパイプラインシステムを継続的に運営する権利を。 この事業セグメントの管理および販売サポートは、中国の上海とマレーシアのクアラルンプールに拠点を置いています。

ヨーロッパ
ヨーロッパにある約 210 の生産施設および流通施設で運営されており、そのうち約 35% は所有地です。 オランダ、イギリス、ベルギー、フランス、ドイツでパイプラインシステムを継続的に運営するための権利を保有しています。 この事業部門の管理および販売サポートは英国のハーシャムに拠点を置いています。

中東&インド
地域全体で約 15 の生産施設および流通施設で運営されており、そのすべてが借地権付きの不動産です。 この事業セグメントの管理および販売サポートはサウジアラビアのダーランに拠点を置いています。

その他
米国および上海での装置製造事業、米国フロリダのLNG事業などが含まれます。

直近のM&A(合併買収)

工業ガスの地域展開や製品補完性を狙った買収を行っています。

2018年
Shell Global Solutions International から石炭ガス化技術ライセンス事業の買収を完了し、製油所への残渣ガス化技術に関して Shell社と戦略的提携を結んだことを発表

2019年
欧州大陸最大の二酸化炭素ビジネスを手掛ける ACP Europe SA の買収完了を発表

2019年
低価値の原料を電力、燃料、化学物質の生産用の合成ガスに変換事業を行う GE Power のガス化事業の買収を完了

2020年
PBF Energy から水蒸気メタン改質装置 (SMR) 水素製造プラント 5 基の 5 億 3,000 万ドルの買収を完了し、それらのプラントからの長期供給を開始したと発表

2022年
産業ガス、ガス関連機器、ガスアプリケーションの専門知識を提供する Air Liquide のガス事業の買収を発表

2022年
サウジアラビアで工業用、医療用、食品、飲料グレードのガスの生産と供給をする Air Liquide Al Khafrah Industrial Gases の買収を発表

2023年
ウズベキスタン政府および Uzbekneftegaz JSC が管理する天然ガス施設の取得を合意

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