Air Products&Chemicals(エアープロダクツアンドケミカルズ)は1940年に設立された米産業ガス・工業ガス大手です。工業ガス上位2社であるリンデやエア・リキードと規模では差が開いていますが、水素やヘリウムでは世界最大級です。サウジアラビアで再エネ由来のアンモニアを製造しています。ニューヨーク証券取引所に上場しています。
業績推移(年次)
2021年度の売上高は、エネルギー及び天然ガス費用の顧客への転嫁率の上昇、数量の増加、為替の好影響、及び下半期の電力 費用の上昇を上回る価格設定により、17%(15億米ドル)増加し、103億米ドルとなりました。営業利益は2%(438ドル)増加し、増収増益となりました。

業績推移(四半期)
2022年第2四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比17.71%増の2,945百万ドルになりました。営業利益は前年同期比2.44%増の562百万ドルになりました。営業利益率は19.1%になりました。
2022年第1四半期(10ー12月)
前年同期比増収増益でした。新規設備、水素および商材の回収、ならびに機器販売台数の増加によって販売数量の8%増加、販売価格も5%上昇しました。
2021年第4四半期(7ー9月)
前年同期比増収増益でした。売上高は、数量が9%、エネルギーコスト転嫁が8%、価格が3%、為替が2%それぞれ上昇し、22%増加の28億4,100万ドルでした。販売量の増加は水素および商用の需要の改善と新規設備が、中国魯安の設備による貢献の減少を上回りました。価格は3地域すべてで再び改善しました。

エアープロダクツの四半期業績推移
EPS・1株配当・配当性向の推移(年次)
希薄化後EPSは前年度比6.67%増の9.12ドルになりました。1株当たりの配当は前年度比12.74%増の5.84ドルになりました。配当性向は64.04%になりました。

エアープロダクツのEPS・1株配当・配当性向の推移
EPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)
希薄化後EPSは前年同期比11.74%増の2.38ドルになりました。1株当たりの配当は前年同期比8.00%増の1.62ドルになりました。配当性向は68.07%になりました。
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エアープロダクツのEPS・1株配当・配当性向の推移(四半期)
売上構成
産業ガス・工業ガスが主力事業となります。
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2021年度は米州、アジア、欧州工業ガス事業が売上における大きな割合をしめています。
直近のM&A(合併買収)
工業ガスの地域展開や製品補完性を狙った買収を行っています。
2012年 エアープロダクツによるチリのINDURA買収
2016年 機能性素材事業をエボニクに売却
2020年 水素製造工場を所有するPBFエナジーを買収