三井住友フィナンシャルグループの市場シェア・業績推移・売上構成・株価の分析

2005年10月に、三菱東京フィナンシャル・グループと、UFJホールディングスが合併
し、MUFGが誕生しました。
三菱UFJフィナンシャル・グループは、銀行、信託、証券、アセットマネジメント、コンシューマーファイナンスなど、各業界のトップクラスのグループ会社によって構成される総合金融グループです。高い専門性や知見を持つグループ各社が連携し、お客さまに最適なソリューションを提供しています。

業績推移(年次)


2020年度
売上高は前年度比17%減の6,025,336百万円になりました。営業利益は14.74%減の1,053,610百万円になりました。営業利益率は17%になりました。新型コロナウイルス感染症拡大による減収影響があったものの、コロナ禍での営業活動定着や、海外子会社の連結化による増収もあり、業務粗利益は小幅に増加しました。

2021年度
売上高は前年度比1%増の6,075,887百万円になりました。営業利益は45.94%増の1,537,649百万円になりました。営業利益率は25%になりました。業務粗利益は、資金利益・役務取引等利益の増収を主因に前年度比430億円の増収となりました。

2022年度
売上高は前年度比53%増の9,281,027百万円になりました。営業利益は33.62%減の1,020,728百万円になりました。営業利益率は11%になりました。業務粗利益は、資金利益・役務取引等利益の増収を主因に前年度比5,390億円の増収となりました。

2023年度
売上高は前年度比22%増の11,890,350百万円になりました。営業利益は108.47%増の2,127,958百万円になりました。営業利益率は18%になりました。業務純益は顧客部門の稼ぐ力が向上し、過去最高益を更新しました。

2024年度
売上高は前年度比15%増の13,629,997百万円になりました。営業利益は25.45%増の2,669,483百万円になりました。営業利益率は20%になりました。債券ポートフォリオの組替え等、将来の収益性向上に資する取り組みにより業務純益は減益となりました。

三井住友フィナンシャルグループの業績推移

三井住友フィナンシャルグループの業績推移

業績推移(四半期)


2023年第4四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比89.81%増の3,382,744百万円になりました。営業利益は326,091百万円、営業利益率は10%になりました。業務純益は顧客部門の稼ぐ力が向上し、過去最高益を更新しました。

2024年第1四半期(4ー6月)
売上高は前年同期比27.07%増の3,525,017百万円になりました。営業利益は733,359百万円、営業利益率は21%になりました。業務粗利益は、海外における買収影響、貸出資金収益増加、ソリューション・資産運用等の手数料ビジネスの好調等を主因に増加しました。

2024年第2四半期(7ー9月)
売上高は前年同期比15.34%増の3,335,260百万円になりました。営業利益は1,023,567百万円、営業利益率は31%になりました。業務粗利益は、海外における買収影響、円金利上昇影響の取り込みや利ざや改善による資金収益の増加、ソリューション・資産運用・受託財産等、国内外の手数料ビジネスの好調等を主因に増加しました。

2024年第3四半期(10ー12月)
売上高は前年同期比20.25%増の3,417,307百万円になりました。営業利益は665,011百万円、営業利益率は19%になりました。業務粗利益は、海外における買収影響、円金利上昇影響の取り込みや利ざや改善による資金収益増加、資産運用・受託財産・ソリューション等の国内外の手数料収入の増加で増益となりました。 一方で、債券ポートフォリオの組替えに伴い、売却損(国債等債券関係損益)を計上しています。

2024年第4四半期(1ー3月)
売上高は前年同期比0.90%減の3,352,413百万円になりました。営業利益は247,546百万円、営業利益率は7%になりました。債券ポートフォリオの組替え等、将来の収益性向上に資する取り組みにより業務純益は減益となりました。

三井住友フィナンシャルグループの四半期業績推移

三井住友フィナンシャルグループの四半期業績推移

EPS・1株配当・配当性向の推移


希薄化後EPSは前年度比28%増の159.48円になりました。1株当たりの配当は前年度比56%増の64.00円になりました。配当性向は40%になりました。

三井住友フィナンシャルグループのEPS・1株配当・配当性向の推移

三井住友フィナンシャルグループのEPS・1株配当・配当性向の推移

業績予想

2025年3月今期の当基準利益は2,000,000百万円を目指しており、1株配当70円を見込みます。

売上構成

セグメントは、7つに分類されます。セグメント別の売り上げ構成は以下の通りです。

三井住友フィナンシャルグループのセグメント別売上構成(2024年度)

三井住友フィナンシャルグループのセグメント別売上構成(2024年度)

コーポレートバンキング事業本部
日系大企業の顧客を対象に、貸出や資金決済、外国為替などのサービスや、M&Aや不動産関連ビジネスなどグループ各社の専門性を活かした総合的なソリューション提供を通じて、顧客の企業価値向上に貢献しています。

グローバルコマーシャルバンキング事業本部
出資先であるタイのクルンシィ(アユタヤ銀行)、インドネシアのバンクダナモンなどのパートナーバンクを通じて、東南アジアにて、現地の中小企業や個人の顧客向けに金融サービスを提供しています。

リテール・デジタル事業本部
個人顧客(ウェルスマネジメントを除く)を一体で所管し、リアル・リモート・デジタルの各チャネルのベストミックスを通じて顧客との接点を広げ顧客体験を届けることをめざします。これらの取り組みを通じて、顧客への生涯提供価値(Life Time Value)x顧客基盤を最大化し、リテールビジネスのさらなる強化を図ります。

法人・ウェルスマネジメント事業本部
事業法人とウェルスマネジメントの顧客を所管しています。有人でのソリューション提供力を高め、社会課題解 決に資する事業承継・資産承継 など を起点としたビジネスモデルをさらに強化していきます。

受託財産事業本部
資産運用(AM)、資産管理(IS)、年金の各事業において、高度かつ専門的なノウハウを活用したコンサルティングや、運用力と商品開発力の向上に取り組み、国内外の顧客の多様なニーズにお応えしています。

グローバルCIB事業本部
グローバル大企業の顧客を対象に、商業銀行機能と証券機能を中核にグループ一体で付加価値の高いソリューションを提供するコーポレート&インベストメント・バンキング(CIB)ビジネスを展開しています。

市場事業本部
金利(債券)・為替・株式のセールス&トレーディング業務を中心とする顧客向けビジネスと、MUFGの資産・負債や各種リスクを総合的に運営管理するトレジャリー業務を主に担っています。

M&A情報


2008年 ユニオンバンカル・コーポレーションを完全子会社化

2008年 アコムを子会社化

2013年 タイの大手商業銀行クルンシィ(アユタヤ銀行)を子会社化

2019年 豪州をベースとするアセットマネジメント会社のFirst Sentier Investorsを子会社化

2019年 インドネシアのバンクダナモンを子会社化

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