マイクロファイナンス業界のカオスマップと資金調達額

マイクロファイナンスを提供する会社の業界カオスマップと市場シェア(資金調達累計額ベース)の分析を行っています。フュージョンマイクロファイナンス、へンテラ、五常・アンド・カンパニー、グラミンバンク、キバといったマイクロファイナンス会社の概要や動向も掲載しております。

マイクロファイナンスとは

銀行などの金融機関が対応できない貧しい人々に対し小額の融資を行う金融サービスの総称です。マイクロクレジットやマイクロインシュアランスともいわれます。ノーベル平和賞を受賞したグラミンバンクがマイクロファイナンスの枠組みを世界に広めたとされています。

マイクロファイナンスのカオスマップ

マイクロファイナンス提供会社の直近投資ラウンドでの資金調達額(縦軸)とシリーズラウンド(横軸)でマッピングした業界マップ(カオスマップ)を作成すると以下の通りとなります。円の大きさは資金調達累計額となります。またIPOをした会社の場合は、直近1年間の資本金及び資本準備金の増減と合計を直近の資金調達額と資金調達累計額とみなしております。

マイクロファイナンス業界のカオスマップ
マイクロファイナンス業界のカオスマップ

マイクロファイナンスの歴史が古く、多くの会社が投資ステージを重ねてレイターステージの会社が多くなっています。マイクロファイナンスの草分けともいえるグラミンバンクは組織形態から初期ステージにとどまっています。上記会社の資金調達累計額は、本ページの更新時点で約777百万ドルとなっております。

マイクロファイナンス業界の市場シェアランキング(資金調達累積額ベース)

マイクロファイナンス各社の資金調達累計額を分子に、上述した業界全体の資金調達額を分母にして、資金調達額シェアを計算し、ランキング化すると、2021年8月時点では、1位はフュージョンマイクロファイナンス、2位はへンテラ、3位は五常・アンド・カンパニーとなります。

マイクロファイナンス会社の市場シェア(資金調達累積額ベース)

  • 1位 フュージョンマイクロファイナンス 32.7%
  • 2位 へンテラ 30.0%
  • 3位 五常・アンド・カンパニー 18.8%
  • 4位 グラミンバンク 17.0%
  • 5位 キバ 1.5%

マイクロファイナンス業界の市場シェア(資金調達累計額ベース)
マイクロファイナンス業界の市場シェア(資金調達累計額ベース)

市場規模

業界団体のコンバージェンスによると2019年のマイクロファイナンス業界のローン残高は1240億ドルでした。2016年以降9.4%で成長しています。⇒参照したデータの詳細情報

マイクロファイナンス会社の概要

Kiva(キバ)

本社所在地 米国
設立年 2015年
創業者 Matthew Flannery
Kiva(キバ)は非営利の個人向けマイクロ・レンディングの仲介サイトです。発展途上国の低所得層の起業家と貸し手との間で融資の仲介を行っています。

Gentera S.A.B. de C.V.(へンテラ)

本社所在地 メキシコ
設立年 1990年
創業者 Jose Ignacio Avalos Hernandez
ヘンテラはメキシコに本拠を置く持株会社です。傘下にマイクロファイナンスを行うコンパルタモスバンコ (Compartamos Banco)を保有しております。2007年に上場を果たしました。

Fusion Microfinance(フュージョンマイクロファイナンス)

本社所在地 インド
設立年 2010年
創業者 Devesh Sachdev
フュージョンマイクロファイナンスはインドの北中部で展開するマイクロファイナンス会社です。デリーで活動する非営利団体であるDe Aajeevikaを買収してマイクロファイナンス事業を開始しました。

Grameen Bank(グラミンバンク)

本社所在地 バングラデシュ
設立年 1983年
創業者 ムハマド・ユヌス
Grameen Bank(グラミンバンク)はバングラデシュに本拠をマイクロファイナンス会社です。マイクロファイナンスという概念を生み出し、創業者のムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞しました。借主がグラミンバンクの株主という日本の信用組合に似た仕組みを取るため、投資ステージは永遠のシーズステージとも言えます。

五常・アンド・カンパニー

本社所在地 日本
設立年 2014年
創業者 慎 泰俊
五常・アンド・カンパニーは日本を本拠にするマイクロファイナンス会社です。カンボジア、スリランカ、ミャンマーなどで事業を展開しています。

参照したデータの詳細情報について


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