スウェーデンに本拠を置く2017年に設立されたAnyfinは、個人のクレジットカードの決済履歴や借入の返済履歴を写真に撮って、SNS、メールもしくはメッセンジャーなどで送付するだけで、より低い金利で既存の借入をリファイナンスを行うオンラインファイナンス会社です。信用リスクをより正確に自動判定するAIを開発し、リファイナンスまでの事務作業を簡素化することで、他の金融機関よりも低い金利の提示を可能としています。
シンプルかつ効率的にクレジットスコアの判断を行うことで借手の金利負担の軽減に貢献しています。
2018年にシリーズAの資金調達をしてて以降、順調に資金調達を重ねています。
資金調達と事業展開
- 2017年Anyfinのローンチ
Mikael Hussain氏、Filip Polhem氏やSven Perkman氏らによってスウェーデンで設立
- 2018年シリーズA
4.8百万ユーロをAccelとNorthzoneなどから調達
- 2019年エクステンデッドシリーズA
8百万ユーロをNorthzonn、 Accel及びGlobal Founders Capitalなどから調達
- 2020年シリーズB
20百万ユーロをEQTベンチャーズなどから調達
1000万件のリファイナンスを実行
市場規模
北欧のリファイナンス市場は240億ユーロと推計されています。
考察
日本語でビジネスモデルを平たくまとめると、「おまとめローン」を低金利で提供する会社でしょうか。クレジットヒストリーを写真で送ると、借入金利の条件がよくなるという動的なスコアリングモデルは中国のアリペイやテンセントも導入しているアルゴリズムで、現に貸倒も低く抑えられていると言われています。写真一つで、手軽にリファイナンス、から、お客さんの口座を自動で(もちろん承諾のもと)モニターして融資条件がわかる、といった、よりリアルタイムにコネクトする仕組みができると企業価値も向上することでしょう。