油田・ガス田向けサービス提供業界の世界市場シェアの分析

石油やガス開発企業に対して油田やガス田の建設設備構築やリグなどの掘削機器の提供をする油田・ガス田向けサービス提供業界の世界市場シェアや市場規模について分析を行っています。シュルンベルジェ、ハリバートン、ベーカーヒューズといった業界大手の概要や動向も記載しています。

市場シェア

石油サービス会社各社の2020年度の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして、油田・ガス田向けサービス提供業界の2020年の市場シェアを簡易に試算しますと、1位はシュルンベルジェ、2位はベーカーヒューズ、3位はハリバートンとなります。

石油サービス会社の世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

順位会社名市場シェア(2020年)
1位シュルンベルジェ9.15%
2位ベーカーヒューズ5.78%
3位ハリバートン5.58%
4位ウッドグループ2.95%
5位テクニップFMC2.52%
6位ペトロファック1.59%
7位ウエザーフォードインターナショナル1.43%
石油サービス会社の世界市場シェアと業界ランキング(2020年)

石油サービス会社の世界シェア(2020年)
石油サービス会社の世界シェア(2020年)

市場規模

当サイトでは、各調査会社等の公表データを参考にし、石油サービス会社業界の2019年の世界市場規模を2678億ドルとして市場シェアを計算しております。参照にしたデータは以下の通りです。

調査会社のエキスパートマーケットリサーチによると、2020年の同業界の市場規模は2580億ドルです。2027年にかけて年平均6.5%での成長を見込みます。
調査会社のフォーチュンビジネスインサイツによると、2019年の同業界の市場規模は2678億ドルです。2027年にかけて年平均6.7%の成長を見込みます。
調査会社のグランドビューリサーチによると、2016年の同市場規模は1032億ドルです。⇒参照したデータの詳細情報

市場規模成長率
2020年2580億ドル6.5%
2019年2678億ドル6.7%
石油サービス業界の推定市場規模の推移 ©業界再編

ガス田・油田サービス会社とは

石油・ガスの探査・生産(E&P)企業に機器やサービスを提供する会社の総称です。ガス田・油田の掘削や仕上げ工程を担います。

世界大手の動向

Schlumberger(シュルンベルジェ)

米国に本社を置く世界最大級の油田検層事業会社です。2015年に石油サービス機器大手のCameron International(キャメロンインターナショナル)を127億ドルで買収しました。

Halliburton(ハリバートン)

米国に本社を置く石油・天然ガス会社向けの検層サービス提供会社大手です。2014年に同業のベーカーヒューズの買収を発表するものの断念しました。

Baker Hughes(ベーカーヒューズ)

BakerHughes(ベーカーヒューズ)は、1907年に設立された石油・ガス開発におけるサービスプロバイダーです。2017年にGEの石油・ガス事業と経営統合をしましたが、2019年にベーカーヒューズの分社化を決定しました。コンプレッサー(圧縮機)の分野では石油やガスインフラ向けに強く、GEが買収したShenyang Turbo MachineryやCameron Internationalのコンプレッサー部門を承継しております。

TechnipFMC(テクニップFMC)

TechnipFMC(テクニップFMC)は、フランスに本拠を置く石油・ガス系プラントエンジニアリング会社でアンビリカル、ライザー、フローライン大手のTechnipと、サブシー・プロダクション・システム大手の米FMCテクノロジーズが2016年に経営統合して誕生した会社です。テクニップはフランスの公的研究機関であるFrench Institute of Petroleumによって設立されました。FMCテクノロジーズは食品化学大手の米FMCから分社化して誕生しました。経営統合によってテクニップFMCは深海(サブシー)とオンショア・オフショア生産施設の両方を手掛ける大手エンジニアリング会社となりました。

テクニップとFMCの経営統合の案件ハイライト

2016年に発表されたフランス大手のプラントエンジニアリング会社のテクニップ社と米国の石油サービス会社のFMCテクノロジーズ社が経営統合をしました。石油価格が下落する中でのコスト削減を目指した経営統合の色合いが強い。
両社は深海向けを含む石油サービスを手掛けつつも、その出自からエンジニアリングに強いテクニップと機器製造も手掛けるFMCテクノロジーズという補完性もある。
同業界ではシュルンベルジェによるキャメロン買収、ベーカー・ヒューズとGEの石油・ガス事業の経営統合等再編が相次ぐ。

両社の再編の歴史

  • 1884年 John BeanによってFMC設立
  • 1958年 ブランズ石油協会と仏政府によってテクニップ設立
  • 2001年 テクニップによるフローライン大手のCoflexipを買収
  • 2001年 テクニップによるGenesis買収
  • 2001年 FMCからのFMCテクノロジーズの分社化
  • 2017年 FMCとテクニップが経営統合し、テクニップFMCへ
  • 2020年 FMCテクニップがオンショア・オフショア事業を分社化

Wood Group(ウッドグループ)

英国に本拠を置くエンジニアリンググループです。インフラ向けのエンジニアリングも手掛けていますが、石油・ガス田向けの開発サービスが主力事業となっています。

National Oilwell Varco(ナショナル・オイルウェル・バーコ)

1841年に設立された米国に本拠を置く油田サービス会社です。特にリグを用いた掘削サービスに強みを持ちます。

Petrofac(ペトロファック)

1981年に設立された英国に本拠を置く油田・ガス田向けのエンジニアリングサービス会社です。

Weatherford International(ウェザーフォードインターナショナル)

北米に本拠をおく石油ガスサービス会社です。2019年にプレパッケージド型のチャプター11から債務リストラクチャリングを実施しました。

Aker Solutions (アーケルソリューションズ)

ノルウェーに本拠をおくサブシー(subsea)の開発に強みを持つEPCです。

参照したデータの詳細情報について


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