ヨット・クルーザー・レジャーボート業界

ヨット・クルーザー・レジャーボート・ジェットスキー業界の世界市場シェアと市場規模の情報について分析をしています。BRP、ヤマハ、川崎重工、ベネリ、アジムット・ベネッティ、サンロレンツォ、フェレッティヨット、サンシーカー等の同業界大手メーカーの動向も掲載しています。

世界市場シェア

最新業界別売上高世界ランキング第2巻」に記載のヨット・クルーザー・レジャーボート・ジェットスキー各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。

ヨット・クルーザー・水上バイク・ジェットスキーの市場シェア

1位 ヤマハ発動機 19.3%
2位 ブランズウィック 16.3%
3位 アジムット・ベネッティ 11.6%
4位 フェレッティヨット 9.5%
5位 サンロレンツォ 6.1%
6位 サンシーカー 5.5%
7位 プリンセスヨット 5.4%
8位 ボンバルディア・レクレーショナル・プロダクツ 5.1%
9位 アレクサンダーマリーン 1.5%

世界1位は、日本のヤマハ発動機です。同社は水上バイク、船外機、レジャーボート、クルーザーを手掛けています。水上バイクでは、同7位のボンバルディア・レクレーショナル・プロダクツや川崎重工と競っています。2位は米国のレジャーボートと船外機メーカーのブランズウィックです。マーキュリーブランドの船外機でもヤマハと首位を争っています。3位はイタリアの高級ヨット、クルーザーメーカーのアジムット・ベネッティです。4位も同じくイタリアのフェレッティヨットです。

同様に「最新業界別売上高世界ランキング第2巻」に記載の船外機各社の売上高を分子に、また後述する業界の市場規模を分母にして2019年の市場シェアを簡易に試算しますと、以下の順位となります。

船外機の市場シェア

1位 ブランズウィック 31%
2位 ヤマハ発動機 18%
3位 スズキ 8%
4位 トーハツ 2%

船外機の世界シェア(2019年)
船外機の世界シェア(2019年)

市場規模

調査会社のアライドマーケットリサーチによれば、2017年の高級ヨット市場の規模は57億ドルです。調査会社のグランビューリサーチによれば、2018年の同業界の市場規模は61億ドルです。2019年~2025年にかけて年平均5.6%の成長を見込みます。
調査会社のマーケットウォッチによれば、2020年の水上バイク・ジェットスキー業界の市場規模は16億ドルです。2021年から2026年まで年平均6%での成長を見込みます。
当サイトでは、高級ヨットと水上バイク業界の市場規模を80億ドルとして、また船外機市場の規模を100億ドルとして、それぞれ市場シェアを計算しております。

水上バイク・ジェットスキーのエンジンの仕組み

主にガソリンを燃料とした4ストロークエンジンの動力を用いて、ジェットポンプに水を吸収・噴流させて進みます。

業界の動向

ヤマハ発動機

1955年に設立された日本を代表する輸送機メーカーです。楽器を手掛けるヤマハとは源流が同じ兄弟会社です。バイク、レジャーボート、オフロード車、スノービークル、電動アシスト自転車、ゴルフカートなど幅広い輸送機を手掛けていることが特徴です。さらに詳しく

ブランズウィック(Brunswick)

1845に設立された米国に本拠を置くレジャーボートメーカーです。マーキュリー(Mercury)ブランドのボートエンジン(船外機)ではヤマハと競合しています。レジャーボートはBoston Whaler、SeaRay、LUND、Harris、Bayliner、Crestliner、Cypress Cay等のブランドで展開しています。

BRP(ボンバルディア・レクレーショナル・プロダクツ)

鉄道車両や小型飛行機に強みを持つボンバルディア社の事業部門として誕生しました。2003年に分社化され、現在はニューヨーク証券取引所に上場しています。ボートはEvinrude、Alumacraft、Maritou、Quintrexブランドで展開をしています。水上バイクはSee Doブランドで展開しています。船外機でのヤマハと競います。

ボンバルディアについて

カナダのケベック州に本拠を置く航空機・鉄道車両の大手メーカーです。2001年にAdtranz(アドトランツ、ドイツ)を買収して鉄道車両事業へ参入しました。鉄道車両製造はBombardier Rail Transportationが行っています。地下鉄・都市鉄道に強みを持ちます。2020年にアルストムへ鉄道事業を売却しました。航空機事業については、機体はCRJで識別されています。2017年にエアバスが、ボンバルディアのA220などを手掛ける小型機部門に出資をしました。2020年に小型機事業の持分をエアバスに売却をしました。

AZIMUT Benetti(アジムット・ベネッティ)

1969年にPaolo Vitelli氏によって設立されたイタリアに本拠を置く世界最大級のヨット・クルーザーメーカーです。イタリアの高級ヨットメーカーのベネッティを1984年に救済買収しました。

サンロレンツォ(SANLORENZO)

1958年にジョバンニ・ジャネッティによって設立されたイタリアを代表するヨット・クルーザーメーカーです。2005年にMassimo Perotti(マッシモ・ぺロッティ)氏が買収しました。

Ferretti Yacht (フェレッティヨット)

1968年に創業されたイタリアを代表するヨットメーカーです。Custom Line、Pershing、Itama、Riva、Mochi Craft、CRN等のブランドにて展開しています。2012年に中国の重機・エンジン大手のWeichai(濰柴)グループが買収しました。

Sunseeker(サンシーカー)

ブレイスウェイト氏によって1967年に設立された英国に本拠を置くヨットメーカーです。2013年に中国の大連万達(ダイレンワンダ)グループが買収しました。

川崎重工業

1896年に松方正義の支援によって川崎正蔵氏によって設立された川崎築地造船所を源流とする日本を代表する宇宙防衛・重電大手メーカーです。戦前の神戸川崎財閥には、川崎造船(川崎重工)の他に、川崎汽船、川崎製鉄(JFE)が属していました。技術者の育成には定評があります。現在は、防衛、航空エンジン、鉄道車両、プラント、油圧機器、溶接やシリコンウェアの搬送等の産業用ロボット、造船、中大型バイク、オフロード四輪車、パーソナルウォータークラフト(ジェットスキーの商標で展開しています)、農機等の汎用エンジンを開発製造しています。さらに詳しく

Lürssen(ルーセン)

ドイツに本拠を置くヨットメーカーです。マイクロソフトの共同創業者でもある(戦艦武蔵を発見した)故ポール・アレン氏のヨットメーカーとしても知られています。

Damen (ダーメン)

オランダの防衛・造船等を手掛けるコングロマリットです。非公開企業ですが、ヨットも手掛けています。

プリンセスヨット(PRINCESS YACHT)

英国に本拠を置くヨットメーカーです。LVMHグループの傘下です。

Alexander Marine(アレキサンダー・マリーン、東哥企業)

1978年に設立された台湾に本拠をおくヨットメーカーです。LauderdaleやMiamiといったブランドで展開をしています。

Benelli(ベネリ)

イタリアに本拠を置く大手二輪車・バイクメーカー。水上オートバイ・バイクはHydrospaceを買収して参入。